【198日目】味噌の奇跡 出会いが出会いを呼び、インドの和食料理人に出会う
瞑想を終えて帰ってきたブッダガヤで、今後長い付き合いとなる出会いがあった。そしてその出会いは出会いを呼び、気付けばブッダガヤを歩くたびに呼び止められるほど知り合いが増えたのだった。
2013年12月27日
瞑想を終えた僕らは、一緒に瞑想に参加した若い日本人の男性とオートリキシャに同乗してブッダガヤの中心地に帰ってきた。彼は今晩の電車でデリー方面に向かうという。彼はリキシャの中で
「実はこれからブッダガヤで知り合った日本人と会うことになっているんです。よかったら一緒に来ますか?」
と、誘ってくれた。いつも通り、何1つ予定のない僕らは「ぜひ!」としっぽを振って付いていくことに。そして出会ったのが、これから長い長い付き合いになるMYさんだった。
MYさんはブッダガヤに何度も来て、そのたびに長期滞在している男性で、年は63。関西の出身でいつもオシャレ。僕なんかよりもずっと服装が若い。彼は数年前にインドである男性と仲良くなり、それが縁でブッダガヤに友達が増え、今では彼がブッダガヤに来ると、空港まで迎えに来てくれる友達さえいる。
そんなMYさんは僕らの宿から遠くないホテルに滞在しており、長期滞在であることから、ホテルのオーナーとも懇意にしていた。僕らの宿のWi-Fiが不安定だと言えば「それじゃ僕が泊まっているホテルのWi-Fiを使いなよ」とオーナーに許可を取ってくれたり、彼の顔で宿を安くしてくれたり(それでも僕らには高く、泊まることは出来なかったのだけど……)、本当に親切にしてくれた。
見よ、この輝かしいホテルを!
右側で後ろを向いているのがシェフのHさん
「僕たちは小説を書いたり、味噌汁を振る舞ったりしながら世界一周をしているんです」
いつも通りの自己紹介をして、このブログのことや、持ち歩いている味噌のことなどを説明した。すると
「そういえば、この近くの和食のシェフをやっている日本人が『味噌がたりない』ってFacebookに書いてたよ」
と教えてくれた。そのホテルはブッダガヤの日本寺近くにあるHotel Regency。そこは1泊1万前後する高級ホテル。
「僕らたくさん味噌を持っているので、良かったら少しプレゼントしたいです」
実際のところ、とてもずっとは持ち歩けないほど味噌があり、本当にちょうど良い機会だったのだ。MYさんは例の和食のシェフに連絡を取り、ひとまず会いに行くことに。
Hotel Regencyに行くと、その高級感に圧倒される。ホテルのオーナーであり、やはりMYさんの知人である(この交友関係の広さ!)、スレスさんに挨拶し、チャイをご馳走になりつつ、和食シェフのHさんに出会う。
「ブッダガヤでは味噌が手に入らないんですデリーなどまで行かないと……」
僕らは明日にでも味噌を持ってくることを約束した。
瞑想を終え、MYさん、シェフのHさんと知り合いが増え、なんだか楽しくなりそうな予感がし始めた1日だった。
ちなみに
その後、この方に和食のフルコースを振る舞ってもらう展開に!
こちら! ▶わらしべ長者的な奇跡 味噌と引き替えにインドで和食のフルコース
遠く異国の地、キューバでも働く日本人に出会いました。