【155日目】タイ的皇居的エリア、チェンマイ散歩
チェンマイでは観光らしい観光はしていないのだけど、暇だからよく近所を歩き回った。歩けば寺があり、洒落た静かな店があり、意外と楽しい場所なのだ。
2013年11月15日
チェンマイは地図で見ると、正方形に近い四角い区画が中心にあり、まるで皇居の周りのようだ。しかも、正方形の1辺が1.2kmくらいなので、1周すると約5kmとなり、それもまた皇居と同じなのだ(皇居マラソンというブームをご存じの人ならピンとくるはず)。
そのうえ、さらに、なんと、この四角に沿ってお堀がある。それもまた皇居と同じではないか。というわけで、着いて早々、この場所を<タイ的皇居的エリア>と心の中で名付けた。
僕らはチェンマイにいる間、このタイ的皇居的なエリアから出ることもなく、だらだらと中を散歩して過ごしていた。
洒落たカフェも多く、それらでよくアイスコーヒーを飲んだ。日本人が経営するアジアン雑貨店など、タイ人以外が経営する店も多い。チェンマイに惚れ込んだ外国人観光客が、そのまま住み着いて、店を開くケースが多そうだ。
これもまた生き方のバリエーションとして可能性を感じる。
タイと言えばやっぱり象が多い。
マレーシアで「ナンカ」と呼ばれていたフルーツはタイでも多いようだ。
こういった金の仏像は本当にたくさん見かける。
チェンマイでのお気に入り朝ごはん。フルーツ盛り合わせに、ヨーグルト、ミックスナッツ、蜂蜜を少々。
花が素朴で、何とも素敵な裏道。
なんか観光名所らしい煉瓦の塀。古き良き何かなのだろうが、知らない。
宿近くの市場。ツアーのコースになっているのか、時折ガイド付きのツアー客がやってくる。
チェンマイにハマる観光客は多いらしい。僕らはハマるところまで至らなかったけれど、長居するなら居やすい場所かもしれない。僕らは中心地に泊まってしまったけれど、少し外れの静かな安宿に泊まり、顔なじみのカフェと飯屋でも作れば、居心地はいいだろう。
実は旅をしていて(いや、旅をしてなくても)顔なじみの店を作るのって、凄く重要。点々と移動し続けると、そんなこともできないだろうが、少し長く滞在するとき(例えば3日でも)短期間に2~3回も店に顔を出せば、すぐに仲良くなれる。そうすると、一気に居心地が良くなるのだ。
ふと、ここまで旅してきた場所を思い出すのって、観光地よりもそういう町外れの顔なじみの店だったりする。中国の飯屋もそう、ベトナムのコーヒー屋台もそう、インドネシアの焼きそばとチャーハンしかない飯屋もそう、行けば「あ!」と笑ってくれる。「まだいたの?」なんて顔で出迎えてくれる。
それが楽しいんだ。