ロングトレックの後はその場でやりたい靴のメンテナンス
ロングトレックを終えたら、できればその場で道具のメンテナンスを済ませましょう。
「あとであとで」と先延ばししているといつまでたってもやれませんし、道具のメンテナンスはすぐやれば簡単に終わることが多いんです。
ロングトレック後にやっておきたいことは……
- 靴のメンテナンス
- 寝袋を干す
- 衣類を洗う・穴があれば直す
- ザックの掃除
- ステッキなどの掃除
というところでしょうか。いろんなものをちゃんと洗って、穴があれば直して、湿ったものは干して、という当たり前のことをちゃんとやればいいんです。道具はしっかり使って、しっかりメンテナンスするのが長持ちの秘訣ですし、長く使った道具は使い込んだ感じがかっこいいものですよ。
さて、ポカラで各道具の点検をしていたぼくらですが、Miaの靴に小さな穴が空いているのを発見しました。
日本にいると穴が空いたら買い換えと思いがちですが、海外で自分に合った靴を買うのは難しいですし、そもそも穴が空いたくらいで捨てるのはあまりにもったいない。というわけで直すことにしました。
直す前にまず掃除
これは説明の必要もないと思います。
しいてコツを言うならば “ちゃんとソールを出して” 洗うこと、ですかね。水でジャブジャブして、使用済みの歯ブラシで靴を掃除していきます(こういうときのために使用済みの歯ブラシは取っておくんですね~)。
暑くて仕方ないポカラですから、干しておけばすぐに乾きます。毎日履いていた臭い靴も、これで無臭です。
餅は餅屋、靴の修理屋に行こう
ポカラはさすがトレッカーの集まる町だけあって、靴の修理屋さんもちゃんといます。
※ポカラに限らず、ネパールやインドは靴の修理をしている人が多いですね。みんな壊れても直すというのが当たり前なのだと思います。見習いたいものです。
靴の修理屋さんと言っても、路上です。ポカラでは店舗を持っている修理屋を見たことがありません。路上とはいえ、いつも同じ場所にいるので見つけるのは簡単です。
さすが靴の職人さん。Miaの靴を見ると「じゃぁ、こうして、ああして」と直し方を説明してくれます。足の甲の位置に穴があるので、上から革を貼って、強化のために縫い込むらしいです。
靴を縫う
靴を直すところをあまり見たことがなかったのですが、太い針と糸で縫うんですね。ひと針進むたびにブスッと痛々しい音がするので、靴を直しているんだか壊しているんだか複雑な気持ちになりましたが、なにしろすでに穴は空いているので直しているには違いないのです。
本当に手際がよくて、仕事も丁寧。職人が持つ雰囲気は万国共通で、言葉少なに仕事を進めていきます。その様子がひたすら格好良かったです。
ついでにぼくのサンダルも……
靴の修理は100円ちょっと。安くていい仕事をするので、ぼくがデイリーに使っているサンダルも直してもらうことに。
このサンダルはタイの量販店で買ったもので、300円くらいだったと思います。こんなの直して使うひとも少なかろうと思いますが、エコですから。ソールがぺろりと剥がれてしまっていたので、のりで貼り付けてもらいます。こちらは縫いません。
ちなみにこの修理費は30円くらいだったはず。この記事の執筆時点で、すでに修理後3週間ほどが過ぎていますが、快適に使えています。30円で延命できたのだから安いものです。
まとめ
実はこの靴以外にも僕のズボンに穴が空いていたので、自分で上から生地を縫い付けて直しました。縫い物はど素人なので、見栄えは素人臭いですが、それでも使えているので良しとします。
旅の最中に限らず、道具は大切にしたいもの。日本にいると、壊れたら捨てて買い換えるのが当たり前になってしまいますが、ちゃんと直すことが節約でもあり、環境にも優しいのです。
それ以上にこうやって直して使い続けると愛着が湧くものですよ。ぜひみなさんも壊れたものを直してみてください。