【107日目】世界最大の寺院であるボロブドゥール遺跡を見に行った

ボロブドゥール遺跡は前日に僕らが訪ねたプランバナン寺院と並ぶ、インドネシア最大の観光名所の1つだ。世界最大の寺院である、と言うと「カンボジアのアンコール・ワットは?」と思う人もいるかもしれないが、意外にもこちらが世界最大だ。

このエリアの滞在の拠点であるジョグジャカルタから北西に42km、数台のバスを乗り継いでの移動となるが、地元の人も〈外国人観光客はボロブドゥール遺跡に行く〉というイメージが強いようで、自分から聞かなくても「ボロブドゥールならこのバスだよ」ってな具合に教えてくれる。わからない時は「ボロブドゥール」と口にすれば、必ず辿りつけるだろう。

さすがこれくらいの宗教的遺跡となると、インドネシア人の観光客が多く、必ずしも外国人観光客だけのスポットではないのが、なぜだか少し嬉しい。観光スポットに行って、外国人観光客しかいないと、なぜかガッカリしてしまうのだ――激しいわがままであることは重々承知の上、だ。

安くない入場料を払うと、プランバナン寺院と同じようにサロンを着させられ、ただっぴろい公園に放り込まれる。手入れの行き届いた植木、ゴミのない散歩道、普通の散歩コースとしても悪くないが、日陰がないので朝夕に行くのが望ましいだろう。僕らは日中に行ってしまったのだが奇跡的に涼しい日で助かった。

散歩道の大きなカーブを曲がると、突然向こうに遺跡が顔を出す。雄大。妖美。壮美。そんな言葉が浮かぶ。圧倒的な迫力だ。

公園を抜けると寺院が顔を出す

公園を抜けると寺院が顔を出す

足を踏み入れる。上からみると、正方形で外側から内側へと年輪のように周回する通路がある。外側から内側に向けて、仏教の三界である欲界・色界・無色界を差しており、平たく言えば外側が欲に満ちた俗界、一番内側が精神のみが存在する場所だ。そして、その通路の壁面には1460枚の石版に刻まれた彫刻が続く。登場人物1万人を超える、仏教説話の物語だ。その物語は僕らには分からないものの、1つ1つの造詣が美しく、見惚れてしまい、シャッターを切る手が止まらない。

動物や生き物が描かれたレリーフが並ぶ

動物や生き物が描かれたレリーフが並ぶ

カワイイ猿

カワイイ猿

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こうして延々と彫刻が続く

こうして延々と彫刻が続く

この石のズレ、欠けが歴史を感じさせる

この石のズレ、欠けが歴史を感じさせる

無色界である最も内側に行くと、ストゥーパと呼ばれる仏像を収めた釣鐘状の石積みが並ぶ。これらは一切接着剤を使用せず、ただ積み上げられているということで、その精密さに圧倒される。

頂上に並ぶストゥーパ。この中に仏像がある。

頂上に並ぶストゥーパ。この中に仏像がある。

ストゥーパの中が見られる箇所もある。

ストゥーパの中が見られる箇所もある。

プランバナン寺院と違い、周りは森に囲まれ、昔の面影を思わせるものがある。というのも、800年代に作られ、その後密林に埋もれたまま、1800年代にオランダ人が見つけるまで眠っていた遺跡なのだ。この雄大な遺跡に蔦が巻き、木に埋もれた様子は圧巻だったろうと思う。

こういった仏像も至る所にある

こういった仏像も至る所にある

雨が降ると貯まった水をこの口から流す。見てみたい。

雨が降ると貯まった水をこの口から流す。見てみたい。

見よ、これが全て寺院だ。しかも内部空間を持たないという贅沢な作り。

見よ、これが全て寺院だ。しかも内部空間を持たないという贅沢な作り。

遺跡を出ると恒例のお土産屋さんが並ぶのだが、あまり元気がない。というか声をかけてこない。それだけで居心地が良いとさえ思ってしまう。もし、このエリアに来る機会があれば、ボロブドゥール遺跡は絶対に行ったほうがいい。

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