インドに行く前に知っておくべきこと

これからインド旅行を控えている人に、ぜひ出国前に知っておいてほしいことを挙げてみたいと思います。

この場ですべてを説明することはできません。難しい話については参考になるURLを記載させていただきました。この記事のキーワードを元に、少しインターネットで調べてみてはいかがでしょうか。旅行に深みが出るかもしれませんし、不要なトラブルを避けられると思います。

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インド人の生活について

食事は本当に手で食べるの?

そうです。ほとんどの人は手で食べます。汁物であろうが、本当に器用に手で食べています。

じゃぁ、旅行者であるあなたも手で食べなければいけないかと言えば、そんなことはありません。好奇心で、あるいは<郷に入っては……>の精神で手で食べる人もいますし、日本でカレーを食べるときのようにスプーンを使う人もいます。

ほとんどのレストランで最初からスプーンを出してくれますし、「ほしい」と言えばすぐに出してくれますよ。インド人の中にもスプーンで食べる人がいるので、恥ずかしいことでも珍しいことでもありません。

ただ衛生面で問題がないとは言えません。現地の人でも手で食べることが原因の食中毒を起こす人がいるようで、政府から「手を洗おう」とお達しが出ているらしいです。食べる前は必ず手を洗いましょう。

参考

インド人は本当に毎食カレー?

はい。インド人は必ずしも “カレー” という言葉を使いませんが、日本人のぼくらからすれば全部カレーです。

とにかく油とスパイスでいっぱいですし、貧しいエリアだと(あるいは安い料理を注文すると)ほとんど芋のカレーです。短期の旅行なら良いですが、長期の旅行で、毎日この芋カレーを食べるのは日本人の身体には合わず、健康問題がありそうです。

ぼくらは朝食は果物を食べるなど、できるだけ3食がインド料理にならないように気をつけています。また北インドであれば、ネパール・チベット料理も多く、モモと呼ばれる蒸し餃子やスープ麺料理などもあります。

参考

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インド人の対人距離はほぼゼロcm

対人距離ってご存じですか? 簡単に言えば「他人との距離に関する意識」です。

想像してみてください。全く知らない赤の他人と顔の距離30cmくらいで向かい合って立っている状態を……。嫌ですよね? 日本人の多くはこの距離が遠くないとストレスが溜まります。

一方でインド人は平気です。恐ろしく近い距離で何時間でもいられます。中国人も近いと思いましたが、インド人の方がずっと近い。初対面でも何でも、本当に鼻息が届く距離で話をします。

つまり日本人は対人距離が遠く、インド人は近いというわけ。

近いどころか、赤の他人とでも話をしながら手を繋いだり、肩を組んだり、と触れ合うことも平気です。日本人ならせいぜい握手くらいです。ある意味で対人距離ゼロcmでOKな人たちなのです。実際、男同士で手を繋いで歩く人など毎日何度も見かけます。というか、人が集まるところなら必ず何人もいます。

この対人距離のことを知らずにインドに来ると「突然近付いてくる変な奴」ってレッテルを相手に貼ってしまいますが、彼らにとっては日常的な距離感なのです。こればかりは理解して、受け入れてください。

ただし!! 男性が女性に過剰に近寄ったり、触れたりするのは問題外。それはインドでも御法度です。むしろそれはインドでも絶対にダメなことですので、異性の場合は我慢しないでください。

また、女性が男性から握手を求められた場面で、「嫌だな」と思ったら、すかさず両手の掌を胸の前で合わせてください。「握手はしないけど、挨拶はしたい意思がある」ということで、普通は手を引いてくれますし、問題も起こりません。これはLonelyPlanetなどでも記載されている逃げ方だったはず。

参考

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秩序なき道路、渡れるものなら渡ってみよう

インドの道路に秩序はありません。インド人なりにあるのだと思いますが、パッとやって来た日本人が理解できるものではありません。

車線もありませんし、右側を走るなんてルールもあるようでありません。常に前後左右、どこからでも車は来ると思っていてください。道路を渡るとき、どうやっても車は停まってくれません。うまいタイミングで、うまく渡りきってください。

慣れないうちは地元の人にくっついて歩くことをオススメします。

踊り狂うインド人

学校でダンスの授業があるようで(日本にもできたようですね、うまくいってますかね?)、みんな踊るのが上手で、本当に大好きです。

もし運良くお祭りやイベントの日にインドにいられれば、一心不乱に踊り狂うインド人を見ることもできます。みんなで一緒に踊るのが大好きなので、混じって一緒に踊りましょう。上手下手関係なく、みんな喜んでくれますよ。

