【166日目】ミャンマー小景 坊さんから煙草をもらう

朝から張り切って、在ミャンマーインド大使館へと向かったのだが、ネットでの手続きが必要で追い返された。そのおかげで(?)ありがたい出会いがあった。

2013年11月25日

インド大使館からの帰り道だった。歩いていると数メートルおきに「Monay Exchange?」という声がかかる。言うまでもなく、ぼったくり的な両替だ。聞くところによるとマフィア的な人たちらしいので、まっとうなものではない。参考程度に書くと$1=1000チャットとのこと。正規のレートを知らないのだが、ホテルのレートと同じなので極端に悪徳ではなさそう。しかし、問題はレートではない。1つは金の行き先。本当にマフィア的な連中なら、よからぬところに金が流れる。そして、もう一つは詐欺。金の受け渡しで折ったお札を混ぜ、1枚を2枚に見せる手口が使われるらしい。まぁ、気をつけたら良い。

そういった新興国ならではの煩わしさはともかくとして、ヤンゴンの町は興味深い。イギリスの植民地だったからなのか、いわゆるコロニアル調の建物が多い。インドネシアのジョグジャカルタでもそうだったが、見かける大きな建物はみんなコロニアル様式なのだ。簡単に言えば大仰・大袈裟なのだ。路上の物売りが並ぶ横に、イギリス調の絢爛な建物が建っているのだ。なんとも言えない哀しい気持ちにもなる。

写真を撮りながら、散歩し、暑さで疲れて休んだのがサトウキビジュースの屋台だった。

サトウキビジュース自体はシンガポールで初めて飲んだ。久々に見かけて飲みたくなった。注文すると、その場でサトウキビを絞ってくれる。ヤンゴンではどこでも見られる光景だ。絞りたてのサトウキビの汁を氷や水で割って飲む。これが実にうまい。

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↑猫がいると触りたくなるんだなァ

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↑どこの店でも中国茶は飲み放題。うまい。

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↑自転車の人が落とした”何か”を拾ってあげた

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↑サトウキビを搾る機械。どこもこれ。

その屋台の椅子に1人僧侶がいた。赤錆色をした袈裟を着ていた。年は60そこら。坊主頭で全体的に小さく細い。その僧侶がやはりサトウキビジュースを飲んでいる。なんだか可愛らしい光景だった。

その僧侶がしきりに僕らに話しかけてくれた。ミャンマー語が分からないのだが、彼は一生懸命にコミュニケーションを取ろうとしてくれる。自分のコップを出して「飲んでみろ」と味見させようとしてくれたり、僕の足の怪我を同情してくれたり、「どこからきた?」「どこに行く?」と一生懸命、彼の知っている英語を駆使して話してくれた。

彼は持っていた手提げ鞄から煙草を出した。ミャンマーではまだ少し高級品である紙巻き煙草(日本で言う普通の煙草。マルボロとか)を1本くれた。それを一緒に吸っていると、なんと彼は僕らのジュース代を払い、持っていたほぼ満タンの煙草を箱ごと僕にくれたのだ。何度も遠慮するが、差し出した手を引かない。受け取ると嬉しそうに笑って、去って行った。振り返りもしなかった。

繰り返すが、ミャンマーでは紙巻き煙草はやや高級品。主流は安価な噛み煙草。

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↑例の僧侶。煙草をもらった。

タイで町の人がこういった僧侶に寄付や貢ぎ物をする光景を何度も見た。その僧侶にまさか奢ってもらうことになろうとは……。

少し恥ずかしくなったが、本当にありがたかった。

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