Kindleで読めるチベット関連書籍を紹介

旅をしていると日本語の書籍を読むことが難しいのです。もちろん本屋で買うことなどできないし、誰かと交換したりもできますが、欲しい本を選べるわけではない。そこで、便利なもので電子書籍を利用すれば、けっこういろんな本が読めるんですね~。今回は僕が実際に読んだ、Kindleで読めるチベット関連書籍をご紹介します。


Kindleってなに?

※そんなの知っているよ、という人は飛ばしてください。

電子書籍という言葉を聞いたことはあると思います。KindleというのはAmazonが運営している電子書籍の販売サイトだと思ってください。

本はAmazonのサイトで購入することができます。

購入サイト:Kindleストア

通常の本と違って、読むために電子書籍リーダーが必要になります。いろいろありますが、まずは基本から。これはAmazonが出している電子書籍リーダーになります。長時間読んでも目が疲れにくく、バッテリーも持つ。旅を終えたら欲しいな、とぼくも思っています。

これ以外にもスマホを持っていれば、アプリを入れるだけで読むことができます。

  • iPhone の Kindle アプリ(アプリは無料)
  • Android の Kindle アプリ(アプリは無料)

手前味噌ですが……、ぼくの本もKindleで読むことができます。

電子書籍って旅する人には最高に便利です

そのうち改めてKindleの便利さをブログで語りたいところですが、ここでは控えめに言いますね。

本当に便利です。前は「目が疲れるしなぁ」とちょっと否定的でしたが、今では考えが変わり、旅行のお供に最高のアプリだと思うようになりましたね。

また紙の書籍よりも少しだけ安く買えることもあります(またなぜか高いこともある……)。古本より高く、新書よりも安い、と思えばいいでしょう。

毎日の通勤電車の中でスマホを触る習慣がある人は、どうせならKindleで本を読んでみてはいかがでしょうか?

本題、チベットの本!

ここにあげた本はすべて実際に読みました。チベットに興味がある人はこの辺から読んでみてもいいのではないでしょうか?

なんとなく、上から下へ、シリアス度が上がっていく感じです。固い本が苦手なら、上の方から読み進めるといいかもしれません。

チベット旅行記 – 川口慧海 著

この本は最高にオススメです。チベットに興味なくても、仏教に興味なくても、ただ「おもしろい旅行記」として読んでみてほしいです。ざっくり内容を紹介すると

100年前、まだチベットが鎖国していた時、チベット仏教を研究したかった川口慧海は、単身、歩いてチベットへの密入国を果たす。チベット語を勉強し、ラサの仏教大学に入学し、何年も仏教の研究に勤しんでいた僧侶の話です。

なんと実話です。

どうやって当時、イギリスなどが国家をあげてチベット入国を画策しても、入れなかったチベットに彼がどうやって入り込んだか。その辺だけ注目しても最高に面白い。100年前のチベットの様子が生き生きと描かれ、川口慧海らしい真面目な僧侶の視点で見た、風景の描写なども美しい。目標を定めた人間はこんなにも強いのか! と読んでいる最中、何度となく勇気づけられ、背中を押されるような思いがしました。

もう「旅行記」と呼ばれる本の中で圧倒的な大作です。

ちなみに100年前の作品ですので、現在の「チベット・中国問題(中国によるチベット弾圧など)」については一切触れられていません。そういった中国解放軍の侵略が始まったのは1949年のことですので、その前はどういう国だったのか? という視点で楽しんでみてもいいのではないでしょうか。当時はまた違った中国との関係があったようですよ。

消されゆくチベット – 渡辺一枝

チベットが大好きで、何度も何度も足繁く通う渡辺一枝さんの視点で見たチベット紹介本です。

タイトルの通り、ただの旅行記ではなく中国の影響でチベットの文化がどう変化しているか、もっとストレートに書くなら「どういう文化が消えていっているか」という視点で書かれています。政治的な口調でもなく、感傷的な愚痴にもなっておらず、行くたびに変わるチベットの様子を丁寧に書いてくれている印象です。

政治的な本ではないので、多くの人が普通の旅行記 and / or チベット文化に触れるという目的で楽しんで読めるのではないでしょうか? 読んでいるとまさしく “消されゆくチベット” の一端を垣間見ることができます。

ちなみに著者は椎名誠さんの奥さんらしいです。椎名誠さんは大好きな作家さんのひとりですので、読んだあとで、このことを知って驚きました。縁ですね。

メディアが報じないダライ・ラマ法王の講演会 – Voice S

こちら、Voiceという雑誌の特集を切り出しただけの短い雑誌記事です。

これを読むと現日本メディアの弱点というか、弱さを見るような思いがします。この本の内容をものすごく短く要約すると

2012年、日本国会内で初めて、ダライ・ラマ法王による講演会が開かれた。国会議員の1/3が参加するほどの大規模で、重要視される講演だったが、なんとテレビ・新聞などでほとんど発表されることさえなかった。

という感じです。またダライ・ラマ法王によるメッセージ(の要約)も読むことができるので、ダライ・ラマ法王が普段どういったメッセージを発信しているかを知ることができます。

すぐに読み終わる内容なので、電子書籍初心者が試しに読んでみるという意味でもオススメです。

中国対チベット – 岩田大助 著

こちらは完全に政治的な内容の書籍です。

大きく3段構成になっており、現在のチベット中国問題に対して

  • 中国の視点
  • チベットの視点
  • 結論:両者を比較して、どう捉えるべきか?

という非常に論理的な展開をしています。また書かれている文章の一つひとつについて、出典元が明確で、空想や想像が混じらないロジカルなものになっています。中国はなぜチベットを侵略する必要があったのか、なぜあのときだったのか、なぜ解放という名目なのか、など凄く分かり安く書かれています。

少し内容が固いですし、政治用語(?)が多く、楽しく読めるという感じではないですが、決して読みにくいわけではないです。むしろ大変なボリュームの資料をよくぞまとめてくれた、という感謝の思いでいっぱいです。

もっと読みたい

本当はもっと読みたいです。

日本に帰ったらKindleで読めないチベット関連書籍を買いあさることになるな、と今から確信しています。

今、チベット問題というのは対中国の関係のせいで、マスコミでも大きく取り上げられることもなく、国会でも話題になることが少ないといいます。でも探せばちゃんと本はあるんです。Kindleの本はまだまだ少ないですが、Amazonで紙の本を探せばたくさんあります。

1冊か2冊、みなさんも手にとって読んでみてはいかがでしょうか? 遠い国の他人事だと思わず、「たまたま今、自分には起きていないけど、いつか起こるかもしれない悲劇」として真剣に考えてもいい話だと思うんです。

もし「この本は面白かったよ」というチベット本があれば紹介してください!

ブログランキング・にほんブログ村へ