インドのリクショー完全解説 現代風エコなリキシャもあるんです

リキシャってご存じですか? 東南アジアを旅したことがある人なら、1度や2度はぼったくられたり、喧嘩したことがあるのではないでしょうか? そんなカジュアルな乗り物、リキシャについて語ってみたいと思います。

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語源と由来

まず東南アジアで見かけるリキシャと呼ばれるものは、正式には(あるいは英語的には)リクショー=Rickshawと言います。なので、ここから先は東南アジアで見かけるこの手の乗り物はリクショーという呼び名で統一しますね。

リクショーは日本語由来の英語です。日本の人力車が東南アジアに広がり、それに伴い名前も伝わり、人力車→リキシャ→リクショーと英語っぽく発音されていったようです。

インドにリクショーが伝わったのは1880年頃。利用者はインド国内の中国人がメインだったようです。そして1914年(ちょうど100年前)に正式に乗り物として政府に申請し、インドのコルカタが正式にそれを受理・認定したのが1919年。つまり、インドのリクショーの歴史はもう134年。長い歴史のある乗り物です。

日本の人力車はすでに観光産業としてしか残っていませんが、インドでは庶民の足として残っています。残っていると言うよりはインドの路上はリクショーだらけ。使わずに旅をすることなどできないほどです。

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リクショーの分類

リクショーとひと言で言ってもいろんな種類があります。

リクショー
いわゆる人力車。人が歩いて引っ張る方式で、インドではコルカタでしか残っていないらしい。そしてあとで説明するオートリクショーやサイクルリクショーにシェアが取られて年々減少しているそうです。ちなみにすべてのリクショーを総称してリクショーと呼ぶことも多いので、リクショーと単体で言ったときは、全部を指すと思っていいかと。
サイクルリクショー
人が歩いて引っ張る代わりに自転車になっている。だから歩く代わりに漕ぐ。これはインド中で見かけることができる。特に北インドでは多い印象。

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オートリクショー
自転車の代わりにバイクになった形式。正式な数字は知らないけど、今では1番主流なんじゃないかな。

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電気リクショー(名称不明)
正式な名前は知りませんが、恐らくオートリクショーで括られているのだと思います。オートリクショーと同じようにバイクなのですが、燃料が電気のもの。とっても静かで、たぶんエコ。タージ・マハルのような貴重な観光地の周りはこの電気リクショーしか入れない(正確にはガソリンを使う乗り物が入れない)規制があったりします。

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乗り方と仕組み

乗り方はタクシーと同じですが、ほとんどの場合メーターが付いていません。リクショー・サイクルリクショーは確実にメーターはないですし、オート・電気リクショーの場合も付いてないか、付いていてもオフになっているのが普通。

では料金はどうするかというと、乗る前に交渉します。どうもインド人は乗る前に交渉せず、降りるときに相場を払うようですが、外国人は相場を知らないし、そもそも相場の価格じゃ乗せてもらえません。外国人価格で請求されます。ローカルの相場の1.5倍くらいを目安に交渉すると良いと思います。

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コツは……

  • 相場を知っておく : 宿で聞いておくと良いです。
  • 行き先への距離を知っておく : ドライバーの多くは「そこは遠いからこの値段」と言いますが、5kmのところを10kmくらいに平気で言いますので「言ったことがあるし、地図で距離も知ってる」と言い切るのが良いです。
  • 交渉で決めることは、全員で、目的地まで、いくらか? : よくある交渉失敗の例として、ふたりで乗ろうと交渉の末、100ルピーで落ち着いたけど、降りるときになって「ひとり100ルピーだよ。だからふたりで200ルピー」と言い返されること。また、行き先が曖昧になっていて、「○○駅までは100ルピーだけど宿までいくなら150ルピー」と、結局高く請求されることも。だから交渉の最後に必ず「じゃ、全部で100ルピーで○○ホテルまでね」とゆっくり丁寧に伝えることが大事。それでも、もめるときはもめる。
  • できれば宿の人にリキシャを呼んでもらう : この場合は値段交渉はいりません。外国人価格の相場で乗せてもらえます。だから最安値にはならないけど、変なぼったくりなどにはあいにくいかと……。

コツとは違うけど、ひとつ言いたいのは「現地価格で乗ることばかりを考えないで」ということ。現地の人と旅行者は裕福さが違います。インド(や東南アジア諸国)では国内でも裕福な人からは高い額を、貧しい人からは低い額を取るのが普通です。だからぼくらは目安として現地価格の1.5倍を目安にしています。それでも安いんだもの。

また、1台のリクショーを借り切って乗る「タクシー的な乗り方」と、他人と乗り合いになる「バス的な乗り方」があります。当然前者の方が高いです。後者だと本当に信じられないほど安くなりますが、

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何人乗れるの?

乗れるだけ。インド人は本当、何人でも乗ります。

典型的なオートリクショーの場合、日本人の感覚としてはドライバーひとりと、乗客ふたりでしょうね。インド人ならば、乗客5人くらいまでは迷わず乗ります。必要なら、荷台スペースに乗ったり、周りにぶら下がって、6~7人乗ることも。

そんなのひとりふたりで旅しているバックパッカーには関係ないと思いたいところですが、先ほど書いたように「バス的な乗り方」をするリクショーに乗ったときは、否が応でも体験することになります。狭いことは受け入れて「おお! こんなに人乗るの?」と驚いておきましょう。外国人はちゃんと振り落とされない場所に座らせてくれることが多いです。

やっぱり僕は電気リクショーが好き

何度も何度もリクショーには乗りました。サイクルリクショーもオートリクショーも……。だけど、1番好きなのは電気リクショーですね。なにしろ静か。後ろから来ているのに気付かないほどです。

オートリクショーはまっ黒い排ガスを出しながら走っていますが、電気リクショーはもちろんクリーン。電気リクショーがあるエリアなら、できるだけ電気リクショーに乗りたいところ。

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まとめ

いろんな旅人がリクショーを体験し、それぞれぼったくられたり、知らないホテルに連れて行かれたり、変なところで降ろされたり、喧嘩したり、と思い出の多い乗り物だろうと思います。

日本でもすでになくなってしまったのと同じように、いつかインドや東南アジア諸国でもなくなっていくのだと思うと、今のうちに乗ってみてもいいのではないでしょうか?

みなさんのリクショーの思い出はありますか?

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