アンナプルナ10日目〜標高4500mの宿では焼きたてパンもピザもある

スタート地点もゴール地点も4000mを越える今日。高地の厳しさを実感しつつ、標高4500mにある宿の豪勢さに驚いてしまいました。

291日目(2014年3月26日)

昨晩泊まった場所がすでに4000mを少し越える村でした。そして、今日も登り続け、標高4500mあたりにあるソロン・ペディという村に泊まることになります。


日本人には馴染みのない標高4000mの世界

4000mを越えるとほとんど木々はありません。というか、3000mを越えたあたりからほとんど見かけなくなります。森林限界というやつですね。

そうなると、周囲の景色はひたすら岩と雪と砂。ヒマラヤエリアは本当に岩だらけで、村の建物も、祈りを捧げるのも、道や階段を作るのもすべて岩です。道案内ももちろん岩。

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もはやなんて書いてあるか分かりませんが、とにかく右に行けばいいのだろうとは思います。

軽い頭痛との戦い

4000mを越えたあたりから、頭痛とは呼ばないくらいの小さな違和感との戦いです。痛いというわけではありませんが、頭痛の遙か手前のような、ドク、ドク、と血が流れる感覚が首から頭にかけて走ります。

ちなみに首の後ろがドクドクするのは高山病の初期症状。その初期症状の手前くらいの感覚です。

瞑想とヨガを習ったことの成果

ぼくらなりの対応はとにかく呼吸に意識し続けること。正しく十分に息を吸い、吐き、少しでも違和感が出たら、立ち止まり呼吸を整える。ひたすらこれの繰り返しでした。

もうひとつ意識していたことは、歩きながらいつも身体の隅々まで気を巡らして、痛みや疲れを素早く察知することです。凄く疲れてから、あるいは凄く身体が痛くなってから休んでも完治しません。まだ疲れにもならない小さな疲れ、痛みにもならないくらいの小さな痛み、そういうのにできるだけ早く気付いて、すぐに休む。これが長く歩く最大のテクニックです。

こういうことができるようになったのはインドで瞑想とヨガを習ったことが大きいですね。瞑想は精神の、ヨガは(精神と)身体の点検のようなもの。これをしっかり練習したことで、この長いトレッキングをずいぶんラクに歩けたと思います。

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4500mの村、ソロン・ペディに宿2つ

ソロン・ペディは “村” と呼ばれているのですが、実際のところ宿が2つあるだけで、他に人の住んでいる気配はありません。2つしかないので、両方を見て、金額を聞いて宿を選びます。

こんな高地にある宿なのですから、きっと質素で素朴なものだろう、食べ物も選択肢がなくて、あんまりおいしくなくて、寒くて、居心地が悪いのだろうと、勝手に思い込んでいました。しかし行ってみればそんなことはなく、むしろかつてないほどの充実の設備。

暖炉に焼きたてパンにピザに Wi-Fi、でも……

広いリビングには暖房が入っており、ほのかに暖かい(外は雪なので、これが凄くありがたい)。食べ物はなんとパンを焼いていたり、本格的なピザまで出している。僕らは使いませんでしたが Wi-Fi まである。その Wi-Fi は凄く高いです。金額を忘れてしまいましたが、10分で200円だったかな……。もっと高かったかな。

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そんな充実の宿なわけですが、とにかく高いです。低地では200~300円程度のダル・バット(食べ放題のネパール定食)がここでは550円。他の宿では山盛りで出てくるパスタも、ここでは日本のオシャレカフェのようなボリューム。1日歩いた僕らにはおやつにしかならない量で、しかも高い。

裕福なトレッカーはあれこれ頼んで楽しんでいましたが、貧乏旅な僕らは何が腹に溜まるかをじっと観察し、一番効率のいいものを食べてました。まぁ、結局ダル・バットでしたが……。

窓の外は視界ゼロの雪模様。このまま降り続けたら明日の出発は無理。なにしろ明日はこのコースの最高標高である5416mまで登りです。新雪が積もりすぎれば先へは進めませんし、本当に積もりすぎれば何日も動けなくなります。Lonely Planetにもここで大雪になったら引き返すこと、と書かれているほど。

みんなで心配そうに天気を見守っていましたが、2時間くらいで雪はやみ、空も晴れ渡りました。

「明日は最高のコンディションだ」

慣れたトレッカーの何人かが興奮気味。

よし明日出発しよう! 仲良くなったトレッカーともそう約束し合い、早起きに備えて寝たのでした。

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