イラン人のお店に日本語のメニューを書いてあげた話

ちょっとした出会いが次の出会いに繋がる。こういう偶然に見える出会いの積み重ねが面白いんです。今回はとあるレストランで「日本語のメニューを作って」と頼まれた物語。

2014年6月11日

イランのエスファハーンという場所にやってきました。イラン観光の目玉の1つであり、かつてはその美しさや繁栄ぶりから「エスファハーンは世界の半分」とまで言われたほど。また、イラン人にとってエスファハーンは歴史的・文化的に重要で、イランの真珠とまで言われているらしいです。

ともかくその世界の半分やらイランの真珠やらに来て、散歩していましたときの話です。


お腹がすいた

お腹がすいているけど、レストランが見つからない。インドにいたときは1分歩けばレストランがありました。インドに限らず、インドより西側の国々ではレストランを見つけるのにあまり苦労しませんでした。まぁ、その店がおいしいかどうかはさておき、です。

イランはどうもレストランが見つからない。イラン人は本当に英語が通じないから、うまく教えてもらうこともできません。たまに見つけても今のぼくらには高級すぎる店ばかり……。

そんな時に窓に日本語のメニューが書かれたサンドウィッチ屋を見つけました。イラン人は日本人に優しいけれど、決して日本語を話す人や、日本語のメニューがあるような国ではないのです。だからその珍しさも手伝って、ぼくらはそこで食べることにしました。

ちなみにイランで見かけるレストランのほとんどがサンドウィッチ屋(ハンバーガー含む)です。どうしてでしょうね? イラン料理っておいしいのに、あまり関係ないサンドウィッチ屋ばかり。これまでもいくつか食べましたが、結構おいしいのです。

主人が日本語を話した

中に入ると主人は確かにイラン人。だけど、こちらが日本人だと分かるとすぐ、日本語で話し始めました。聞けば日本の電気屋(?)で働いていたようです。日本で電気やをやってた人が今ではイランでサンドウィッチ屋をやっているのだから、面白いですね。

「このメニューはね、金額が違うの」

どうやら外に貼ってあった日本語メニューは昔来た日本人に書いてもらったとのこと。しかしその後の物価高騰で値上げをしたけど、どうやって反映していいか分からない。なにしろ、彼は日本語が読めなくて、そのメニューに何が書いてあるかも分からないとのこと。

じゃぁ、直してあげるよ

というわけでMiaが新しく書き直してあげることに。

値上げ後の料金を教えてもらい、今までは主要メニューしか書いてなかったから、(ほぼ)全部のメニューを載せてあげました。

おじさんは大喜びで、翌日店の前を通ると、さっそく紙が張り出されています。よかったですね。めでたしめでたし。

ここで終わりません

この店、実際おいしいんです。丁寧に作ってると思うし、なにしろ主人が気のいい人で、気持ちがいい。だから短い滞在だったにも関わらず、ぼくらは何度か足を運びました。

そんなエスファハーン最後の夜です。最後にここで食べようと、ぼくらがやってきたところ、お店に日本人の客がひとりいます。聞けば、外の張り紙を見て入ってきたとのこと。

「それ、ぼくらが書いたんですよ!」

と、仲良くなりました。しかも彼、ぼくらと同じ宿に泊まっているらしい。

彼はトルコ経由でイランを旅していて、ぼくらはちょうど逆ルートでトルコに向かっている。お互い情報交換して、別れることになりました。まさか、書いた翌日に、それを見て食べに入ってくれる日本人が現れるとは思いませんでした。

今でもあの張り紙は、あの店に日本人を集めているんでしょうね。

メニューにこっそりと書いた、kenmia.comというアドレスを見てアクセスしてくれる人がいたら、どれだけ嬉しいか……。「イランのメニューを見てこのサイトに来ました」で豪華プレゼントをあげたい気分です。

ブログランキング・にほんブログ村へ