たどり着けるのか? 奇跡が起きたジョーイア・デル・コッレでの宿探し

ナポリを発って、次の目的地はジョーイア・デル・コッレという、外国人的には名もない街を目指します。Airbnbを使って宿を取っていたのですが、その場所が見つからず、困り果てていたときに、小さな奇跡が起きました。


ジョーイア・デル・コッレ?

ジョーイア・デル・コッレと言われても「イタリアのあそこね」と思い浮かぶ人などいないでしょう。観光地でもなく、ネットで検索しても目立った情報が見つからない街です。Wikipediaも一応ありますが、中身はほとんど空っぽ(参考までに Wikipediaのジョーイア・デル・コッレのページ )。

場所で言えば、南イタリアのヒールの付け根あたりとでもいいましょうか? 一応車で1時間くらいの範囲に遺跡や古い町並みで有名な街があったりするので、必ずしも何にもない街とは言えないのですが、まぁ、観光者でやってくる人は稀でしょう。

そんな場所に行くことになったのは、実際のところぼくらが「都会疲れ」を起こしたから。ボローニャ → フィレンツェ → ローマ → ナポリと観光地らしい観光地、しかも都会ばかりを回っていて「もう都会から離れよう」と思ったわけです。

また、数日後から久しぶりにWorkawayでのボランティア生活が始まるので、そのホストが住む場所の近くに滞在しておきたかったという意図もありました。というわけで、最近活用させてもらっている Airbnb (参考記事▶ 暮らすように旅ができる、AIRBNBのご紹介 )で安くて居心地の良さそうな宿を探して、数日滞在することにしました。

駅に着いたのはすでに日暮れ後

できる限り初めての街に行くときは日中、できれば朝に着くようにしています。ふたりで旅しているとはいえ、不要な危険を避けたいからです。が、電車の乗り継ぎがうまくいかず、着いたのは陽が暮れた後……。

なんだか店の光は煌々と輝いていますが、人の気配はほとんどなく、不思議な印象です。写真だと分かりづらいですが、かなりキレイな町並みです。道路もイタリアでは一般的な石畳になっており、メインの通りはこれまたイタリアで1番多い道の名前なんじゃないかと思われる「ローマ通り(Via Roma)」

街路樹も丁寧に手入れされていそうですし、ゴミひとつ落ちていない。雨がふったのか道路も空気もしっとりとしていて、心地よい夜です。ローマ通りにはきれいな境界があり、その周りの不思議と張り詰めた空気にちょっと圧倒されてしまいました。こうやってなんてこともない街に、こんなステキな境界があるのってステキですよね。考えてみれば日本でも、なんてこともない町や村にある神社やお寺がすごくキレイだったりするわけで、ぜひ日本に旅行する人はそういうちょっとした神社・寺を楽しんで欲しいものです。

内心、この時点でちょっと不安がありました。次の宿の正確な場所が分からないのです。

というのもAirbnbは一般家庭に泊めてもらうので、ホテルのように住所がネットで公開されているわけではありません。だから宿泊が決まった後に宿の住人から住所やアクセス方法を教えてもらう必要があるわけです。今回ももちろん教えてもらっていましたが、電車の中でその住所を見返していたときに重要な漏れに気付いたのです。

住所に道路名までは書いてあるけど、ビル番号がない

日本で言えば○○丁目とだけ書いてあるような感じでしょうか? 道路名があるので、家のあるはずの通り魔ではたどり着けます。しかし大量にあるアパートの中でどれがその人の家かが分からないわけです。ネットがあればメールで聞けば良い話なのですが、そんなものはなく……。SIMカードもないから電話もできず……。

ぼくらの作戦は「道路を端から端まで歩いて、宿主の名前を探す」というものでした。

宿探し

通りに辿り着いて、端から順番に見ていきます。イタリアではアパートの1階に必ず部屋ごとのインターホンと名前が記されています。そこに宿主の名前が書かれていることを信じて、ひとつひとつ、ふたりで手分けして探していきます。

「あった?」
「ないねェ」

というやりとり何度も繰り返します。いつまでたっても見つかりません。途中、同じ名前の家を見つけたのですが、どうやら人違い。

「やっぱダメだ。誰かに聞いて電話を借りよう」

ということで、夜なのに開いてたジャラート屋さん&バールに飛び込みます。突然やってきた外国人であるぼくらに店主は上機嫌。

「おお、おお、こんな時間にどうしたんだ! どっから来た? 日本? そりゃすごいな(ほとんどイタリア語だから本当は何言ってるか分からないのだけど、たぶんこんな感じ)」

といかにもイタリア人という熱い歓迎をうけつつ、どうにかぼくらが「家を探している」ということを伝えます。実はこれが難しいところで相手の英語が簡単な単語が分かる程度なので、辺に伝えると「ホテルを探している」と思われてしまうわけです。だからちょっとウソをついて「友だちの家を探しているのだけど、家の場所が分からない。電話を貸してくれないか?」と伝えます。

本当は電話を貸してくれれば良かったのですが、人のいい店主は、相手がイタリア人であり、英語が伝わらない可能性があると思ってくれたようで、ぼくらの代わりに電話をしてくれました。当然、店主と相手のやりとりはイタリア語。最初は「なんか日本人がふたり来てるよ」みたいな “探り探り” なやりとりをしているのですが、突然電話口で大盛り上がり。「OK, OK」と最後は楽しげな感じで電話を切りました。そしてぼくらに対してひと言。

「君らが探している人は俺の友だちだ! すぐここにくるよ」

どうやら電話で話しているうちに「ああ、お前か!」となったようです。世間は狭いものですね。店主にジェラートをご馳走してもらい、そのうち宿主がやってきて、ようやく今日の宿に辿り着くことができました。

お気に入りのジェラート屋さんに

このジェラート屋さんがおいしくて、その後、ここに滞在していた5日間、ほぼ毎日通ってしまいました。行くたびに必ずコーヒーなどをご馳走してくれて、お客さんなんかも絡んでくれて、ぼくらにとっては楽しいジョーイア・デル・コッレの思い出です。

ちゃんと目的地の住所は確認しなくちゃいけませんね。反省。

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