美食の町イタリア・ピエモンテ州でトリュフを試してみた

イタリア・ピエモンテ州は美食の町です。ワイン、チーズ、とみなさんもなじみ深い美食もあれば、トリュフのようななかなかお目にかかれない美食もあるのです。今日はトリュフのご紹介。

“Truffe noire du Périgord” by moi-même – 自ら撮影. Licensed under Public domain via ウィキメディア・コモンズ – http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Truffe_noire_du_P%C3%A9rigord.jpg#mediaviewer/File:Truffe_noire_du_P%C3%A9rigord.jpg


出会い

「トリュフ食べてみたい?」

ぼくらのホストが何気なく聞いてみます。

「そりゃ食べてみたいけど、高いだろうし、まぁ、ほら、ぼくらも節約している身だし……」

とどう返答したものか、とウダウダしていると「ぼくの友だちでトリュフを採っている人がいるから
もし欲しいなら安く、しかも確実にこの場所で採れたトリュフを買えるよ。そしたらぼくが料理するけど、どうする?」

ふむ、こうも押し込まれると試さないわけにもいきませんね、というのは言い訳で、できたら試してみたかったわけです。しかもホストは以前「アグリツーリズモ」といって、自分で動植物を育て、料理を作って提供するレストランを経営していました。そんなこともあり料理は得意。実際手際もいいのです。だから、作ってもらう料理も期待できそう!

で、トリュフとは?

トリュフってご存じですか? 簡単に言えばキノコです。見た目はぶきっちょなお団子のようで、大きな物から小さなものまであるようです。

どうやら人工的に育てるのが難しいのか、山の中で収穫する以外に手にする方法がないのだとか。しかも地下に育つため、目視で探すのは困難。そこで犬や豚に探させるとか。スゴイ執念……。

※超余談、大昔「マザー2」というゲームがありました。その中でトリュフを探すシーンがありましたね。そのおかげで豚を使って探すということは知っていました……。

ちなみに大辞林の説明をそのまま引用すると『独特の芳香があり,すこぶる珍味』。すこぶる珍味って辞書で見かける表現じゃないですよね。

ぼくらが買ったトリュフ

1つあたりの大きさは指先大くらい

できるだけ安く買いたいと伝えてあったので、大きなトリュフではなく、小さなトリュフをいくつか買ってきてくれました。ちなみにこれで€25(3,000円相当)。

ホストとその息子が調理してくれました

作ってくれた料理は2つ。目玉焼きと牛の生肉。トリュフは火を通さず、薄くスライスして料理にのせます。目玉焼きにのせる、というと酷くカジュアルに思えるかもしれませんが、聞くところによるとトリュフを楽しむ料理としては定番なのだとか。香りが濃厚なので、タンパク質的な味わいに合うのだとか。

歯ブラシでごしごし、と。

ちなみにトリュフの扱いは難しくありません。まず、土のなかで生育するので、周りは土だらけ。ということで、歯ブラシで周りをキレイにします。で、調理はスライスするだけ。ホスト曰く火を通すことはない、とのこと。スライサーでスライスして、料理に乗せるだけ。簡単!

フレーク状になっているのがトリュフです

なんだか調理中のようですが、これで完成形

まずは目玉焼きを味わってみると、というか味わう以前にフォークで口元に運ぶ過程ですでにムワッとした芳醇というか、生々しい香りが鼻を満たします。慣れないぼくには「いい香り!」というよりは「なんかスゴイ香り……」という驚きの方が大きい。外国人にとっての納豆とか、こういう気分なのかもしれませんね。
でも、口に含むと玉子がうまく中和してくれて、食べやすくなります。なるほど……、ふーむ、と、分かったような分からないような微妙な感想しか出てこない……。

一方、牛の生肉の方ですが、こちら調理を全部見ておらず、何を混ぜていたか分からないのですが、そもそも牛自体が特別なものらしく、初めて食べる味です。めちゃくちゃうまい。日本にいるときから生肉は好きでしたが、これは別物。多少のスパイスと、たっぷりのオリーブオイルを混ぜていました。

最高に旨い生肉でした

そしてトリュフとの相性もいい。目玉焼きと同様に、口に含むとうまく調和して、食べやすいです。が、実は生肉の味に感動してしまい、トリュフよりもこの肉の方にばかり注意が向いていました。

もしこの生肉料理に出会うことがあったら、あなたはラッキーだと思います。

トリュフって

不思議な素材ですね。きっと慣れている人にとっては最高の味なのでしょう。ぼくはまずいとは思わないものの、ぜひまた食べたい、とまでは思わなかったのも事実。いつか、また何年もして、改めてチャレンジすることがあれば、それはそれで嬉しいですね。

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