【231日目】世界を代表する墓、タージマハル散策
インドを代表する観光名所であるタージ・マハルにやっと辿り着いた。世界でも有数の壮大さと美しさを誇る墓を散策する。
2014年1月29日
インドに来たことがなくても、タージ・マハルという言葉くらいは聞いたことがあると思う。言葉を知っていても、それがなんなのかは知らない人もいるだろう。
タージ・マハルは墓だ。ムムターズ・マハルという1人の女性が眠っている。
建てられたのは1653年。その女性が亡くなったのは1631年。亡くなってすぐの1632年に着工し、21年かけて完成させた。総大理石作りの、真っ白いお城のような墓だ。
「後世に残る墓を」
それがムムターズ・マハルの遺言だった。
それを聞いた皇帝が着工を指示した。それほどまでに皇帝はムムターズ・マハルを愛していた。
とまあ、その歴史的背景からしても壮大で深いものがある。実際のところ、インドにやってくるまで、そういう背景事情を知らなかった。写真か何かで見たことがあり、形だけは何となくイメージしていたが、まさに城か何かだと思い込んでいた。
見学には750ルピーかかる。なぜかミネラルウォーターを貰える。
大気汚染対策――つまり白いタージ・マハルが汚染されることを防ぐため、周囲に大気汚染を起こす乗り物は入れない。電気自動車やラクダの馬車(なんて言えばいいんだ?)などなら入れるが、僕らは歩いた。
塀の向こうにそれらしき建物が見える!
立派な門の奥にタージ・マハルの一部が見え、興奮は高まる。その余韻を楽しむように、記念撮影をするカップルたち。
入り口の門を抜けると、青い空に浮かぶタージ・マハルの姿が。雲か霧のようでさえある。
よく見かけるタージ・マハルの写真はこんな感じか。
たまにはツーショット。日が昇ると暑かったが、朝は涼しかったので厚着。
ここから先は靴を脱いで上がる。床も、壁も、天井も、大理石で出来ている。植物の模様などが多彩にちりばめられているが、それらも石に石をはめ込んだもの。見れば見るほどうっとりする。
よく見ると腐食が進んでいるようだ……。しかし文様は美事(あえてこちらの漢字を当てたくなるほど)
こういう文字とも何とも言えない文様も。
こういうシンプルな模様も少し離れてみると、いい色合いに映える。
カラフルなものばかりではない、こういう大理石を削った柄も素敵。すべて手作りなので、同じものは2つとしてない。
床はこうして、鏡のように映るほどの美しさ。
もともと “赤が好き” な僕だが、この赤は本当に素敵だと思った。
このタージマハルの美しさは、本当に目を見張るものがある。何も前知識なしで、ただこの場所に行き、日陰を見つけて座っているだけでも、建物が放つオーラをいつまでも楽しめる。
今までの旅の中でもこういった建築物を見る機会は多かったが、その中でもタージ・マハルは随一の圧倒感を誇ると思う。貧乏旅には辛い750ルピー(約1,300円)だが、その価値は有り余るほど。
最後に1枚写真を。
この写真の左上に月を浮かべたら、さぞ風流だろうと思う。聞けば、満月の夜は特別に夜のタージ・マハルが見られるらしい。
次に来ることがあれば、それを見てもいいかもしれない。