【143日目】とうとう憧れのミャンマーへ! タイからの国境越えに挑戦!

バイクで東南アジアを旅する、と決意した時にすぐに思いつく障壁は国境越えだった。果たしてバイクで国境を越えられるのか? しかも僕らがやってきたメーソットという町は外国人が通ることができるようになったのは、なんと今年になってから。まだ外国人にとっては新しい国境である。

ホテルから国境までバイクで30分。1本道である。朝9時頃、初のミャンマー入国を夢見て国境までやってきた。やはり国境周辺は人が多い。イミグレーションゲートの近くには数十台のトラックが停車している。そして大荷物を積んだ自家用車がゲートへと入っていく。

wpid-IMG_2260-2013-11-12-17-30.jpg

僕らはイミグレーションゲートの横にバイクを止め、様子を見た。見ていると歩いて出国審査を済ませると、また歩いてタイ側に戻り、車に乗って改めて出国する。車で出国する際はほとんど審査はない。ただトランクを開け、中をちらりと見る程度。

これならいける。と確信し、僕らはイミグレーションへと向かった。出国手続きは滞りなく終わった。日本人は信頼されているのか、本当にスムーズ。

そして、他の人がそうするように、タイ側へと戻り、バイクにまたがり、ゲートへと向かう。すると、ガードが手でバッテンを作っている。そしてつたない英語だが、はっきりと「ノー、モーターバイク」と繰り返す。

しかたなく1度引き返し、喫茶店で作戦会議(この時、書類上はタイの出国を済ませており、ミャンマー入国をしていないという、「どこの国にもいない状態」になっている)。あれこれ考え、出した結論はガードマンじゃなくて、イミグレーションのオフィサーに聞いてみよう、というもの。彼らなら何か知っているかもしれない。

さっきのイミグレーションに行くとオフィサーは笑って「バイクで行こうとして止められたの見てたよ」と言う。「でもバイクで行きたいんだ」と訴えると、後ろから上司らしき気の強そうな女性がやってきた(タイ人の女性は強そうなのだ)。

「ここは車と歩国者しか通れないの。たとえ、タイ側がバイクを通してもミャンマー側でOKするかは分からない」
「もし、ミャンマー側が良いって言ったら、通してもらえます?」
「いいわよ」

ということで、僕は川向こうにあるミャンマー入国審査所まで歩いて行き、入国審査官にバイクで入国したいことを訴える。すると慇懃無礼とさえいえるほどの礼儀正しさで「バイクはダメ」と断れ、またタイ側へと戻ることに。

この時、ミャンマーへの入国審査をせずに戻ったものだから、ゲートを守る軍人たちが一斉に立ち上がり、俺の前に立ちはだかった。生まれて初めて軍事政権という奴の恐ろしさを知った気がする(軍事政権とはこの際あまり関係ないけど)。

ともかく立ち上がったミャンマー軍人に身振りだけで「向こうにバイクがある」と伝えると、若い軍人が理解してくれて、通してくれた。もしうまくいかなかったら、と思うと本当に怖い。

というわけで、僕らはミャンマー入国に失敗した。先ほどののミャンマー側の入国審査官曰く、正式な書類があれば通れるということだが、この場所ではできないらしく、諦めた。

タイのVISAがあと1日しか残っていなかったので、僕らはこのあとバイクを置いて一瞬だけミャンマーに入国し、すぐにタイへと戻った。そのとき、歩いて渡った国境に流れる川を現地の人が船で渡っていた。いわゆる不法入国なのだが、隠れる様子もなく、国境のすぐ横を行き来している。まさに暗黙の了解なのだろう。

wpid-IMG_2264-2013-11-12-17-30.jpg

wpid-IMG_2262-2013-11-12-17-30.jpg

人がなぜ日常的にミャンマーとタイを不法に行き来するのか? その理由を聞くことはできなかったが、明るい話にはならないだろう。そう思うと、やはり国境の町が持つ独特の空気の根源を1つ見たような気がするのだ。

国境の町、メーソット。印象深い町だった。

ブログランキング・にほんブログ村へ