アメリカとの国交正常化前夜 今こそ行きたいキューバの基礎知識とファーストインプレッション

キューバにやってきました。キューバの基礎知識と、ぼくらのファーストインプレッションです。


キューバってどんな国?

アメリカが国境正常化に向けて動き始めたことで、急に日本人の耳へも届くようになってきたキューバという国。中央アメリカに属す、というよりもアメリカのすぐ下のカリブ海に浮かぶと言った方が分かりやすいでしょうか? 小さな島国、という意味では日本とも共通項がありますね。

ぼくは行く前からキューバが大好きで、行った後もやっぱり好きなので、語り始めたら止まりません。精一杯はしょっていきます。

近代の歴史

結構激しい歴史を背負っている国なので、その概略だけご紹介。

1902年までスペインの植民地でした。だから話す言葉もスペイン語。それが1902年に独立戦争を経て、独立します。めでたいですね。で、ここでご近所アメリカさんが現れて「まぁ、まぁ、おいらの保護のもとがんばりなさい」ってな具合に、キューバを保護国としてアメリカの傘下にいれます。

今はアメリカとキューバは仲が悪いことで有名なので意外に感じるかもしれませんが、この頃は仲が良かったのです(もちろん裏があります)。

独立しても政治的に不安定な状態が続きます。で、1940年にバティスタという人が大統領に就任します。これで安定するかと思いきや、庶民はドンドンまずしく、不平等化していくのです。それが急激に悪くなるのが1952年。バティスタ政権の第二期です。このときバティスタは独裁政治を開始。もうバティスタの言うがままという状態に。

このときの国の富はバティスタ政権・アメリカ政府・アメリカ企業・アメリカマフィアが占めていたと言います。要するにバティスタ政権はアメリカに融通することで自分の権利を認めさせ、自分の地位を確固たるものにしていたわけですね。具体的に何をしていたかと言えば、税金の免除など。アメリカ企業はただ同然の税金で、キューバでビジネスをやっていたというわけです。

そこで怒ったのがカストロとチェ・ゲバラですね。名前くらいは知っていますよね? たぶん歴史上もっとも有名な革命家でしょう。チェ・ゲバラたちの革命の様子はいろいろ本になっていますので、ぜひ読んでみてください。本当、無茶・無謀と言える中で戦い、勝利を収めます。なにしろ100人にも満たない革命軍が、市民を味方につけ、勝つまでの様子は圧巻です。

で、カストロが政権をとり、今に至るわけです。カストロは前述のアメリカ政府・アメリカ企業・アメリカマフィアが占めていた利権を奪ったので、アメリカから恨まれたわけです。名目上は「キューバは社会主義だから敵だ」みたいなことになっていますが、こちらの利権を奪われたことの方が大きいでしょう。おもちゃを取り上げられた子ども状態です。

現在のキューバ

なお、現在のキューバはどういう状態かと言えば、もう極度の物不足。100円ライターさえ不足している始末。車も輸入できず、何十年前の車を直し直し使っているおかげで、今となっては先進国では「クラシックカー」と呼べる車ばかり走っています。

共産主義を取っており、みな何らかの形で国営企業で働いていいます(例外も多々あり)。食料は国民全員タダ同然で配給されるので、飢える人は(貧しい国のわりに)多くありません。医療・教育も無料ということで、こういう条件だけ挙げると極めて魅力的な国ですが、そんな完璧な国は存在しません。

配給される食糧は年々減らされて、今では配給される分だけでは生きていけないため、なんとかお金を作って、高い自由市場で買い足さなくてはいけません。でも配給のおかげで助かっている人もおり、何とかして国が潤い、配給が潤うという好循環を生み出したいところなのでしょう。

が、食料自給率も低く、輸入に頼る部分が多く。農業政策は失敗し、エネルギー問題に直面し、苦労は絶えません。

何で有名?

たとえば以下のようなものが有名です。

  • サトウキビ
  • 葉巻
  • ラム(お酒)
  • ヘミングウェイ(ノーベル文学賞を受賞した小説家)
  • サルサ音楽
  • ラム系のカクテル(ダイキリやモヒート)

ぼくがキューバを好きだった理由は葉巻があるから。なにしろ世界一の葉巻生産国です。カリブ海の国々はどこも葉巻生産をやっていますが、その中でもキューバの葉巻は質量共にトップクラス。

葉巻の魅力については別の記事で取り上げます。

ラムはサトウキビから作られます。だから名産と言えば葉巻とサトウキビと言ってもいいくらいのものです。

ファーストインプレッション

さて僕らはドイツからはるばる飛行機で飛びました。遠かった。

着いた場所は首都ハバナ、ではなくマタンザスという小さな海沿いの街。キューバは細長い国なので、どの街も海沿いの街です。

ちょっとカラフルでいい雰囲気ですね。


ぼくらはキューバ人の家庭に泊まらせてもらって滞在の1ヶ月を過ごしました。貧しい国なのでてっきり貧しい感じの滞在になるのかと思ったら、見てください下の写真を。これ朝食です。

朝食はパン・卵・フルーツ盛り・コーヒー・フルーツジュースってな具合。ずいぶん豪華な朝食を食べることになりました。この辺もからくりがあるのですが、また別の記事で。一応書いておくと、普通のキューバ人が毎日こういうものを食べている、ということはありません。かといって、特別裕福な家庭で滞在していたと言うことでもありません。

さてナイトライフを楽しみたければ、いくらでもバーがあります。そういったバーではバンドを呼んで、サルサの演奏を楽しみことが出来ます。

今すぐ行きなさい

さてオバマ大統領の発言からアメリカとの国交が正常化しそうな今、キューバが大きく変わるだろうと思われます。なにが変わるか。それは分かりません。でもそのインパクトは大きいだろうと思います。

こんなことがありました。実はぼくらの滞在中にオバマがキューバの葉巻を持っている写真がメディアに載ったのです。モンテクリストという、カストロ前議長の好きだった葉巻です。ぼくらはキューバの滞在中ネットもなく、テレビも見ず、一切の情報がなかったにもかかわらず、このことをリアルタイムで知ることが出来ました。というのも、まわりのキューバ人たちが「知っているか?」と自慢げに言うのです。

「オバマがキューバの葉巻を手にしたんだよ。モンテクリストはいい葉巻なんだよ。うれしいよ!」

そう。キューバの人々はアメリカが好きなのです。仲が悪いのは政治面。キューバの若い人はアメリカの音楽にのめりこんで、大人たちもアメリカさえキューバに対して開いてくれれば国が変わる、と思っている。

もし海外旅行を考えているなら、キューバは今行くべき大事な国のひとつだとぼくは思います。

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