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宗教について

インドの主要宗教はヒンドゥー教です。しかし北インドでは仏陀が悟りを開いた場所もあるくらいで、仏教も盛ん。ヒンドゥー教の中に仏教の教えが混じっていたりするのも面白いですし、日本と比べるとはるかに宗教観も強く、あたりまえのこととして受け入れています。日本人は仏教の雰囲気は分かるでしょうが、ヒンドゥー教は未知のはず。少し勉強しておきましょう。

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ヒンドゥー教について

これをこの短い枠で説明しきるのは不可能です。しかもヒンドゥー教の中にもいろんな流派があって、いわゆる正しい “ヒンドゥー教” の説明をする自信なんてまったくありません。

しかしひとつ知っておくと良いと思うのがカルマ(運命)の考え方です。

人は生まれながらにして役割を背負っている。例えば床屋という役割を与えられたら、生涯それを全うすることを良しとする。僧侶としての役割を与えられれば、それを全うする。もっと言えば、裕福に生まれれば裕福であることを受け入れ、貧しい家庭に生まれれば、貧しく生きることを役割と理解する。

それがカルマです。カルマを全うすることで、次に生まれ変わるときには少し良いカルマを持って生まれてくることができる、と信じられています。言い換えれば、今世が不幸なのは前世で悪い行いをしたから……ということ。

この考え方をどう捉えるか、あまり良いとか悪いとか決めつけずにインドに行ってみてください。

参考

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カースト制度について

上の “ヒンドゥー教について” で書いた役割のことです。社会・歴史の授業で習ったかと思います。が、そのとき先生は「インドでは昔カースト制度というものがあった」という説明をしただろうと思います。なにしろインド憲法ではカーストを廃止していますから……。しかし根強く残っています。むしろなくなったなんてウソだと言わざるを得ません。

地元の人に聞いても「この地域では残ってるけど、別の地域では減ってるみたいね」と堂々と残っていることを教えてくれます。

簡単に言えば生まれながらの人間ランキング制度。下のランクの人は今世では上の人に頭が上がりません。

カースト制度は単純なランキングではなく、仕事の内容も決めているようです。床屋、靴磨き、掃除屋、僧侶など。

「あなたのカーストは?」と訊ねたくなる気持ちは分かりますが、あまり良いことではないようです。よっぽど仲良くなって、そういうタブーに触れても良いというくらいの間柄になったなら、聞いてみてください。色々教えてくれますよ。

このカースト制度は人権保護の観点から見ても問題が多いのですが、とにかくインドでは根強く残っていて、かつタブー的な話。注意してください。しかし少し勉強してから行くと、インドの文化を理解しやすくなるかもしれません。

参考リンク

ダウリー制度

これもインドの憲法で禁止されているが、現実に残っている制度です。

結婚の際、女性側の家族が男性側の家族に “結婚支度金=ダウリー” を支払う制度です。金額はそれぞれの家庭の豊かさに依存します。そもそも結婚が恋愛結婚ではなく、親が決める仕組みになっており、その際に「ダウリーはいくら」と最初から決めているようです。

で、女性側の家族は娘を結婚させたる為、なんとかお金を工面するわけですが、貧しい家庭は命を削るほどの思いで金を集める場合もあります。女性が若いとダウリーが安くなる傾向があるため、貧しい家庭ではできるだけ娘が若いうちに、それこそ未成年のうちに安いダウリーで結婚させようとします。

一概には言えませんが、そういった事情も絡み合い結婚年齢が若いんですね。

カースト制度とダウリー制度は人権保護団体などからも強いバッシングがあり「絶対にやめるべきだ」と声高に主張されています。インド政府もその意識があるからこそ憲法上は禁止していますが、結局はなくなっていないのはなぜでしょうか?

参考:インドの女性とダウリー制

インドに行って見てみよう

こういう文化・宗教に関わることを良いとか悪いと決めてかかると痛い目を見ますし、視野も狭くなります。かといって、知らないまま行くと何も理解できずに終わることに……。少しだけ、勉強してみてください(ぼくらはインドに入ってから、いろんな人に教わったので、はっきり言って時間をかけて理解した感じです)。

しかしそういう事実があることを事前に知っておくと、いざインドの地に立ったときに目の前で起こっていることを理解しやすくなりますし、何も知らないで行くよりも深く理解できるだろうと思います。

ここであげたのは本当に触りだけ。他に「こんなことも知ってた方がいいよ」というキーワードがあったら、教えてください。

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