【210日目】もはや日常行事のカレー会で100ルピーの事件

最初は「現地の人からカレー作りを教わる」という名目で始まったインデラさん宅でのカレー会も、最近では日常行事へと変わった。

2014年1月8日

ニュースを見るとインドで電車の車両火災が発生したらしい。先月28日にも同じような火災があった。今回の火事で焼死・窒息死が計9人らしく、大きな事故だったことが分かる。僕らもインドでは電車で移動する予定だから他人事ではなく、なんとなく溜息が出る。

今日は恒例のインデラさん宅のカレー会。

もう慣れたもので市場で集合し、手早く野菜と肉を買う。最初こそ驚きの「生きた鶏肉」の買い物だったけれど、もう慣れてしまったようだ。手早く鶏を選び、重さを計り、捌いてもらう。約2kg。300ルピー(≒500円)。

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にわとり選び。その場で殺す、と言うと残酷に思えるかもしれないけど、日本では見えないところで殺しているだけ。目の前でやってくれるのはかえって安心かも。

肉片と化した鶏とタマネギなどの野菜をいっぱい持って、インデラさん宅に到着。村人も頻繁に現れる外人である僕らに興味津々で、特に子どもたちが寄ってくる。Miaに至っては、名前が覚えやすいらしく「ミアー、ミアー!」と無意味に叫ばれる始末。なついてくれているのかと思いきや、近寄ってくると「10ルピー」と言って手を出してくる。

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村の中。煉瓦造りの家ばかりだけど、それぞれカラフルに壁を塗っていて、見た目は鮮やか

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寄ってきた子ども。キレイな目。

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水はいつも井戸。一応ぼくらは飲まないことにしている。

家ではお母さんと娘さんが待っていて、僕らが買ってきた野菜や肉を物色し、足りないものをメモに書き出す。その全てがヒンディー語。

「あと何がいるの?」
「スパイスとか、いろいろ。娘さんはよく知っているからね!」

僕らとしてはこうして料理を作ってもらう代わりに、余った野菜などの食べ物を置いてくるのが、お礼だと思っている。貧しい家庭だから、食料や調味料は助けになるはず。だからこうして足りないスパイスを買ってあげるのは本意なのだ。

「じゃ、買いに行こうか」

インデラさんに連れられて近くのお店へ。10項目くらいの買い物リストをお店に出す。周りは地元の客で賑わっている。いろんな人が店主とヒンディー語でやりとりをしている中「140ルピー」と店主が言った。

「OK。140ルピーね」と僕はインデラさんに確認する。
「No。240ルピーよ」とインデラさん。

店の人に改めて「How much?」と尋ねると、インデラさんとヒンディー語でやりとりした後「240ルピー」と応える。

「本当に240? 140じゃなくて?」
「そう、240ルピーね」

怪しい……。

埒が明かないので240ルピー払い、店主が手元で料金の計算をするために使っていた紙切れを「もらうよ!」と声をかけ、素早く手に取りポケットへ。

どうもぼったくられた気がする。それもインデラさんと店主がグルな気がする。

だけど疑いたくないし、疑っていると思われたくない。

最初、そのメモを確認するのも嫌で見ないでおいたのだが、好奇心と猜疑心が勝ち開いてみることに……。そこには買ったもののアイテムごとの金額と、合計金額が書かれている。写真がないのが残念なのだが、こんな感じの内容が手書きで書かれていた。

スパイスA 30
スパイスB 50
スパイスC 20
スパイスD 40
合計 140 240

単品の合計は140ルピーだが、合計欄だけ最後に240ルピーに訂正されている……。絶対おかしい。

まぁ、魔が差したのかもしれないし、実際何かの間違えかもしれないので、怒ったりせず、店で金だけ返してもらうことに。

店に行き「なんか計算が間違っているみたいで、やっぱり140ルピーなんじゃないかな?」と優しく言うと、店主は自分が書いた計算表を見もせず、ポケットから即座に100ルピーを返してくれた。嘘でも良いから、計算し直して「あ!間違えてるね」とか言えばいいのに……。なんだか可愛いインド人だ。

というわけで、お金は返してもらい、めでたくおいしいチキンカレーにありついたのだった。

インドに限らず、旅をしているとぼったくりや詐欺まがいの出来事は本当に日常茶飯事。旅行者側の視点で見ると不平不満しか出ないが、突き詰めると相手にも “相手なりの理由” があることも多い。言葉の問題でお互いを理解できず、または理解しようとせず、揉めるだけ揉めて「ぼったくり・詐欺」の烙印を押すことになってしまう。僕らもそういうことが多い。多いからこそ、おかしいなと思ったら、ちゃんと追求することが大事だな、と思った。

不安なら確認する。それが大事。

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