トルコ南部でのボランティア生活 人間関係の筋トレ

ぼくらがトルコ南部でやったWorkawayの総括をしたいと思います。


滞在場所と期間

今回の滞在場所はトルコ南部のアンタルヤ地方でした。そして滞在期間はちょうど1ヶ月。

ひとつのホストの元で滞在し、働く期間として、1ヶ月というのはちょうど良かったと思います。あるいは少し長かったかな、と思っていたりもします。

仕事について

ここのホストがぼくらに求めていた仕事は、本当に日常的な掃除などがほとんど。毎日決まってやっていた仕事は家の外の掃除です。それに加えて畑の水やりやペンキ塗りなど、短期的な仕事が時々割り込む感じでした。

もちろん掃除が必要であればそれをやるのがぼくらの仕事なので、不服はないですが、Workawayの強みというか、メリットとしては

  • 文化交換
  • ノウハウの共有
  • 語学学習

があると思っています(実際に公式サイトにそう書いてあります)。文化交換は一緒に生活しているから当然できていましたし、ホストが英語を話すので語学学習としても良かったです。しかし、ほとんどの仕事が掃除なので、あまり学ぶことがないんですね。

例えばペンキ塗りなどはすごく勉強になりましたし、畑の水やりなんかも学ぶことが多いです。ただ1ヶ月という期間のわりにはこういう “学べる仕事” が少なかったかな、と思っています。まぁ、少し贅沢を言いすぎかもしれませんが、こういうこともここで書いておけば、日本で「ホストをやろう」という人が「ボランティアが何を求めているか」を知るチャンスになるだろうと思うので書いています。

生活環境について

生活環境はかなり良かったと思っています。

トルコの田舎町で、周囲に住む人とも交流できましたし、家の周りはほとんど車も通らないような静かな場所。あえて言えば、家の目の前にあるモスクから毎日流れる歌(?)の音量には辟易しました。イスラム圏の国に行ったことがある人は分かると思いますが、1日5回ほどモスクから歌が流れます。季節に寄りますが、1発目は朝の5時頃。遠くから聞こえてくるのは幻想的で、心地よいのですが、なにしろ目の前にスピーカーがあり、それが町全体に聞こえるくらいの音量で流れるので、たまったもんじゃない。

まぁ、それ以外は最高でした。ホストの姉が毎日食事を作ってくれて、それが最高に旨いトルコの家庭料理というわけで、文句をつけるどころか、感謝してもしきれないほど。野菜を山盛りの野菜を食べる生活はステキでした。

むずかしいなァ、と思うこと

こうして1ヶ月間、言ってみればまったくの他人の家で生活していたわけですが、やっぱり難しい部分もあるんです。ここはホストをしてくれたメインの男性とその3姉妹が住んでいる家でした。つまり4人の兄弟が同居しているわけです。

いわゆる兄弟喧嘩も見ます。ぼくらが打ち解けると共に、彼らから兄弟・姉妹の愚痴を聞かされることもあります。ぼくらを仲間と思って言ってくれているのかもしれませんが、ぼくらにとっては全員が同じよう仲間ですし、互いの愚痴を聞きたくもない。「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」なんて言葉もありますが、兄弟喧嘩も同じです。

兄弟が喧嘩して、シンとした中で食事を取ることもありました。まぁ、どこの家でもあることでしょうし、そこに文句は言いませんが、やっぱり居心地がよくないわけです。

結局、大事なことは距離感なんでしょうね。いくらボランティアとして同棲させてもらっているとはいえ、やっぱり他人。少し距離感を持って接しないと、ずるずると感情が引きずられてしまうわけです。

Workawayを通してホストの家に滞在すると、初対面&短期間で急激に相手の懐に入ることになります。また逆もしかりで、自分の懐に相手をいれることにもなります。普通だったら徐々に知り合って、徐々に打ち解けていくのでしょうが、それが数日の生活で一気に進み、それが基板になって、より濃密な関係が作られていくわけです。

どういうことかというと、町で知り合った人なら「苦手なタイプの人だなァ」と思えば、少し距離を置いてみたり、深い会話を避けたりできるのです。ところがなにしろ同棲&仕事を一緒にやるわけですから、お互い逃げ場がない。徹底的に理解し合い、尊重し合う努力をしなければならないと思います。

愚痴や不満を書いているつもりではなく、すごく鍛えられているなァ、と実感しているんです。仕事をしていても、趣味で人が集まっても、こういう人間関係のいざこざとか、やりにくさとか、むずかしい場面ってたくさんあるわけです。相手が何を求めているのか? 自分は何をしてあげられるのか?

なんだか人の家に泊まって、仕事を手伝って、食事を提供してもらうという、このWorkawayっていうやつは、そういう人間関係に必要な筋肉を鍛える筋トレをしているのかもしれません。何か不測の事態が起こるたびに「さぁ、どうやって対応しようか!」とワクワクするくらいの気持ちでいた方がラクかもしれませんね。

まとめ

と、不満ばかり書いているように見えるかもしれませんが、むしろ前向きに捉えています。その証拠に、これを書いている今も、次のホストの元で働いているわけです。

ぼくらの旅の趣旨というか、目的の大部分はふたつあります。

  • その国の人の暮らしを見ること
  • それを通して自分の生き方を考えること

そういう意味でWorkawayって最高なんですね。

あと、大事なことを付け加えておきますが、ここで書いてあることは、今回のホストがどうのこうの言いたいわけではなく、どこでも起こる普通のことです。どこの家族にも喧嘩はあるし、ぼくらとホストでそりが合わないこともあるでしょう。あるいはもっと大きな問題が起こることもあるでしょう。そういう全般的な問題に、ボランティアという立場のぼくらがどう振る舞えばいいのか? ということが問題なんです。

ぼくらもいつか落ち着いたらWorkawayのホストをやりたいと思っています。その時に少しでも良いホストでありたいと思うし、それはつまりボランティアの人に楽しんで欲しいんですね。

これからも旅を通して鍛えてみたいと思います。

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