【147日目】タイ北部の名物料理は餅米だった

餅米というと日本では正月に食べる餅や祝い事などで出される赤飯など、日常食としてのイメージはないが、タイ北部ではこれがまさに日常食なのだ。

2013年11月7日

メーホンソンという町では夜になると、小さな池を囲んでナイトマーケットが開かれる。ナイトマーケットと言われると観光客でごった返し、うるさい音楽に耳をふさいだカオサンロードを思い出すのだが、ここでは違う。土産物や食事などの屋台が並び、たしかに観光客も多いが、外国人だけでなく、タイ人も多い。そして――これが重要なのだが――静かだ。

夕方、町を囲む山の1つに陽が沈みかけるころ、赤くなった明かりの下で屋台の準備が進む。池の向こう側でギターと歌のアコースティックな音楽が鳴り、それを心地よいBGMにしながら、僕らは池沿いのベンチに座った。

僕らのお気に入りのタイ料理は油多めの豚肉を焼いた料理と餅米だ。それに副菜代わりにパパイヤサラダがあれば最高だ。これらすべてがここの屋台で揃う。

餅米は竹で編んだ茶碗くらいの大きさの籠に入っている。一口分を手で掴み、指先でこねる。それをそのまま食べたり、おかずにつけたりする。これが楽しい。食べ物は見た目、香り、味で楽しむものだと思っていたが、手触りで楽しむという新しい発見だ。

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スープ状のおかずをつけて食べる時は、スプーンのように少し凹みをつけて、スープをすくうようにして食べる。肉などを一緒に食べる時は薄く広げてやり、それで肉をつまみ上げるようにして食べる。ひと口ひと口、食器を作り、食器ごと食べるようなイメージだ。

話をしながら、次食べるおかずに合わせて餅米を練る。準備ができたら、チョイッとおかずと一緒に口に運ぶ。それが楽しい。手持ち無沙汰にならない。自然と食べるペースの遅くなり、ゆっくりと食事を楽しむことができるのも嬉しい。

もちろん味もうまい。もともと米好きだからかもしれないが、この餅米、そのまま食べてもうまいのだ。タイ北部でこの餅米と出会ってから、食べる量が増えた気がする。

食べるものがうまいというのは本当に幸せだ。

そして食べる楽しみが広がった経験になった。

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