【267日目】北部へ帰る悪戦苦闘の電車旅

インド・ケララでのヨガ修行というメインイベントを終えて、改めて北部の街ブッダガヤへと帰ることにした。ところが電車旅がまた悪戦苦闘で……。

2014年3月2日

僕らがいるケララというのはほぼインドの最南端に位置する。一方でこれから帰るブッダガヤは最北端(というと少し大袈裟だけど、概ね北端)にある。というわけで、ただでさえ長い電車旅。時間にして50時間強もかかる。

この電車旅が辛いものとなった理由は席のクラスによるものだ。

北から南へとやってきたときはAC3というクラスの席を取った。AC3というのはエアコン付き車両の1番下を意味し、更にAC2、AC1と良いクラスがある。一方で、さらに下のクラスも当然ある。僕が把握している範囲だけでクラスを説明すると……

  • AC1 – エアコンあり、指定席あり
  • AC2 – エアコンあり、指定席あり
  • AC3 – エアコンあり、指定席あり
  • Sleeper – エアコンなし、指定席あり
  • General – エアコンなし、指定席なし

正直AC1~2といったクラスがどういう特徴があるのかは分からないし、そもそも電車によってはAC3が最上級だったりもするようだ。問題はSleeperとGeneralの席なのだけど、それはまた後ほど。とにかくこういうクラスがあるのだと理解してほしい。

さて、今回、僕らは席の予約ができないまま電車に乗ってしまったのだ。インドの電車予約は不思議な仕組みになっていて、満席状態でも予約ができる。ただしその状態はウェイティングリスト(WL)といって、空席待ち状態になる。今までもWL状態で駅に行ったことは何度もあり、駅に行くと名前が張り出されていて座席が確保されているのだ。要するに予約してもキャンセルする人が多いので、キャンセル待ちが成立することが多いというわけだ。

今回も「どうせ席は取れるだろう」と見積もって駅に行ったのだが、初めて席が取れなかったのだ。困った僕らは思いきって電車に乗ってみた。電車に乗ってしまえば、車掌に話をして空席を見つけてもらえるだろうと判断した。

ひとまずAC3の空席を見つけ、座る僕ら。

そのうち車掌がやってくる。

「チケットは?」
「ウェイティングリストで……。どこか席ないですか?」
「ない。General行け」

と冷たく追い払われる。しかたなくでかくて重い荷物をAC3に隠し、Sleeperに行ってみた。エアコンがないとはいえ、指定席制のエリアだから居心地は悪くないだろう。実のところエアコンは嫌いだし、かえって居心地が良いかも、くらいに思っていた……。

ところが、そこは動物園のよう。指定席なんてものはほとんど無視され3人掛けの席に6人はあたりまえ。席のないGeneralから人が流れてきて、隙間さえあれば誰かが座っている状態。Sleeper担当の車掌に聞いても空席はないとのこと。とりあえず、うまく見つけた空席に座ってみたが、凄いうるささ。

AC3で電車旅をしていたときは、それなりにプライベートスペースがあったので、パソコンを開いてブログを書いたり、iPodで本を読んだり、と楽しく過ごしていたが、とてもそんな状態ではない。

それだけの大量の人が集まるのだから、きれいなわけもなく。床はいつもゴミだらけ。若くて体力のある20歳前後の男がワラワラといる。

本当はSleeperクラスに座るのもSleeperクラスのチケットが必要だが、ほとんどの人らはそんなものを持っていない。あまりの人の多さと、もともとの慣例なのか、車掌も特にチェックしていない。みんなチケットを持っていないから「ここは俺の席だ」と主張する人もあまりいない(たまにいる)。

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《写真》こうやって足を折って、ようやく座れる。

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《写真》膝をつき合わすというレベルじゃない

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《写真》本来立っている人がいる席じゃない。でも、立っている人や誰かの膝に座る人も多数。

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《写真》こんなに込んでるのに、売り子はちゃんと来る。ブドウが人気。

インドではなぜか男同士で手を繋いでいる場面をよく見かけるのだが、なんとここではベッドシートで足を絡ませ、笑い合う若い男二人が僕らの目の前にいる。最初は「仲がいいのかなァ?」くらいに思っていたけれど……。まァいいや。

夜になると本来なら1人1つ小さなベッドで寝られるのだけど、僕らも含め正当なチケットを持っていないので、2人で1つのベッドを使うのはもちろん、元気な奴らは床や、ベッドの下など、隙間さえあれば人が寝ているという状態に……。

外国人だからか、周りのインド人が親切で僕らはベッドを分けてもらえた。それがなければ寝ることもままならなかったな。

ちなみに、この大混雑の電車の中で2泊目をすることのは耐えられず、途中下車し、1日あけて別の電車で翌日ブッダガヤまで帰りましたとさ。

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