【286日目】アンナプルナトレッキング5日目〜本当のヒマラヤ飯に出会う

本当にアンナプルナ・サーキット・トレッキングのすべてのトレッカーが求めていたヒマラヤ飯にこの日出会うことになりました。もっと早く知りたかった。

2014年3月21日


朝山の中で起きる最高の感覚

ぼくはもともと山が大好きです。登るのも好きですが、ここでいう「山が好き」というのは登山好きとは少し違います。本当にただシンプルに山が好きなんです。海を見ていると落ち着くという人がいるように、僕は山を見ていると落ち着きます。

日本でもバイクであちこちをツーリングしましたが、そのほとんどの時間は山の中を走っていたように思います。例えば東北、温泉巡りをしながら山の中を延々走っていました。そんな僕が大好きな場所のひとつが長野県です。

長野県は(場所にもよるでしょうが)本当に山に囲まれています。見渡す限り360度を山に囲まれているという、あの感覚に感動したのを覚えています。

そんな僕が今いるのはヒマラヤの山中。見渡す限り山です。それも世界の屋根と言われるヒマラヤの山です。周囲は3000~5000mくらいの山々で、7000mを越える山はまだですが、それでも日本にはない高さの山に囲まれているという感覚は感動を越えて、ボーッとしてしまったほどです。

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さて毎日の日課のトレッキング

出発前にお世話になった宿の主人と記念撮影。聞けばもともとは首都カトマンズに住んでいたそうですが、自然が好きでこちらに移り住んだということです。彼の家の囲炉裏で暖まりながら、素朴な彼と話をしているのはなんだか非現実的で凄く楽しかったですね。

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鶏も自分で飼っています。このかごの中ににわとりがいます。普段は放し飼いなのに、なんで閉じ込めていたんだろう?

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馬は立ったまま寝るということをモンゴルで学習済みの僕ら。起こさないように静かに歩きます。まぁ、起きたところで何もトラブルになりません。馬は基本的に大人しいものなんです。

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どこの家も山ほど薪をため込んでいます。

山奥でガスというのは高級品です。だれかがガスを持ってこなければならず、それは当然大変なことで、安くありません。そこで村の人々は火力を薪に頼ります。それは調理であり、暖を取る手段でもあります。

彼らの薪の使い方、火の使い方を見ていると本当に感心させられます。いくら山の中とはいえ薪は貴重品です。集めてくるのだってひと苦労ですし、そもそも “木” という資源だって有限。一切無駄にはしません。

彼らは1度火を作ると、すぐに調理を始め、調理がひと段落すると残っている火で水を湧かします。例えば暖を取るために火をつけているときでも、必ず水を湧かすのです。そしてそのお湯は大きな魔法瓶に入れて取っておきます。そうすることで、次にお茶が飲みたいときや食事を作るのにお湯がいるときに、お湯を沸かす時間を節約できるから。

その貴重な薪を無駄にしないために、できるだけ注文する料理は同じものにするようにしていました(Lonely Planetにそう推奨されている)。2人で別々のものを注文すると2度調理せねばならず、薪の無駄遣いに繋がります。ささいなことですが、気をつけましょう。

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なぜか山の中で馬に乗る人を見かけることは少なかったですが、やっぱり馬に乗っている人を見るとかっこいいし、モンゴルを思い出します。モンゴルの人たちみんな馬に乗れるんですもん。

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なんだかお腹が空いて、味噌をなめていたら出勤中の女性が通り過ぎました。どうやら1時間ほど行った場所にある村のレストランで働いているとのこと。その人に味噌を味見してもらいました。その模様は Mia のブログを見てもらいましょう。

参照→ 通りすがりのネパール人に味噌をそのまま味見しててもらった

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聞くところによると、写真左の山は6000mを越えるそうです。山の名前を忘れてしまいましたが、とにかくここに来てようやく地元の人にも山と呼ばれる山に出会うことができました。

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ああ、やっと今夜宿泊予定の宿に到着です。

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村の中にはずいぶん多くのネパール警察が歩き回っていました。最初は事件でもあったのかと思ったのですが、どうやら大きな警察署があるようです。そして仕事がないのか、みんなでバレーボールをやっていました。

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そしてついに出会ったヒマラヤ飯!

ここまでの数日間、とにかくいつもお腹を空かせていました。なにしろ5~7時間歩いているのですから、当然です。貧乏旅の僕らはあれこれたくさん注文することもできず、いつも量が多そうなカレーや麺類を頼んでいましたが、全然足りないのです。

この村を歩いていたら酔っ払いのような変なおじさんが現れて、ここでダル・バットが食べられるぞ、と教えてくれました。未だにその人が誰だったのか分からないのですが、とにかく勧められるままにその店に入り、ダル・バットというやつを頼んでみることに。

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うまい! インドで言うタリーにあたる料理のようです。ダルとは豆のスープ。バットは米。要するに豆のスープとご飯の定食みたいなものです。基本的にはそれにカレーが付きます。

もちろん味もおいしいのですが、ヒマラヤ飯と呼ぶ理由は別にあります。

なんとこのダル・バットというメニュー。必ず食べ放題なのです。ご飯もダルもカレーも何でも食べ放題。ヒマラヤに限らず、恐らくネパールのどこでも同じように食べ放題のはず。腹を空かせたトレッカーにとっては恵の食事。

半分くらい食べると「もっといる?」と聞いてくるので、「いるいる!」と笑顔で答えれば、いくらでもくれます。聞かれなくても「もっと!」と言えば持ってきます。僕らは何の予備知識もなく来てしまったので、このダル・バットの存在を知りませんでした。ここで出会えて本当に良かった。

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これ以降、ほぼ毎日1回はダル・バットを注文していたと思います。あまりにも食べ過ぎて、トレッキングの後半には「ダル・バットはもう嫌だけど、それ以外じゃお腹いっぱいにならないから仕方なくダル・バットを食べる」という状態でした。

めぐみのダル・バット!

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