狭い国土を最大限に活用するモナコを散策 お金持ちのための国ですな
モナコの街を散策します。
出発は駅から
「駅からと言われても、どの駅だよ」と迷った方はご心配なく、モナコに駅はひとつしかありません。その名も ”モナコ・モンテカルロ駅” 。こちらが駅前の様子です。
駅から振り返って見ると、こんな感じ。モナコ自体が海に面した急斜面に位置しているので、このように視界が開けているんですね。ちなみに僕らが歩いた限りでは、この場所が1番自然が多い場所なんじゃないかと。言い換えれば、それほどまでに自然がない国だとも言えます(海はありますけどね)。
適当に道を歩いてみると、どこもこうして左右にビルが建ち並ぶます。車が行き交い、いつも忙しい感じです。
足下の歩行者マークはなぜかかわいい。
先日の記事でも書いたとおり、モナコは高い人口密度をもっています。モナコ政府としては「この狭い国土でいかに多くの人を住まわせるか」に強い意欲を持っているというわけです。そうなると当然建物は上と下に伸びる。こうやって見ると、ビルばかりなのはそういうことです。
モナコは裕福な人のための国です。裕福な人が必要とする物は、たとえ狭い国土の中でもちゃんと用意されているわけです。たとえばフェラーリの工場だって、ほら。こんな狭い国土に何もフェラーリがなくてもいい気がするのですが……。実際、散歩しているとフェラーリはもちろん、名だたる高級車が縦横無尽に走っています。
覚えているだけでもフェラーリ、ランボルギーニ、ロールスロイス、ポルシェなど1台や2台ではなく、数分に1度は見かけます。BMWやアウディなど、いつもは高級車に見える車も、ここでは普通の乗用車に見えます。
フェラーリの窓が開けっ放しで、無人で駐車されているのを見たとき、「なんて治安のいいところなんだ」と驚いたものです。
こちらがモナコ全景です。フランスとの境目は明白です。ビルが並んでいるのがモナコ、そうでない場所はフランスです。モナコの領土には隙間なくビルが並んでいます。海を見れば高級なヨット(?)が並んでいて、凄い迫力です。船の大きさをよく見てください。ビルと比較しても、引けをとらないサイズでしょう?
ちなみにこの写真の左下に見える道路ですが、これがモナコサーキットのコースです。
モナコという国
基本情報は先日の記事でも書きました。が、そこで書いていない事実のひとつが「お金持ちが住みやすい国を体現した国」であるということ。国中にカメラが設置され、ちょっとでも不穏な動きがあれば警察が飛び出してくる。買い物といえば高級な店ばかり。こんな小さな国にブランドもんのショップが並び、高級車が販売されています。
レストランも高級で、ぼくらなんか珈琲を飲むだけでも歩き回って入れる店を探すほど。
昼食などもレストランには入れず、スーパーでサンドイッチを買って、海に面した空き地で食べていました。
正直なところ、ぼくらにはモナコがどうしてそこまでお金持ちを引き寄せるのか、なかなか分からないのですが、その魅力は絶大なようで、高価な部屋への入居希望は後を絶ちません。モナコはルールとして「実際に住んでいなければ部屋を買うことはできない」ので、いわゆる別荘として買うことは許されていないのです。そこで裕福な人は召使いをひとり雇い、その人を住まわせることでこのルールを回避しています。
世の中には底なしのお金持ちがいるのです。
そんなモナコにやってきた理由はまた次の記事で。面白い人との出会いがあったのです。