ボランティア中に出会った旅人を紹介:Why?の積み重ねのドイツ人

ものすごい考えさせられました。当たり前だと思っていることに対して、「何で?」って思えること。


ドイツ人の女性ふたり

同じようにトルコでボランティアをしていたときです。同じホストの元にふたりのドイツ人女性がやってきました。エヴァとモナ。大学院生。休暇を利用した10日ほどの旅行者です。

ふたりとも身長が高く、日本にいたら圧倒的に目立つのでしょうが、おそらくドイツ人としては平均的な身長なのでしょう。日本人女性に比べるとはるかにがっちりした体系です。

エヴァは若さを前面に出した人で、思ったことがすぐに表情に出ます。そして笑い上戸。”箸が転んでもおかしい年頃” とはまさにこのことで、時々よく分からないタイミングで——それこそ本当に箸が転がったくらいのことで、笑い転げます。

今インターンでやっていることに疑問を持っており、近々やってくる就職のことを考えると「いったい自分は何をやりたいのやら……」と悩んでいる、言ってみれば普通の大学生(院生)でしょう。

一方モナはしっかり者で落ち着いています。自己主張するエヴァにいろんなことを譲りつつも、大事なところはモナが握っているという印象です。行間を読める、空気を読める、という意味で日本人に近いかな、と思いました(「空気を読む」をぼくは日本人の欠点とは思っていません。かといっても長所でもなく、単純に一個の特徴だと思ってます)

ふたりの共通点

そんな異なる個性を持つふたりですが、徹底して共通していることがひとつあります。それは疑問を曖昧にはしないこと

例えばこんな会話がありました。今いるホストの家には常時2〜3組のボランティアがいますが、ホストの夫が1週間ほど家を空けたため、この家に女性4人と男性(ぼく)ひとりという状態になりました(つまり、ぼく・Mia・モナ・エヴァ・ホスト)。そんな中、Miaが言いました。

「男手が少ないから大変かなって心配してたけど、何とかなってるね」
「なんで?」とモナとエヴァが口を揃えて返します。
「え?」
「なんで男が少ないと大変なの?」

日本人ならこの会話で「うんうん、男手が少ないと力仕事をできる人がいないから大変だよね」と思うのでしょうが、彼女らの中では「男はこう、女はこう」というようなステレオタイプにはめた考え方をしていないのでしょう。男でも弱い人は弱いし、女でも強い人は強い。

そう、とにかくふたりとも曖昧は絶対に許さないタイプなんです。本当に口を揃えて「Why?」と訊ねる表情が印象的でした。

いわゆる欧米風のコミュニケーション

よく “欧米風のコミュニケーション” みたいな言葉が使われますよね。はっきりとものを言う、物事を曖昧にしておかないスタイルを指すことが多いと思います。

彼女らはそういうコミュニケーションのスタイルをとるタイプだったわけですが、けっしてズケズケと何でも口にするということはありませんでした。相手を傷つけそうなとき、あるいはそれを言ったら喧嘩になっちゃうという場面では絶対にそれを口にしません。

時々日本でも「思ったことをはっきり口にする。絶対に自分の中に貯めておかない」ことを欧米風のコミュニケーションスタイルだと思っている人がいますが、そんな人を海外で見たことないです。みんな曖昧なことをはっきりさせたいだけで、悶々とする感情はやっぱり自分の中に貯めています。例えば上司に対して悶々としてみたり、恋人に対して悶々としてみたり、仕事に対して悶々としてみたり、みんな日本人と同じように悩んでいますし、それをどう発信していいか分からず苦戦しているわけです。日本人と一緒。

日本人と違うのは分からないことを曖昧にしないこと。

ぼくなりに理解した欧米風コミュニケーションスタイルってのは空気は読むけど、分からないことは曖昧にしないことです。知るべきことをちゃんと知って、それからアクションを考える。勝手に分からないことを想像して、物事を進めない。

日本でも役にたつ

こういうのって日本でも役にたつのではないでしょうか?

何度も「欧米風」と書いていますが、これを欧米風と書くのにも抵抗があります。自立した社会人として、あるいは自立した人間として、分からないことを曖昧にしていては正しい判断ができません。

ちゃんとした大人として、こういうスタイルのコミュニケーションを身につけたいものです。

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