〔ニュース感想〕ネズミを食べる人々、インド

世界旅行をしながら、ニュースを読んで、感じたことについて書こうと思います。

今回目にとまったニュース記事は、AlJazeera:「ネズミを食べる人々」。衝撃的なタイトルと、原文に貼られている子どもの写真が印象的でした。

このニュース記事の概要は……

インドのカースト制度の中の「指定カースト民」(旧称「不可触民」)に「Musahar」(ネズミを食べる人々の意)と呼ばれる最も貧しいカーストグループがいる。彼らは収入に繫がる技術を持たず、不可触民の中でも最貧民とされ、学校も近くになく、道もない。日常生活のみならず基本的インフラの面で政府から差別を受けていることを理由に、選挙でインド中が盛り上がっている中、彼らは選挙投票をボイコットする決意をした。

という内容。

※(注)ちなみにこの記事執筆当時は選挙前でしたが、この選挙の開票が5月16日に行われ、野党のモディ氏が当選しました。

写真はイメージです。ニュースに直接関係はありません。

写真はイメージです。ニュースに直接関係はありません。

なんでもこのカーストグループ、同記事によると、ビハール州の村に存在しているらしいのです。ビハール州はインドの中でも最貧州と言われるらしいですが、確かに、貧しいのです。私らが好んで滞在していたブッダガヤもその州の中にありました。

例えば、ブッダガヤがどれくらい貧しいかというと、今の季節は裸同然の子どもが、ほこりだらけで真っ黒になりながら10ルピーをせがんでくるし、冬は、寒いだろうに、汚れたブランケットにくるまった子どもが同じように10ルピーをせがんでくるんです。何ヶ月お風呂に入ってないんだろう、と思わせるほど髪の毛は絡まり、本当にほこりだらけでした。そのすさまじさは母親と思しき女性も同様でした。(ブッダガヤに着いて抱いた貧困についての第一印象の記事は【185日目】インドの第一印象と人身売買を参照してください。また、カースト制度とインドの希望についても【197日目】インディアンドリームとカースト制度で触れています。)

さらに、同記事にこのカーストグループについて下記のような記述があります。

彼らは以前よりネズミや、ネズミの穴からみつけられる穀物、カタツムリ、小魚、ゴキブリ等なんでも食べられるものを食料としてきた。社会から虐げられ、学校に行けば差別され、労働力になるような収入につながる技術を持たない。また、妊娠した女性の60%は、出産後1ヶ月以内に赤ん坊を亡くしてしまう。

いくら学校があったって、差別されるカーストに属していたら行くに行けないという現実もあるようで、カースト制度が憲法上廃止された今でも制度が変わったからといって暮らしはすぐには向上しないことに気づかされます。同時に、たとえ国全体の経済が活性化しても、このコミュニティーではそんな事情はプラスに働かず、ひたすら底辺に存在し続けるのではないかと危惧してしまいます。

将来の希望はいったいどこにあるのでしょう。

しかし、この「Musahar」含む最低カーストグループはビハール州人口の15%を占めるそうで(All About Bihar参照)、インドが控えた選挙でも馬鹿に出来ない人口の多さなのです。国会選挙でインドは今盛り上がっていますが、はたしてかれらの声が反映される選挙になるのでしょうか。それにしてもカーストの問題改善には時間がかかりそうです。

参照元 aljazeera

他参考記事
Mahadalitについて:All about Bihar
masaharについて:Wikipedia

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