【222日目】日本人のインド式結婚式:鬼気迫るインド人老女の顔を見よ
日本人のインド式結婚式も2日目。ヒンドゥーの僧侶(?)も現れ、儀式はより儀式らしくなっていく。インドの女性たちの表情が素敵だな、と思う2日目だった。
2014年1月20日
結婚式も2日目となると一層儀式らしい様相を帯びてくる。昨日塗られたターメリックなども残したまま、新郎新婦は儀式の中心となる席に座り、僧侶を待つ。
そこで現れたのがこの僧侶。雰囲気たっぷりだ。
儀式の後ろでは村の女性たち、特に老人が多く集まり座っている。彼女らは厳かに民謡などを歌うと同時に、要所要所、新郎新婦にターメリックを塗ったりするのを手伝ったりもする。結構重要な役割。たぶん呼ばれて集まっているのだと思う。
新郎新婦含めて、僕らも何がどういう手順で進められるのかを知らない。僧侶はヒンディー語しか話せないので、この村で学校に通っている日本人の青年に通訳してもらったりして進めた。
なにやら儀式用に草を練ったり、揉みほぐしたりする。
真ん中にいるのはシッダールタさん。村にある孤児院やフリースクールを運営するNPOの代表であり、今回の結婚式の立役者だ。彼の「奉仕への思い」はつくづく深く、頭が下がる思いだ。実際のところ、彼と出会えたことは僕らにとっても凄くありがたいと思える出来事だった。
新郎新婦の額に赤い粉を浸ける儀式が始まると、老女たちが出てきた。彼女らは慣れた手つきで赤い粉を新郎新婦の額に塗りつけていく。その表情は真剣で、どことなく鬼気迫るものがあった。
何しろ結婚なのだ。それはインド人にとっても重要なもので、ましてや日本人の「にわかキリスト教スタイル」の結婚式とは違い、深い信仰心を持つヒンドゥー教スタイルの儀式なのだから、彼女らの表情の重みも分かるような気がする。
この子は3日間、ずーっと近くにいた。可愛くて、この子の写真を何枚撮ったことか……。
僕らも飽きてくると、儀式を離れて子どもたちと遊ぶ。カメラを向ければそれだけで遊びが始まる。
子どもはどこの国でも子ども! 楽しいことへは貪欲だ!
なぜか顔にターメリックを塗られ、額に赤い粉を塗られた僕。頭を拳銃で撃たれたみたいだ……。
明日が結婚式としては本番となる。
ここまでは行ってみれば内輪の儀式。インドの結婚式は派手なことで有名だ。大音量で音楽を鳴らし、ダンスステージで踊り狂う。インドでは学校にダンスの授業がある(日本でもここ数年で始まったと聞く)。そのためか、子どもも含めて、みんなダンスが上手なのだ。
楽しみだ。