パリとロンドンを結ぶ激安バスで行くフェリーの旅とぼくらがロンドンに来た理由

あんまり首都・都会などには長居しないぼくらが20日ほど滞在したロンドン。なぜなのか? ぼくらにとってはただただひたすらありがたい、旅の冬休みとも言うべき滞在だったのだ!


ヨーロッパの旅は疲れる!

いや、東南アジアの旅も疲れたし、南アジアだって、中アジアだって疲れた。アフリカに行けば疲れただろうし、これから行くことになる南米だって疲れるだろうし、日本にいたって疲れる。で、やっぱりヨーロッパの旅も疲れるのだ。ヒトは疲れるために旅をするようなものなんだ。

快適なはずのヨーロッパがなぜ疲れるかと言えば、

  1. 物価が高い ▶ 節約している僕らは精神的にくたびれる。「はぁ、この飯で800円もするのかよ」とか「こんな高い宿に長くいられないから、次の町に行こう」などとなる。
  2. シェンゲン協定による時間制限 ▶ シェンゲン協定というものがあり、ヨーロッパのシェンゲン協定に参加する国(ほとんど全部!)には合計で90日しか滞在できない。それが終わると90日は入ってこられない。つまり、実質ヨーロッパの旅は90日しかできない。“アジア” を1年以上掛けて旅した僕らの感覚からすると、ヨーロッパが3ヶ月しかないというのは考えられないほど短い。だから「次へ、次へ」と気持ちが急かされる。
  3. 食事が炭水化物ばかり ▶ これは1に関係して節約しているから。安く済ませるために、パンとチーズで腹を膨らませるようなことが増える。おいしい食べ物は多いけど、高いのだ。

というわけだ。

しかし、救世主が!

そんなぼくらの救世主はロンドンにいた!

以前、イタリアのヴェネツィアを旅したときに合流してくれたYちゃんが、なんとロンドンに住んでいる。そして「いつまででも泊まっていって」と言ってくれたのだ。もちろん、友だちYちゃんと過ごす日々も楽しいし、宿代は浮くし、キッチンが使えるので、食事の自由度が倍増する。宿代が浮いた分、食費に回せるしね。

しかも、だ。イギリスはシェンゲン協定に加盟していない。つまり90日にカウントされないので、ここで長居しても、ヨーロッパの旅に影響しない。これはもう「断る理由が見当たらない」ほどに魅力的な提案なのだ。

Yちゃんとの出会いの記事▶ロンドン在住のMIAの友だちに会いに水の都ヴェネツィアへ!(前編)

そんなYちゃんと待ち合わせ

そんなわけで、ぼくらはパリから夜行バスでロンドンに向かった。このバス、凄く安いので、ぜひ旅人にはおすすめしたい。たしか3,000円くらいだったはず。パリのバス停に向かいます。ちなみにここのバス停のスタッフは超絶無愛想不親切な人ばかり。僕らが乗るバスを探して、聞き回っても「しらね」と答えてくれれば、まだいい方。仲間たちと笑って馬鹿にされる始末。

そんななか、バスの清掃をしていたおじさんだけは超絶懇切丁寧&ステキな笑顔の持ち主で、丁寧に教えてくれました。あの清掃のおじさんがいなかったら、今頃パリの思い出は酷いものになっていたでしょう。

たぶん、フランス語を話せないからです。フランス語を話せないと相手にしてくれない人が多い、と事前に聞いていましたが、本当でした。いや、親切な人もたくさんいますがね。

とにかく夜行バスに乗ります。アジアのバスと違って、快適で静かなバスです。

イギリスは島国です。フランスからロンドンに行くためには、ドーバー海峡を越えなければなりません。バスはユーロトンネルを行くのかな? と思っていたのですが、フェリーを使うようです。こんなことも知らずに乗っているのだから、本当、ぼくらはいい加減な旅人ですな。

船旅と言われると、まったく恐ろしい悪夢のような記憶が蘇ります。インドネシアの船旅です。それはそれは酷い船でした——。と何時間でも語りたくなるような体験です。船酔い。不衛生。治安の不安。ひどい食事。そんな思い出しかありません。

フェリーの中にバスが止まり、降ろされます。最悪、バスの中で過ごす覚悟もしていましたが、一応解放してもらえるようです。

なんということでしょう! 中の明るさに驚きます。なんと椅子があり、明かりがあり、コーヒーショップもあります。ささやかな耳障りのいい音楽さえ流れています。床は顔が映り込むほど磨かれて、あのインドネシアの船旅を思えば「床で寝ろ」と言われてもしっぽを振ってしまうほど。

たった3,000円のバスで、こんな船に乗せてもらっていいの? と本気で感激しました。このとき、時間は深夜の2時くらい。キレイな椅子で仮眠を取りました。

そのうちフェリーは港に着き、バスに乗り移ります。暖かいバスで、また眠りにつき、目が覚めると……。

ロンドン! いきなりの時計塔のお出迎え。いやはやおつな真似をしてくれます。夜行バスと言えば、疲れる、ひたすら不快な旅になりがちですが、ヨーロッパのバスはいつも優秀ですね。いや、ヨーロッパ最高です。

シェンゲンからの解放を心から喜びつつ、Yちゃんとの待ち合わせを待ちます。というのも、待ち合わせは夕方。今は9時。土地勘のないロンドンで、大荷物を持って、歩き回る気もせず、ぼくらはロンドン・ヴィクトリア駅のマクドナルドで時間をつぶすことに。

イギリスの人はイギリスが大好きです。駅構内もイギリス国旗だらけ。その辺のお店に入ってもイギリス国旗柄のデザインが目立ちます。

なんとここで、派手なハプニングが。駅の構内放送です。

「駅で火事が発生しました。従業員、お客様、駅から避難してください」

まるで避難訓練のような冷静なアナウンス。だれも避難しません。ぼくらもコーヒーを飲んで、様子を見ます。何度放送が繰り返されて、どうやら本当らしいとなり、駅構内のお店が続々と閉店になり、従業員が避難。「こりゃまじだ」ということで、ぼくらも重い荷物をもって、出ることに。パニックも何もなく、露骨に「仕方ねーから出てやるよ」という表情をした人が外に向かいます。

外に出ると同時に「安全が確認されました」とのアナウンスが。ロンドンでは良くあることなの? と後になってYちゃんに聞いたところ「ないない、そんなのない」とのこと。貴重な体験でした、と言っていいのでしょうか?

その後、延々と時間をつぶし、待ち合わせの時間になり、Yちゃんとも無事に落ち合えました。久しぶりの生活らしい生活が待っていました。どんな生活をしていたのか、乞うご期待。

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