【196日目】インド人はチャイで出来ている!? チャイ生活紹介

インドではどこでも飲めるチャイだが、これほどまでにチャイ漬け生活が待っていようとは……。

2013年12月25日

チャイと言えば、日本にいたときもインド料理屋で好んで飲んでいた。自宅から遠くないインド料理屋(今思えばネパール料理だったかもしれない。名前が “ルンビニ” というネパールの地名だったから……)でもチャイを出していて、「インド料理にはチャイだろう」と条件反射的に飲んでいた。

もちろん、それは日常的なものではなくて、あくまでインド料理屋に行くときだけ。多くて週に1度、少ないときは月に1度くらい。ところが、インドに来てからは1日に5杯くらい飲むこともある。あるいはもっと……。

日本人がビールを中心にコミュニケーションに励んでいるとすれば、インド人はチャイを中心にしている。僕らのチャイとの触れあいとチャイの基礎知識を紹介しよう。

チャイってなんだ?

チャイは牛乳と水でお茶を煮出して、砂糖とスパイスを混ぜたものだ。家庭によって、レストランによって、作り方は異なるのだが、まァ、概ねこの通り。牛乳だけで作る家もあるし、入れるスパイスも違ったりする。

そもそもチャイというのは「お茶」という意味で、特定の製法を指していないようだ。またその発祥の由来を見ると、インド人の逞しさとでも言える歴史が見える。

インドがイギリスの植民地化にあったとき、イギリス人はインドに良質の茶葉を見つけ、それを量産し始めた。皆さんご存じのダージリンやアッサムだ。もちろんイギリスはインド人に美味しいお茶を飲ませる量産したわけではない。輸出するなりして外貨を稼ぐため、あるいはイギリス人がおいしいお茶を飲むためだろう。

量産した結果、インドに残ったのはおいしい茶葉ではなく、“茶葉のくず” だった。切れ端など、つまりはうまくない部分ばかりが残った。しかしインド人だってお茶を飲みたい。そこで、味の出にくい “茶葉のくず” を煮出して、牛乳・スパイスを活用し、おいしい飲み物を作った。それが、今で言うチャイだったわけだ。

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牛乳はこういう袋で売っている

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インドの家庭では牛糞を燃料に直火で料理。チャイも牛糞で煮出す。

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こうやって牛乳に茶葉とスパイスを入れていく

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茶葉やスパイスを漉して、注げばできあがり

毎日のチャイ生活

まだこのブログでは紹介できていないが、ブッダガヤで僕らは少しずつ友達が増え、それに伴いチャイとの触れあいも増えている。どういう人と出会ったか、そして何があったのかは別の記事で触れていくが、チャイにだけ着眼して話を進めよう。

例えば、僕らが町を散歩していると、同じように暇しているインド人の友達を出会う。少し立ち話をして、彼らは決まって「チャイを飲もう」と言ってくれる。チャイ屋はどこにでもあるので、近場のチャイ屋に入る。彼らは僕らに対して、何も言わずにチャイを奢ってくれる。店にもよるが、小さなグラス1杯が5~10ルピー(10~20円)くらいだ。

またフラフラ歩いていると、知人の薬局の主人が声をかけてくれて「チャイを飲もう」と言う。店のスタッフに使い走りさせて、人数分のチャイを買ってくる。家に行けば家で、外で会えば外で、必ずチャイを飲む。

また、こんな面白い集まりもある。僕らのインドの友達はみんな17時になるとある場所に集まる。毎日毎日集まる。ある人は暇つぶし、ある人は買い物ついでに集まる。僕らも混ぜてもらい、暇な日はそこに行く。しばらく雑談し、決まってチャイを飲んで解散する。日本で言えば井戸端会議にでもあたる集まりだ。

そんなわけで、人に会えばチャイを飲む。食事の時もチャイを飲む。自然と1日3~5杯は飲むわけだ。チャイにはかなりの砂糖が入っていて、少しばかり砂糖の取り過ぎが心配になる。気をつけようと思うが、つい飲んでしまう。お店によって味が違うので「ここのチャイがうまい」とか好みが出てくる。

インドを旅行すると「インド人は怪しい」「インド人はぼったくろうとする」と警戒心ばかり募らせて帰る人も多いようだが(それはそれで身を守る上で必要なのだけど……)、町で出会う気の良いインド人とチャイでも飲んでみるといいと思う。

これは現地で知り合った日本人から教わったことを紹介して締めくくろう。

町で日本語・英語でフレンドリーに声をかけてくるインド人がいる。中には本当に暇つぶし&友達になりたくて声をかけてくれる人がいる。

「家に来ないか?」
「家で夕飯を食べよう」
「遊びに行こう」

などと誘ってくる人も多い。普通は警戒心が勝ってしまい、つい逃げるように断ってしまうのだけど、そういうときに「知り合ったばかりだから、家には行けないけど、そこでチャイでも飲もう」と返してみればいい。チャイ屋の店先に座っていれば、いきなり犯罪に巻き込まれることもない。チャイの料金くらいは払ってあげればいい。そこで話をして、信頼できると思えば、次は人通りの多い場所で昼食を、次は相手の家で昼食を、とステップアップすればいい。

また、1人信頼できる友達ができたら、次からはその人と行動するといい。あれだけ人口の多い国なのに、結構みんな知り合いなのだ。その友達が他の友達を紹介してくれる。その人たちとまたチャイを飲めば良い。

郷に入っては郷に従え。

インドに行ったらチャイでコミュニケーションを取ろう。

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