もとはキリスト教会だった、イスラム教のモスク、アヤソフィアに行ってきました

ぼくらにとって、少しだけ、いや実際はかなり思い入れがあったアヤソフィアを見に行ってきました。


アヤソフィアって?

現在は “アヤソフィア博物館” となっており、大きな博物館という形式を取っていますが、もともとこの建築物は深い歴史を持っています。

もともとのアヤソフィアは西暦350年頃に建てられました。しかし地震や暴動で何度かの崩落を迎えます。そのたびに再建し、最終的に今の形になりました。今ではより大きなものがありますが、当時は世界最大のドーム型建築であり、それが故に宗教的にも大きな影響力を持ちます。

というのも、このアヤソフィアはもともとカトリック教会の大聖堂だったんです。ようするに教会ですね。それが1453年からオスマン帝国によってモスクに作り替えられます。考えてみれば凄いことです。教会にあった十字架など、キリスト教に直結する飾り物を排除し、イスラム教のメッカの方角を意味するくぼみを付け足し、ある日突然教会がモスクに変わったわけですから……。

で、呼び名もアヤソフィア・ジャーミー(ジャーミー=モスク)になります。

当時の君主なども礼拝にやってくるほど、このモスクは重要視され、オスマン帝国においてもっとも格式高いモスクとして扱われるようになりました。

ちなみに今は世俗化されて、ある特定の部屋を覗いてはイスラム教もキリスト教も祈りを捧げることを禁止されています。

ぼくらにとってのアヤソフィア

実は旅に出る前「世界一周をする」と言ったら、Miaの知人の方が「それならこれは読んだ方がいい」と何冊かの本を薦めてくれました。どれも世界のどこかについて書かれた小説やエッセイだったのですが、その1冊が夢枕獏氏の書いた「シナン」という小説でした。

シナン(上)

細かい本の内容はリンク先を見てもらうとして、伝説の建築家であるシナンという男について書かれた小説です。工兵という下っ端から、最終的には宮廷建築家になり、町を建築し、モスクを作り、と大活躍した人です。ちなみにこの作品の中でアヤソフィアも出てきます。シナンが建築したのではなく、シナンが目標とし、越えようとした建築物です。つまりライバルです。

この小説は記録で分かっていることはノンフィクションで、不明な部分は夢枕獏氏の想像で書かれています。いわゆる日本の時代小説の形式ですね。

これ、本当に面白いんです。トルコに行かれる人は必読ですね。

だからシナンのライバルでもあるこのアヤソフィアは絶対に見てみたかったんです。

いざアヤソフィアへ

アヤソフィアはイスタンブールの旧市街に位置します。ぼくらが滞在しているホストの家からはフェリーとバスと路上電車を乗り継いで、合計2〜3時間というところでしょうか。

ちなみにイスタンブールは首都ではありません。あまりに有名な都市であり、トルコといえばイスタンブールという感じですが、首都ではありません。首都はアンカラ。

町並みはオシャレで現代的。この路面電車は結構高い頻度で行き来してくれるので、これにさえ乗ってしまえばどこにでも行ける気分です。

現代的といいながらも、こういう古き良き様相を残しているのがイスタンブール(特に旧市街)のいいところ。本当に町を歩いているだけで「おお!時代を感じる。ヨーロッパを感じる!」と感動してしまいます。

そしてさっそくアヤソフィアに到着です。見つけるのは簡単ですが、夏休みシーズンなのか入り口が大行列。都会嫌い&行列嫌いのぼくらは1度は入るのを諦めたのですが「まぁ、これは仕方ないだろう」と並ぶことに。並んでみればそれほど時間はかからず30分くらいで入れました。

入るとさっそく幻想的な雰囲気に包まれます。正直、ここに立っているだけで感極まるものがありますが、ここはまだ入り口、玄関のようなものです。

そしてここが中心です。左側の壁面を修復しているのか、工事されていますが、そんなのあっても気にならないほどの迫力でした。建築物というのは基本的に空間を閉じるためのものです。壁を作り、屋根を作るのだから当然のこと。だけど、この場所は違います。建物に入ることで、むしろ空間が広がっていきます。どこまでも広がっていくような、不思議な感覚です。

球状の屋根が空のようであり、宇宙のようであり……。

装飾も細かく、美しい。

キリスト教時代の名残でしょうか。

アヤソフィアは行っておこう

アヤソフィアは自信を持ってオススメした観光スポットです。

観光スポットにはあまり近寄らず、時々行く程度ですが、ここは1年の旅を通して上位に入るスポットの1つです。同じように感動した場所と言えばインドのタージマハールなど。日本からトルコに行く人はきっとイスタンブールを通るでしょうから、ぜひこのアヤソフィアに足を運んでください。

本当に空間を感じられる場所です。ぼくらは中のベンチで座り込み、しばらくウトウトしていました。それだけで幸せになれる場所です。

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