【149日目】山奥の小さな村、メーソッポンのぶらり散歩で人を良さが身にしみる

朝から9km先にあるメーソッポンという町まで壊れたバイクを取りに行った。それを終えると、もうやることはとくにない。宿泊しているゲストハウス周辺の雰囲気が良いので、散歩することにした。

2013年11月9日

熱い陽射しを避け、15時30分になってゲストハウスを出た。ゲストハウスの犬がなぜか付いてくる。

この村は本当に小さい。車がすれ違うのもやっとという一本道に沿うように家々が並んでいる。入り組んだ路地や交差点などというものはないと言っていい。辛うじて村の中心に三叉路は1つあるが、そこに立てばおおよそ村の全貌が一望できるような場所だから、迷うこともない。道を尋ねれば、「あっち」か「こっち」しかないような村だ。

まだ1日しかこの村を見ていないのに、どうしたものか随分と気に入ってしまった。村の名前も知らないから、メーソッポンから9km、という紹介の仕方しかできない。家々がまずこぎれいで、洒落ている。多くの家はタイでは一般的な建築様式に従っている。屋根にはチークの葉を折りたたみ乾燥させたものを並べ、壁は竹や木材を釘で打ち付けた簡単なものだ。床を高くしている家が多いのは暑い国特有だろう。

庭にはタイ北部でよく見かける花や樹木が整然と植えられている。その種類を1つ1つ見分けることはできないが、黄色く大きな花を持つ、ひまわりの子どものようなキクイモモドキや、普通のアサガオよりも一回り小さいホシアサガオといった鮮やかな園芸植物がセンス良く植えられている。また家と家の間や道端にはオジギソウが自生していて、道路を黄色い帯で飾ったように鮮やかだ。

そういった園芸植物の合間にたわわに実を付けたパパイヤや人間の背丈よりも大きな葉を持つバナナの木が伸びる。

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村から一歩路地に入ると、果樹園が広がる。バナナやサトウキビのような植物が並んで伸びている。そして、果樹園の入り口には頭にタオルを巻いたおばさんが座り込んで休んでいる。

「サワディーカー(こんにちは? 挨拶の意)」

声を掛けるとみんな胸の前に手のひらを合わせ、「カー」と返してくれる。挨拶のついでに何かを言ってくれるのだが、タイ語が分からず、僕らは首を傾げるしかない。その様子を見て、ひとしきり笑って、別れる。

17時を過ぎた頃、日が傾いて、向こうの山がこちらに向かって影を伸ばす。伸びた影が少しずつ村を飲み込んでいく。サトウキビが影を伸ばし、家の柵が影を伸ばし、走り抜けるスクーターが影を伸ばす。そしていつのまにか真ッ暗になって、村に街灯1つないことに気付かされる。

観光スポットといえば、いくつかある洞穴と周りに否が応でも広がる山しかない。なのにバックパッカーが絶えずやってくる。自然が好きで、人が好きな人はきっとこの場所を気に入るだろうと思う。

行きたい人はTham Lotという洞穴(Cave)を目指し、Cave Lodgeというゲストハウスに泊まるといい。何もしなくても、緩やかな時間が過ごせるだろうと思う。

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