【175日目】ミャンマー観光の大名所バガンをサイクリング
昔は9999の寺院があり、今は2000が残っているというバガンにやってきた。
2013年12月4日
バガンはミャンマー観光の中でも定番中の定番で、観光旅行であれば必ずと言っていいほど来ることになる場所だ。観光としてだけでなく、宗教的にも重要な地域であり、国内外の仏教徒も多くやってくる。
世界三大仏教遺跡の1つでもある。ちなみに、他の2つはインドネシアのボロブドゥールとカンボジアのアンコールワットだ。ボロブドゥールについては過去のブログでも取り上げている。
このバガンには昔、9999の寺院があった。そのうち2000が現存している。言ってみれば地域全てが観光スポットだ。見渡せば寺院がある。
自転車を借りて、寺院巡りをするのが定番だ。僕らもさっそく自転車を借りた。
久々の自転車を漕ぎ、町を抜けると左右は草原になり、視界が開ける。そして、その草原の中にぽつぽつと寺院の遺跡が立っているのだ。小さいもの、大きいもの、朽ちかけているもの、きれいに残っているもの。多様だ。よく見ると素材や建築方法が異なる。これだけの数があるのだから、作った時代はそれぞれ少しずつ違うわけで、当然そういった技法の違いにもなるのだろう。
中には現代風の金ピカの寺院もある。それらについて「わぁ、カラフルでキレイだな」と浮かれる前に、事情を知っていることも大事だろう。
実はこれ、ミャンマー現軍事政権が無計画に遺跡の修復をしてしまった結果だと言われている。古い建築様式を無視し、遺跡の修復をし、道路を作り、ゴルフコースまで作った。そして世界遺産登録をしようとして、失敗した経緯がある。
それだけじゃない。このバガンを観光地としてなり立たせるために、元々ここに住んでいた人々を強制退去させてもいる。ただでさえ貧困な一般市民が急に家を移れば苦しいのは当然で、見えない被害者がいる。
もちろん、それによって観光者が増え、観光産業としては成功している部分もあるわけで、このバガン1つ見ても、国民の幸不幸を同時に見られる場所である。
ひたすら寺院が見られる
昼食も気持ち豪勢になる
こうしてサイクリング
木々の向こうにまた遺跡
こうして色違いの修復などが見られる。
遺跡の合間を縫うように花が咲く
中には何が? →答え:見えない
煉瓦造りがなんだか素敵
写真を撮るのも必死です
熱かったなァ
近くの村に住む子どもたち
もっと子ども。
iPodのパノラマ撮影。遺跡だらけでしょ。
自転車ではなく馬車で観光する人も多い。
こういう象はあんまり見かけないね。
なぜか突然木造の寺院。
動物も時々いる。
埃っぽい小道を延々と……
いえい!
建築様式の違いが見られる
夕陽があたるとキレイだろうな
ひと休み
よく見ると凝った装飾が多い。
大きな寺院の入り口。
寺院
寺院
寺院
ともあれ、確かに美しく、楽しい場所ではある。この旅では観光に興味がなくなった僕らだが、来て良かったと心底思った。