アンナプルナ8日目〜ここまでで1番大きな村マナンに到着

8日目。本当ならばまだまだアッパーピサンにいたいのですが、そういうわけにもいかず次の村マナンを目指します。要塞のような、でもトレッカーに嬉しいマナンの紹介です。

289日目(2014年3月24日)

大好きなアッパーピサンを出て、20km先にあるトレッカーの村マナンを目指します。20kmというと1日で歩くには長い距離ですが、割と平坦な道ですので行けるものです。とはいえ、なかなか長い道のりでしたが……。


あのチベット旅行記でも出てきたチャンパを朝食に

突然ですが、ネパールに来る前から読んでいる本があります。まだ読み終わってもいないですが、その本の名は「チベット旅行記」。この本は本当に強烈な旅行記です。

チベット旅行記のご紹介

舞台は100年前。まだチベットが鎖国しており、周囲の国々の冒険家・要人も入りたくても入れなかった時代です。日本の川口慧海という僧侶は何の後ろ盾もなく、仏教の研究のためにという純粋な宗教心でチベット入国を試みます。

もちろん正攻法では入れませんので、中国人のフリをしたり、チベット人のフリをしたり、とあの手この手で何年もかけて歩いて入国を果たし、入国後もうまく立ち回り、なんとチベット法王に会うという偉業を成し遂げた人の話です。

もちろん実話です。

その川口慧海が毎日食べていたものは?

その川口慧海はネパールからチベットへと何ヶ月もかけて歩いて入国をするのですが、その道中はもちろん、入国後の長い年月も同じものを食べ続けます。それが “麦焦がし粉” を水で溶いたもの。

麦焦がし粉ってなんだろう? と何となく疑問に思っていたときのことです。

宿の朝ごはんのメニューにチャンパというものがあります。「チャンパってなんですか?」と宿の料理人のソナンさんに訊ねると、

「麦の粉を炒めて……」

とぎこちなく説明してくれました。あ!! これって川口慧海の麦焦がし粉なのでは!? と気付いた僕らはもちろん食べてみることに。

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すごくシンプルな味。見たまんまの味です(わかります?)。麦の粉を焦がして、塩や砂糖で味付けしたような味です。と書くと不味そうですが、そんなことはなくシンプルすぎて不味くなりようがない味です。むしろ好きでした。

寂しいですが、大好きな宿をあとにして出発です。

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ひたすら岩岩岩、山山山

この辺はどうも岩がとにかく豊富で、何もかも岩で作ります。

平らな岩(正確には平らに加工できる岩)がたくさん採れるようで、歩道には平らな岩が並べられ、家は岩を積み上げて作り、塀も岩で作られています。そしてチベット仏教に伝わるマントラ(祈りの言葉)もこうして岩に掘られて山ほど積み上げられています。カラーは結構めずらしいです。

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本当に生きたいくだけでも大変なエリアなのですが、いやむしろ生きていくのが大変だからなのかもしれませんが、宗教的な建物はどんなに過酷な場所にもありました。それもやっぱり岩を積み上げて作ります。

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ほとんどの村にマニ車はあります。時計回りに回すことでマントラを唱えたことになります。だからこういう長いマニ車を見ると、僕らもひとつずつ回して歩いていました。

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歩き続けて疲れても、今日は昨日の残りの “揚げアップルパイ” があるから安心。後ろの犬が羨むほどうまかったです。

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この左右の壁が倒れてきたらと思うと……。

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まさに天空に続くような階段です。とはいえ、今日の道のりは結構平坦。距離にして20kmくらい歩きましたが、そんなに歩けたのは道が平坦だから。それにしても結構きつかったですが……。

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トレッカー憩いの村マナン

ガイドブック曰く、マナンの村ではトレッカーに必要なものはなんでも売っているそうです。あれこれ確かめたわけではありませんが、ぱっと見た感じでは確かに何でも売っています。

ザックやステッキなどといった登山用品はもちろん、スニッカーズやクッキーも充実の品揃え。ここまで歩いてきて靴を壊してしまう人もいるようで、靴の修理人までいます。

村を外から見るとなんだか要塞のようで、よそ者を受け付けない感じがするのですが、入ってしまえば居心地が良い場所です。

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が、しかし、ここまであまりトレッカーに会わず、どこの村も静かでしたが、ここはやっぱり観光者の多い村でした。ピークはもっと混むのでしょうが、ピーク直前の今でも結構人は多いです。そして人が多いと、地元の人との交流も取りにくく、そういう意味では僕らにとっては良い村とは思えませんでした。

多くのトレッカーはここで2泊するようです。これから先はどんどん高所になっていきます。それにむけて身体を高所に慣らす “高所順応” のために1泊余計に泊まるのです。

しかし僕らはアッパーピサンですでに2泊しており(アッパーピサンとここマナンはほぼ同じ標高)、しかも4200mくらいまでデイハイクで登ってきていますので、十分すぎるほど高所順応は済ませています。トレッカーの多い村から早く抜けたかったこともあり、1泊で去ることにしました。

と、人が多いことを不満に言いながらも、なんだかんだ他のトレッカーと仲良くなって友達ができたのもここでした。

僕らのオススメの歩き方

というわけで、マナンは何でも売っている町ではありますが、2泊したいほどの場所ではありませんでした。ガイドブックに書かれている定番とはズレますが、高書順応はマナンより手前のアッパーピサンで済ませて、マナンは1泊で通り抜けるのがオススメです。

マナンのあたりにはいくつかデイハイクができるコースもあるようですが、同じくらいの楽しいコースがアッパーピサンにもありますよ。

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