イタリアのバールで飲む、粋なエスプレッソの飲み方

イタリアに来たら絶対行きたい場所。それはローマでも、フィレンツェでも、ナポリでもなく、——バール。バールってどんなところかご紹介しましょう。


バールって!?

バール=Barと書くと、日本でいうバーをイメージされるかと思います。しかしいわゆる日本でいうバーのように、お酒を中心にしたお店ではありません。お酒も出しますが、基本的にはコーヒー屋さんだと思っていいでしょう。昼間はコーヒー、夜はコーヒー+酒、くらいに理解しておけば良いと思います。

このバールというのは、イタリアに行くと頻繁に見かけることになります。それこそ数十メートルおきにバールがあるのです。1ブロックに1つくらいはあるでしょう。ぼくらの場合、宿の近くのバールに狙いを定め、滞在期間中、そこに通い、顔見知りになって楽しんでいました。

観光地のど真ん中だと観光客が出入りする場所になってしまいますが、イタリア人の生活圏にあるバールは地元の人のたまり場。楽しい光景を見ることができますよ。

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バールの楽しみ方

ルールといいますか、知っておくとスムーズになる情報をご紹介しましょう。

コーヒーの種類

すべては触れませんが、基本的なタイプを。思いっきり簡単に説明します。

  • カフェ = エスプレッソ
  • カフェ・マキアート = エスプレッソ + ミルクを少し
  • カプチーノ = エスプレッソ + ミルクをもう少し
  • カフェ・ラッテ = エスプレッソ + ミルクをもっと
  • ラッテ・マキアート = エスプレッソ + ミルクたっぷり

要するに、上から下にいくにつれてミルクが増えていく、というわけです。で、カフェとカフェ・マキアートは小さいエスプレッソ用のコーヒーカップなので小さいおちょこみたいなサイズになります。カプチーノやカフェ・ラッテはいわゆる日本で見かけるコーヒーカップくらいの大きさ。

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これがカフェ=エスプレッソ

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これはカプチーノ

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左がカプチーノ、右がカフェ・ラテ

で、もちろん好みで注文すればいいですし、どれを頼んでも恥ずかしいと言うことはありません。が、平均的なイタリア人は朝にカプチーノあたりを飲み、それ以外はカフェを飲むようです。つまり朝はミルク多めの傾向があり、午後はミルク少なめということですね。でも、これも好き嫌いによりますし、ちょっとしたおやつ感覚で、ミルク多めのコーヒーを飲む人もいます。だからご自由に!

ぼくは例にならって、空腹ならカフェ・マキアート or カプチーノあたり、それ以外はカフェを頼みます。

でもエスプレッソって苦いんでしょう?

はい。もちろん苦いです。

しかし、本当においしい。日本ではあまりエスプレッソを飲みませんでしたが、イタリアに来てからは毎日のように飲んでいます。ブラックでそのまま飲んでもおいしいですが、それが苦すぎるなら多くのイタリア人がそうするように、たっぷりと砂糖を入れてもおいしいです。飲み終わった後に溶けた砂糖が残るくらい、みんなしっかり入れています。

注文の手順

これも店によって違いますし、外国人ならどう注文してもうまく対応してくれるので、気にしなくて良いでしょう。でも、まあ基本的な流れとしては

  1. 支払いを先に済ます店
  2. 支払いは後の店

があります。観光地の客が多い店は先に支払う傾向が多い気がしますし、住宅地にある地元の人が集まる店は後で支払いますね。それぞれ簡単に説明すると……

支払いを先に済ます店

  1. レジで注文し、支払いを済まし、レシートをもらう
  2. 横のカウンターでコーヒーを作っている人にレシートを渡す
  3. コーヒーを受け取る

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支払いは後の店

  1. カウンターで注文
  2. 飲む
  3. レジに行って、何を注文したか伝える
  4. 支払う

英語が通じない店が多いので、3の「何を注文したか伝える」という場面で戸惑うかもしれません。でも、大抵は「カフェ2つとパンひとつを注文しましたよね?」みたいなことを聞かれていると思うので、頷いておけばいいかと……。

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立ち飲み

そう、このバールというのは基本的に立ち飲みです。パッと飲んで、サッと立ち去るのがイタリア人流。チンタラとコーヒーを飲みません。

入店し、「カフェ」と言葉少なに注文。水とコーヒーが出てくるので、まずは水を飲んで口をキレイにしてから、クイッとコーヒーを飲む。店の人と軽く雑談して、支払って立ち去る。こんな感じです。

ゆっくりしたい人向けに椅子とテーブルもあります。こちらに座るとコーヒーなどの値段が上がります。メニューに2種類の金額が書いてあるケースがあり、その高い方が座ったときの金額のようです。この辺、ぼくらもよく分かっていません。立ち飲みで注文してから「座っていい?」と聞くと、「いいよ」と言ってくれます。もしかしたら「外国人だし、まぁいいか」くらいに許されているのかもしれませんが、高くとられたこともあります。

菓子パン・デザートも

菓子パンやデザートもいろいろ置いてあります。

朝はこれが朝食になりますし、午後はそのままおやつになるという寸法です。ぼくらも小腹がすくとバールに行ったりします。

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朝食の定番はクロワッサン

イタリアの社交場、バール

どこの国に行っても “その国の社交場” というのが必ずあります。インドならチャイ屋さんでしょうし、イランでは水煙草屋さん。トルコでもお茶屋さんがありました。そしてイタリアではこのバールがその社交場にあたります。

朝行けば地元の人の朝食で賑わっています。カプチーノとクロワッサンを、もちろん立ったまま食べています。そんな光景を見ているとイタリア人って粋だなァ、と思わされるはず。

そんな粋でステキなイタリア人に混じって、バールを楽しんでみませんか。エスプレッソのおいしさに目覚めるはず。

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