【230日目】インドの富裕層の片鱗を見た気がする

ガヤからアーグラまで12時間の電車旅。はっきり言ってやることもなく、延々と読書し続けていたように思う。そのせいか、車中の様子をなかなか思い出せずにいるのだけど、それでもなおハッキリと覚えていることがある。

2014年1月28日

朝の6時にガヤ駅を出発する予定だった Garbha Express という電車は1時間遅れてやってきた。遅れてくるのは構わないのだけど、来た電車の電車番号くらいはっきりどっかに表示して欲しいものだ。車両に子どもの落書きのように「12938」と僕らが乗るべき電車番号が書かれていることに気が付かなければ、きっと自分たちの電車を目の前で見過ごしただろうと思う。しっかりしろ!

それでも、まぁ、乗れたのだから良しとしよう。

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僕らが乗るのはいつも3等席。これしか乗ったことがないので比較はできないが、話に聞く「インドの電車はとんでもねーぞ」という感想は出てこない程度に快適な席だと思う。

通路を挟んで、片側が6人分のボックス席、反対側が2人だけ座るベンチシートのような状態。2人で旅をするならば、圧倒的にベンチシート(予約サイトではSideと表記される)がオススメだ。スペースは狭くとも、そのスペースを占有できる。

僕らが今回座ったのは6人ボックス席。僕ら2人に加えて、インド人一家が残りの席を占領していた。

問題はこの一家の “おばちゃん” 達だ。親戚一同で移動しているようで、おばちゃん数人と娘に見える若い子や暴れん坊の少年など大所帯。お父さん連中は少し離れた席で、大人しくしていた。

このおばちゃん達、何も悪いことはしてないんだけど、とにかく食べる。12時間、延々と食べてたんじゃないかな? いつどんなときも食べ物から手が離れない。

――例えばだ。

お父さんが袋に入ったリンゴを持ってきた。

「リンゴ食べるかァ?」

電車旅でよくある光景だ。むしろ微笑ましい。娘が手を伸ばす。少年が手を伸ばす。おばちゃんも手を伸ばす。

……!

おばちゃん、2つ取る。誰かのために取ってあげたのかな? と何とかして良い方に理解しようとする僕らをあざ笑うように、1つを口へ、1つをお尻の後ろに隠す。しかもだ、よく見ると更にもう1つのリンゴがお尻の後ろに隠されている。

そのリンゴは一気に喰われていった。

それでもリンゴならいい。同じように、座席の下に大きなビニール袋がある。中身はすべてお菓子。大量にお菓子を持ち込んでもなお、お菓子を持った売り子が通ると、買ってしまう。あれこれ食べて、食べ疲れると寝る。少しして起きると食べる。

それだけ食べたら昼食いらんだろ、というツッコミなどもはや必要ない。それもちゃんと食べる。

そりゃ太るわけだ。

しかもネ……。インドの服であるサリーはネ……。基本的に “ヘソ出しルック” なのネ……。

まァ、こうやって言いながらも電車旅でつまみ食いは醍醐味みたいところもあるから、気持ちは分からないでもないんだ。それにしても食べ続けるものだから、途中から笑いが込み上げてしまったんだ。

なんだか、インドの裕福層の片鱗を見たような気がした。

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