マシュハドにある、ペルシャ絨毯の商人が営むゲストハウス

イランについてそうそう、ぼくらが泊まったゲストハウスが、面白い宿だったのです。人によって相性はあるでしょうが、個人的にはオススメです。


Vali’s Non-Smoking Guesthouse

もう、宿の名前にNon-Smokingって入っているのがよく分からない。よっぽど煙草嫌いなのかと思っていたけど、宿でシーシャー(水たばこ)を吸っている人を見ても何も言わないし、よく分からない。

このゲストハウスはイラン人の家族が経営する、小さい宿です。ドミトリーが6ベッドに、ダブルベッドの個室が1つあるだけ。

料金は……

  • ドミトリー:ひとり10ドル
  • 個室:忘れた
  • 朝食:ひとり2ドル
  • 昼食:ひとり5ドル(これは通常はやってなくて、客が少ないときなどはやってくれる感じ)
  • 夕食:ひとり5ドル

というわけで、決して安くはないですが、料理は本当にこの家族が食べるものを出してくれるので、完全に家庭料理です。どこの国に行っても家庭料理の方がレストランよりも数段うまい。少し高いけど、ここで食べるのはオススメだと思う。メニューもないので、なんか適当に食べさせてくれる。

ここの主人は本当にホスピタリティに溢れていて、食べ物もリクエストすればいろいろ応えてくれると思います。「肉食べたい」とか「この料理が食べたい」などとお願いしてみよう。できる限りはやってくれますよ。

これは朝ごはんの風景。

ホスピタリティ

そう、この主人、本当にホスピタリティに溢れている人なんですね。

例えばMiaの体調が優れず、病院で薬をもらおうと主人に「病院ってどこ?」って訊ねたら、

「ちょっと待ってな」

と言って、友だちに車を出してもらい、近くの病院まで連れて行ってくれたこともありました。昨日のブログに書いたように、現金が不足していることも知っていたので「治療代が足りないなら出しておくから、イランから出たら送金してくれてもいいよ」と提案してくれたり(病院代が安かったので自分で払いましたが)、ペルシャ語しか話せない医者との通訳をやってくれたり、本当にありがたいおじさんでした。

お喋り

この主人、本当にお喋りなんです。放っておけばずーっと喋ってます。

例えば彼は現地のツアーの紹介などもしているのですが、そのツアーの魅力などをずーっと説明してくれるんです。それも口が達者なもんだから、「ほんとう、このツアーは最高なんだよ! 行かないとソンするよ」みたいな感じで、押してくる。

これを「押し売り」と受け取って、この宿を避ける人もいるようですが、「いらないよ」とちゃんと伝えれば、別にそれ以上は押してきません。ぼくは全然押し売りだとは思いませんでしたよ。むしろ面白い話をしてくれる気のいいおっさんとしか思いませんでした。

ペルシャ絨毯

実はここの主人はもともとペルシャ絨毯の商人&修理などをしています。そちらは今でも健在で、ちかくに工房を持って、ハンドメイドのペルシャ絨毯を仕入れて、修理屋お手入れをして販売しています。

これが、この宿の最高に面白いところなんです。

ペルシャ絨毯といえば日本でも高級絨毯として有名です。今では機械織りのものが多いですが、ハンドメイドとなれば凄い高級品です。

そのペルシャ絨毯について、この主人は本当によく知っている。というか、オタクです。本人もコレクターで、宿にゴミのように絨毯が積んであります。どれも中古のペルシャ絨毯で、ざっと数百枚。で、どの1枚について質問しても語ることが山ほどあります。どの地方のもので、どういう製法で、柄の意味はこうで……、などなど。

しかも彼の集めたこれらの絨毯、欲しいと言えば売ってくれます。ものに寄りますが、日本では考えられないほど安い価格で売ってくれます。

もちろんその場で買って、持ち帰っても良いですが、いろいろ面倒だったりします。そういう面倒にもすごく丁寧に答えてくれるんですよ。

  • 絨毯を持ち帰るのは面倒 ▶ 郵送でもいいよ
  • 現金を持ち合わせていない ▶ 支払いはあとでいいよ(しかも、現物が家に届いてからの支払いでもいいよ)
  • 日本に帰ってから家のサイズに合わせて買いたい ▶ メールでサイズなどの要望を言ってくれれば、メールで絨毯を選んで、郵送するよ。その場合も、受け取ってからお金を払ってくれればいいから。

など、とにかく凄い信頼感。聞けば、フランス人(だったかな?)以外はこういう信頼商売をするらしい。フランス人はお金を払わない人が3人いたらしく、スリーアウト。もう売らないことにしたらしい(現金で買えば問題ないと思う)。

面白いゲストハウス

とまぁ、このゲストハウス、面白いんですよ。

もっと安いゲストハウスはあると思いますが、ちょっとしたエンタメのつもりで2泊くらい泊まり、ペルシャ絨毯についてアレコレ聞いてみると収穫は多いですよ。

ああ、ペルシャ絨毯欲しいなぁ。

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