【226日目】芋に飽き飽きしPaneerと出会ったものの、言葉は通じず
日本に行きたがるインド人たち
2014年1月24日
インドでの食生活というのは放っておくと、酷く偏る。
最もオーソドックスな食べ物はタリーという定食メニューで、ほぼ必ず全ての飲食店にある。内容は店ごとに多少異なるが、ほとんどの場合……
- チャパティー(全粒粉で作ったパン)
- ご飯
- 芋のカレー
- ダルと呼ばれる豆スープ
あたりが出てくる。そして食べ放題であり、メニューの中でも最も安いことが多い。周りを見るとほとんどのインド人がこれを食べている。僕も読めないヒンディー語と格闘するより、「タリーちょうだい」と注文する方が簡単で、つい毎日のように食べているのだが、これを食べ続けていると、ひたすら芋と粉ばかり食べていることに気が付く。なにしろ芋が1番安いから、何でも芋で作るのだ。
これは割と、というかかなり見栄えの良いタリー。
これに飽き飽きし「何か別の物を!」と適当に注文して出会ったのがPaneerだった。
Paneerというのは人によって微妙に説明が異なるのだが、豆腐とチーズの中間、というのが僕の感想だ。ミルクで豆腐を作った、というのが正しいところなのかもしれない。
これが実においしく、ミルキーなコクのある味になる。
「Paneerの作り方を教わりに行こう!」
Miaの発案で、僕らはブッダガヤの町にあるPaneer屋さんに突撃訪問してみた。
ところがこのPaneer屋さんは英語がほとんど通じない。「作っている様子を見ていい?」と尋ねても、伝わらない。作っている台所に行ってみたものの、会話が通じず諦めた。
結局僕らはPaneer屋さんの近くにあるインド人の友達に会いに行った。彼はデリーで日本人向けにガイドをやっていて、日本語も堪能。
「Paneerの作り方を教わりにお店に行ってみたけど、英語が伝わらなくて……」
と嘆いてみたら
「僕は長年コックをやっていたから、作り方知っているよ」
とありがたいお言葉! 何やら牛乳にレモンを入れて、絞って……、と丁寧に作り方を教えてくれた(細かい作り方はMiaのブログを参照してもらおう)。
それにしても、本当に日本語が話せるインド人の多いこと多いこと。僕らが知り合った人たちだけでも片手じゃ数えられないほどだ。その中には日本へ行ったことがない人も多い。現地で、日本からの旅行客から学ぶらしい。
「いつか日本に行きたい。仕事を紹介してよ」
こういうことを言われることも多い。このハングリー精神というか、行動力を見習いたいものだ。
それにしても芋に飽きた。