【209日目】インドのコントラスト〜クリケットと羊
「また来るよ」と約束した子どもたちに会いに孤児院へ戻ってきた。インドの子どもたちが毎日のようにやっているというクリケットをするというので、僕らも一緒に行くことにした。ところでクリケットってなんだ?
2014年1月7日
クリケットとは何か?
それを僕がここで説明するのは辞めておく。というのも、いまだに分からないのだ。豆知識的に知っているのは競技人口が世界2位らしいということ。イギリスあたりが発祥のはず。インドがイギリスの植民地だった歴史から、インドでも主流なスポーツとして定着している。
実際、子どもたちが集まればみんなクリケットをやっている。
「一緒にやる?」
「いや~、ルールが分からないから、始めは見てて、ルールが分かったら混ざるよ」
日本からやってきた僕らと一緒にやりたくて、目をキラキラさせながら彼らは「じゃ、始めてるよ」と準備を始めた。
平べったいバットのようなものを使うらしい。球にはテニスボールを使っている。パッと見の体裁は野球だが、1~3塁というものがない。打つとバッターは投手の元へと駆けていく。子どもたちは真剣な目で走る。
しかしルールが分からない。ちなみに後日、ネットでルールを調べたが、それでもよく分からなかった……。
子どもたちに聞いて説明してもらっても意味が分からない。あまりにも分からないので、参加するのは諦めて観客として楽しむことに。
打って走って、子どもたちは必死
時々ホームラン級のバッティングを見せる。上手な子は打つたびに大きな当たりを見せてくれた。
影が伸びて、日暮れが近付いていることを知る。子どもたちはまだ続けるようだったから、僕らは先に帰ることに。帰り際、周囲には他のグループがやっぱりクリケットをやっている。本当に定着した遊びなんだな。
クリケットをやっている横では羊の群れが。
普段は騒がしいインドの面ばかり見ているけれど、こうしたのどかな風景もあるのだ。こういうコントラストが面白い。