ぼくのiPod touchが旅先で壊れ、直され、壊れていく、メランコリックな愚痴の話

ぼくのiPodが壊れ、修理に出したら、さらに壊される、恨み辛みの記事です。こんなこと読まされる読者の皆々様にはさぞかし申し訳ない気持ちなのですが、書かずにはいられないのです。

うまくいかないときは、何をやってもうまくいかない、破壊と修理の過程をご覧ください。


壊れるときは呆気なく

ぼくが持っているのはiPhoneではなく、iPod touchです。

このiPod touchは、本当に旅のお供として役に立っていて、フル活用しています。いくつか用途を挙げると……

  • 電子書籍で読書
  • 地図を見る
  • ガイドブックを見る
  • メモを取る
  • メール、Facebookなどコミュニケーション諸々
  • 写真を撮る

とまぁ、いつでも持ち歩いて、あれやこれやと使っています。たくさん使うということは、落とす回数も多く、今まで何度落としたか分かりません。そのせいで側面は傷だらけで、かわいそうなことになっていますが、それはそれ。使用には何の支障もないのです。結構な高さから落とし「ああ、死んだな」と確信したことさえあったのですが、拾ってみればわずかな凹みが残るだけ。

ひとことで言えば、ぼくのiPod touchは世間のやつよりも丈夫なやつなのです。みなさんが持っているiPhoneやiPod touchよりもずっと頑丈で、腐った魚を食っても、インドの水を飲んでも、腹を壊さないくらい、健康が取り柄なやつなのです。

ところがエディンバラからエルギンに向かうバスの中での出来事です。周りはみんな惰眠を貪っていて、ムニャムニャガーガー、といびきばかりが聞こえる中、音もなくぼくのiPodはポケットからするりと床へ落ちました。椅子に座っていたので、その高さは30cmほど。いびきの音にかき消されて、落ちた音さえしないほど、静かな不時着でした。もちろんぼくは何の迷い、不安もなく拾い上げます。そして画面を見ると……。

画面が悲しく壊れていました。指で触ると割れた凹凸は分かるものの、ひとまずの使用はできるという状態。数日間は我慢して使っていました。

やっぱりつらい

ぼくは大の読書家でして、暇さえあれば本を読んでいます。本を読むために旅をしているのかもしれない、と思うほど本を読んでいます。旅先での読書はもっぱらこのiPod touch。日本の小説はかなり手に入りますし、古い著作権切れの本など無料で手に入るわけで、読まない理由が見つからないほど便利な道具なのです。ところが画面が割れていると、読んでいて気分がめいるのです。

本を読み始める。

「ふむふむ、ほおほお、どきどき、わくわく。お? これからどうなるんだ」
ひびが目に入る。
「嗚呼、画面が割れている……。憂鬱だ……」

ってな具合に1ページ捲るたびに悲観、後悔、憂鬱、メランコリックな思いになるのです。

ってわけで直すことにしました。スコットランドの旅を終えて、イギリスはロンドンへと帰ってきたときに、街を歩き回って直してくれるお店を探してみました。するとなんと探し始めてすぐに発見。画面の交換できる? と聞くと「んなもん朝飯前の、お茶の子さいさい、屁の河童だ」ってな具合にインド人の技術士が答えます。

んじゃ、お願いします!

が、しかし、うまくいかない

iPhoneと違って、iPod touchは部品の在庫量が少なく、すぐには直せないとのことで、数日待ちました。ちょっと金はかかりましたが(結構高い)、買い換えるよりは安いし、なにより旅行保険が利くので気にならない。それこそ受け取りの日は、スキップするようにして、ロンドンの曇天さえも気持ちよく思えるような気持ちで、お店に向かいました。

画面は直っている! ちょっと操作してみても問題ない。画面は交換されてキレイになって新品のよう。と、まだ楽しい気持ちは続いています。が、カメラが使えない。カメラを起動すると、アプリが停止する。いろいろ試してみると前面カメラ(自分撮り用の方)は使えるが、後方カメラ(普通のカメラ)は使えない。店に言うと、アレコレ調べて「直す過程で壊しちまった」と言いやがる!

「そりゃねーぜ、直してくれよ、兄ちゃんよう」

と文句を言うと、何度か部品を交換して、直してくれたのですが、うまくいかず……。

「もうひとつ交換しなきゃいけない部品があって、その部品の取り寄せに3週間ほど……」
「ぼくらは旅行者で、あと数日でロンドンを出るのだ!」
「しかし部品がないから……」
「だったら新品のiPod touchを買って返せ!(隣が電気屋さんで、売っているのを確認済み)」
「そういうことはできないのです」
「俺だって、壊れたiPod touchを受け取って、喜んで帰るわけにはいかない」
「とはいっても部品がないので……」

と不毛なやりとりを繰り返した挙げ句、出してくれた提案は、

  1. 修理代はお返しします
  2. さらに50ドル上乗せします

という内容。1と2の合計金額だとちょうどiPod touchが新品で買えるくらいの額なのです。ほうほう。そりゃ、悪くない。結局全部新品になるわけで、カメラ以外は使えるiPod touchも手元に残る。

「ふむ、ならば、ゆるそう」

と意気揚々と帰っていきました。

ところが結局

結局、新品を買えるお金をもらえたので、新品を買えば一件落着というわけですが、だんだんと欲が出てきます。というのもいまさら旧式のiPod touchを新品で手に入れてもおもしろくないじゃないですか。べつに最新式にこだわるつもりはないのですが、わざわざ同じモデルを買っても、喜びがない。それならば、このお金を元手にして、最新式を買うのもひとつじゃなかろうか? と思うのは当然の流れですが、最新式は凄く高い。何万円も足さないと買えない。旅の途中で一生懸命節約しているのに、バカみたいだ。それにまた壊しちゃうかもしれないし……。

とまた不毛な堂堂巡りを繰り返し、行き着いた結論は……。

「まぁ、カメラがなくてもいいや! だからこのまま壊れたiPod touchを使おう。で、このお金をもとに、旅を終えたら最新式に買い換えれば良し!」

みなさん、旅先でものを壊すと、ろくなことはありません。

どうか大事に使ってやってください。

ブログランキング・にほんブログ村へ