ないけど、たしかに存在する国クルディスタンの優しさに触れる

感覚的には確かに存在するけど、存在しない国、それがクルディスタン。クルド人って聞いたことがありますか? 世界最大の「祖国を持たない民族」と言われるクルド人についてお話します。


そもそもクルドって?

中性から近世にかけて、今で言うイラン・トルコを含めた南ヨーロッパ・中東・北アフリカのあたりに広がっていたオスマン帝国に住んでいた民族がクルド人です。

その後、第一次世界大戦で、領地を分割され、今では

  • トルコ
  • イラン
  • イラク
  • シリア

あたりに住んでいます。彼らは母国と呼べる「クルド国」にあたる国がありません。しかし彼らは決してトルコ人でも、イラン人でも、イラク人でも、シリア人でもありませんでした。ぼくらはイラン〜トルコと旅している中でたくさんのクルド人に会いましたが、誰もが口を揃えて「わたしはクルド人だ」と答えました。中には「トルコ系クルド人」とか「イラン系クルド人」と答える人もいましたね。

積極的で優しい人はみんなクルド人

ぼくらがイラン〜トルコを旅しているとき、何度も街で声をかけられてお茶をご馳走してくれたり、困っているのを助けてもらうという場面がありました。そういうとき、何気なく国籍を聞くと、本当にほとんどがクルド人でした。

上の写真、その辺を歩いていたら雑貨屋さんの主人に手招きされてお茶をご馳走になった場面です。言葉も全く通じないから、雑談をすることさえ叶わないのに、こうやった手厚くもてなしてくれるのってありがたいですよね。一生懸命身振り手振りでコミュニケーションをとっていました。

イラン・イラク・トルコの国境を中心としたエリアはクルド人がもっとも集まる場所なので、単純にクルド人ばかりがいたエリアだったのでしょうが、それにしても彼らは親切で、客がきたら絶対にもてなすという文化があるそうです。

聞いた話では自分の家族を殺した犯人でさえ、家に来れば客としてもてなす、とか……。

そんなクルドの国に行きたかった

クルドという国が存在したことが2度あります。

  • 1922-1924 – クルディスタン王国
  • 1946 – クルディスタン共和国

合計しても3年間。どれも政治的背景によりなくなってしまいました。そんなクルドの国ですが、イランの田舎の方で美しいクルドの町が見られるという話を聞いており、是非そこに行きたい、と思っていたのですが、やんごとなき事情により(現金不足……)叶わず……。

また次にイランに来ることがあれば、絶対にやりたいことはこのクルドの文化に触れることと、ペルシャ絨毯を買うことですね。

ちなみに母国を持たない民族という意味ではチベットもそうですね。複雑な歴史的背景にも卑屈にならず、人に優しくできる、こういう人たちから見習うことはたくさんあると思いました。

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