ロンドンを探れ 初めてのロンドン散策はノッティング・ヒルという高級エリア

ロンドンについて最初の散策はノッティング・ヒルというエリアでした。「高級住宅街であり、洗練されたブティックが並ぶ」なんて説明されていますが、ぼくらのような旅人が行っても結構楽しいエリアでした。


ノッティング・ヒル

Wikipediaの説明を引用します。

ノッティング・ヒル(Notting Hill)はロンドン西部の地域で、行政上はケンジントン・アンド・チェルシーに属する。高級住宅地であり、洗練されたブティックやレストランも多数存在する。また、映画「ノッティングヒルの恋人」の舞台としても知られている。

こういう場所です。地図で言うとこのあたりを散策しました。

ケンジントンガーデン

まず、このケンジントンガーデンというのがいいのです。

曇天で有名なロンドンにしては珍しく晴れ渡り、ジョギングしている人も気持ちよさそう。この見渡す限りの並木道は本当に静かで、ただ歩くだけで、気持ちよくなる場所でした。実のところ、ロンドンで1番好きだった場所はここだったような気がします。

近くのカフェでテイクアウトしたコーヒーを片手に、こういう公園のベンチに座って、ただ新聞を読む。それは本当に贅沢なことです。それこそがロンドンを堪能する最上の時間の使い方なのではないでしょうか。いや、新聞なんて俗っぽいではなく、魅惑の小説ならばなおいいかもしれません。アルケミストのような幻想的作品を読みも良し、罪と罰で人生観を揺すぶられるも良し、村上春樹に心躍らせるもよし、重松清で少年時代に思いを馳せるのもいいでしょう。ヘミングウェイなんかもいい。吉本ばななのキッチンなんかがいいかもしれない。うん。キッチンがいい。

さて、公園を抜けるとさっそくカフェ通りです。適度に雑多で、気兼ねなく入れるお店が多い印象です。移民が多いのか、フランス語なんかも時々聞こえてきます。入らなかったけど、興味が湧いたのはこのダイアナ・カフェ。

スターバックスも心なしか遠慮がち。

そしてイギリスに来て忘れてはならない(けど忘れてもいい)のはフィッシュ&チップス。飯がまずいと言われるイギリスの代表的料理です。試してみなくては。

フィッシュ&チップスって要するに白身魚のフライにポテトがついた料理です。なのに値段が高い。軽く10ドル超えることもザラ。そんな中少しは安いお店に入って試してみました。

これはまさしく白身フライと芋でした。白身フライというのは世界で1番多い白身魚の食べ方なのではないでしょうか? シンプルな料理なのでマズくはなりませんが、格別うまいということもない。まぎれもない白身フライの味がします。これならば海の近いアジアで食べた方が安くてうまいですね。しかも、揚げ物に揚げ物を並べるあたり、げんなりします。

「こりゃビールでも飲まないとやってられない!」と店の人にビールを注文すると、なんとビールがないお店とのこと。ビールも飲まずに食えるか! とぼくらはしっかり残さず食べて、店を後にしました。

ロンドンは世界中の食べ物が集まるので、少し高い金を出せばいくらでもうまいものはあるようです。実際、このノッティング・ヒルにも日本食もイタリアンもフレンチも中華もあります。中でもインド料理はロンドンを通じて多いようですね。インドを植民地化していたことの影響でしょうか?

途中で見かけた帽子屋さんでハンチング帽を被ってみた。だからどうした? と言われるかもしれないが、頭の大きなぼくが被れるサイズを普通に置いてあるのは珍しいのです。日本だと「大きなサイズの帽子」として売られている物でないと被れないのに……。イギリス人の頭は大きいのかもしれません。

さて、伊達に小説を書いているわけではなく、町に本屋があるとフラフラと入ってしまうのです。今までの国々では入っても読めないので表紙だけを楽しんできましたが、ここなら英語だから読める! なんとなしに平積みの売り出しコーナーを眺めていると日本の本が沢山ありましたよ! まずは我らが川端康成先生。雪国は英語で Snow Country となるわけですね。シンプルな表紙がまたいいです。

そして、当然とも言えるくらい沢山あったのが村上春樹。よく見てください。下の写真の右上と、左下にあるのがそうです。どちらも赤を基調にした丸いデザイン。きっと「日本」をイメージしているのでしょう。そして、ノルウェイの森は丸の中に木々、ねじまき鳥クロニクルは丸の中にねじ。なんともシンプルなデザイン。いや、これはこれで良いと思うのです。うまく考えたなァ、と感心しました。

そして閑静な住宅街の一角で開かれていたのが屋台のクレープ屋。高級カフェなどが並ぶ中、寒そうなこのクレープ屋に僕らはひかれました。さっそく注文します。日本のクレープのようにふっくらアレコレ入っているタイプではなく、シンプルなタイプ。ぼくらはニューテラという、チョコレートペースト?が塗られたクレープを食べました。

手際よく作っていきます。

結論としては、甘すぎる! フランスで食べたように、砂糖とレモンだけとか、それくらいシンプルな方がウマい気がします。あるいは日本のクレープもうまい。ぼくは好きなんだ、あれが。

このとき、後ろを通りがかった小さな女の子が大きな声で言いました。

「I smell something good!(なにか、すごくいい匂いがする!)」

このクレープ屋をチラリとも見ず、感性だけで叫んだ彼女の愛らしさにクレープ屋の兄ちゃんも、周りにいた客も和やかな笑いに包まれました。

ロンドンは世界的なビジネス都市であると同時に、その喧噪を離れると、すごく時間がゆっくり流れているのです。その二面性がロンドンの魅力なのかもしれません。

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