【113日目】世界一周やめて世界一周バイク旅に変わります!

僕らは4ヶ月かけてモンゴルからタイまで旅してきた。
旅ってのはつまるところ移動に次ぐ移動であって、行く先々を点として、その点を結ぶ線をも楽しみたいというのが、なんというか、僕の旅に対する思想であり理想なのだ。飛行機をあまり使いたくない気持ちもこういうところから来る。――もちろん費用の面でも飛行機は避けたいのだけど。

さて、ここまで僕らの旅の<線>はといえば、長距離寝台バス、国際列車、タクシーという名の乗り合いバスなどが中心だった。こういう長旅をしたことがある人ならばイメージできるだろうが、こういった移動手段というのは何かと面倒で自由がない。まずどういう移動手段があるのかを調べ、ぼったくられないように交渉し、ようやく乗っても休みたいときに休めず、言葉の通じないドライバーが指さすままに食事を掻き込み、睡眠は限界まで削られる。

そんな生活はいやだ! インドシナ半島に戻ったらバイクを買おう! 自分たちの足で移動しよう。そう決意するまでに時間はかからなかった。

ネットで調べたところ合法的にバイクを買いやすい場所としてタイが挙げられていた。ベトナムでは安く買えることを知ってはいたが、ジュネーブ条約に加盟しておらず、国際免許証が使えない。というわけで、タイ、しかも人が集まるはずのバンコクで買うことに決めたわけだ。

タイにやってきた僕らはバイク屋を探して歩き回ることから始めた。何はともあれ動かないと進まない。そんな中「バイクを買いたいがバイク屋はどこだ?」と尋ねて回る怪しい日本人2人に寄ってきたタイ人がいた。「バイクでアジアを旅したい」と伝えると、「免許証はあるか? パスポートは? 予算は?」と手早く確認してくる。

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↑バイクを探す僕らに的確なアドバイスをしたおじさん。帰り際に「ビール4本おごってくれ」とこれまた的確な謝礼を求めてきた。

「今日は日曜日だから、明日9時にここにまた来い」

彼はそう言って、名前を書いた紙をくれた。半信半疑、何か騙されてはいないか、と自問自答しながらも、翌朝待ち合わせの場所に行くと、さっそくトゥクトゥクというバイクタクシーを捕まえて、バイク屋へと向かった。

「こいつらがバイクでアジアを旅したいんだって」

バイク屋の店主にそう伝え、まるで自分のバイクを選ぶように、これはぼろいからだめ、こっちはOK……。と絞り込んでいく。僕らも変なものを掴まされないように、よく見て選ぶ。

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↑不安と興奮が入り交じるバイク屋入店

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↑気に入ったバイクのあら探し。「あれもこれも直してよ」と念押し。

そして選んだ。試し乗りもして、壊れたパーツの交換も約束してもらった。価格交渉も結構こじれたけど、まァ、少し予算オーバーしつつ着地。

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↑ちょっとメンテして試し乗り。なぜか店員じゃなくて、親切なおっさんが後ろにのって、指示をしてくれる。

そして、最後にぼくらが1番気にしていたのが「正規の書類」をもらえるかどうか?。買うだけならば簡単に買えるのは予想していた。金さえ渡せばいい。しかし書類は別だ。ちゃんとその店がそのバイクのオーナーシップを持っていて、外国人への販売におけるノウハウがあるかどうかが重要だった。なにしろ、このバイクで国境を超えようとしているわけだ。国境での審査で盗難車と判明、なんてことになっては苦しい。

バイク屋を問いただし、どうやら希望する書類がもらえそうなことがわかり、念のため売ってくれたお店のおっさんのIDカードと運転免許証を写真に撮り、僕らは購入に踏み切った。

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↑めでたく購入した青いバイク。

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↑オレンジバイク。こいつ走るとすぐに温度が上がるのよ。

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↑左が親切なおじさん、右端がバイク屋の主人。

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↑ もちろんヘルメットも買った。

実はこの書類が正しいものなのかは分かっていない。何しろ「正規の書類」がどういう見た目をしているのか僕らは知らないからだ。見た感じはオフィシャルっぽい書類なので、信じてはいるが、急に更新が途切れるようなことがあれば、どっかで捕まっているのかもしれない、と心配してほしい。

ちなみに……。

購入当日に「一方通行を逆走」し、捕まった。そして、前述の書類と国際免許証を見せたところ、許してくれた。ま、これで書類が正しいことが分かったわけではないけれど、てんでおかしいということもなさそうだ。

これから僕らのバイク旅が始まる。予定では順不同にタイ~カンボジア~ラオス~ベトナム~ミャンマーなどの国々をバイクで旅して、どこかでバイクを売り払い、インドに向かいたいと思う。

タイ語はアルファベットでさえなく、看板を読むのが不可能。決して楽ではないけれど、今まで以上のスロートラベルを楽しんでみたいと思う。

では。

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