独立気運が高いカタルーニャの画家 サルバドール・ダリの美術館

サルバドール・ダリという画家をご存じでしょうか? その個性的という言葉ではとても言い足りないほど超個性的な作品群は、絵画に興味の薄い人でも釘付けになることでしょう。彼が生まれ、死んでいったスペイン・カタルーニャ地方にある、ダリ美術館に行ってきました。


ダリ生誕と死没の土地、カタルーニャ

カタルーニャ地方という言葉に聞き覚えがある人も多いのではないでしょうか?

そう、去る 2014年11月9日 に、スペインからの独立を目指した住民投票がおこなわれた場所です。日本の紙面でも賑わっていましたので、海外事情に疎い人でもなんとなく覚えているのではないでしょうか?

このカタルーニャ地方はスペイン北東部に位置し、フランスからスペインに向かう場合の玄関口にあたります。ぼくらは例のごとく、こういう独立気運が高まっていることも知らず、というかここがカタルーニャ地方であることも知らず、ダリ美術館があり、しかもフランスからのアクセスがいい、という理由だけでこの場所にやってきました。

また別の記事で触れたいと思っていますが、この地域の人と話をしたとき、並々ならぬ郷土愛を感じたものです。

この地の生まれであるサルバドール・ダリは、カタルーニャ語の名前もついています。その名もサルバドー・ドメネク・ファリプ・ジャシン・ダリ・イ・ドメネク。舌を噛みそうな名前です。

また、サルバドールというスペイン語の名前は、なんと幼いときに死んだ、彼の兄と同名なのです。死んだ兄と同じ名前を継がされたわけです。想像すると、背筋にスッと冷たいものが触れるような、激しい違和感を感じます。因縁、連鎖、あるいは狂気、そんな言葉が浮かびます。彼の作品に現れる世界観はこんなことを根源にしているのかもしれません。

ダリ美術館探索

ダリ美術館は入り口からして、彼流の、奇抜なデザインになっています。上の写真、よく見ると “変な” ものがたくさん写っているのです。

入場料を払い、中に入ります。そこには余すことのない彼の気配が漂います。深く考えず、あるいは考えすぎるくらいに考え込みながら、1枚ずつ見ていってください。自分の価値観だとか、美的感覚だとか、あるいは想像力が刺激されます。



仮にも小説という創作活動をしている自分としては、こういった彼の作品は本当によい刺激になるのです。創作意欲を刺激してくれるし、アイディアの種のような、長い壁を登り始める、最初のとっかかりのようなものを与えてくれます。

自分の書斎があったなら、ただ美しい絵よりも、こういう絵を飾った方が、気持ちを高めてくれるのではないか、とさえ思います。久しぶりにじっくりと絵を見ることの楽しさを教えてくれました。

また絵だけではなく、こういう創作物もたくさん飾られています。ときにどうリアクションしていいか分からず、笑ってごまかしてしまった作品も。


さて、すべての作品を掲載できないので、個人的に好きだったものを挙げて締めましょう。








最後の絵、強烈な印象がありました。どうしたらこんな絵が描けるのか? そもそもどうしたらこんな絵を描こうと思えるのか? 最初の1筆はどこから描かれて、その着想はどこから来たのか? 想像はつきませんし、刺激も尽きません。

ぜひ、絵に興味のない人でも来て欲しいダリ美術館の紹介でした。カタルーニャという地方を楽しむきっかけになり、オススメですよ。

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