小さなタバコ農園と夕陽が楽しめるビニャーレスは完璧な観光地

世界遺産もあるキューバの西端の町ビニャーレスに行ってきました。


重い腰をあげてビニャーレスへ

キューバは珍しく首都が楽しい国。ダラダラと首都ハバナに滞在していたのですが、仲良くしていたキューバ人の家族に「キューバは他にもいいところあるよ」と強く背中を押されて、ハバナを出ることにしたのです。

移動した先はキューバ西端にある、ピナール・デル・リオ州のビニャーレスという小さな町。

伝統的なタバコ栽培が今でも行われており、ビニャーレス渓谷は「自然美と土着の建築や伝統が見事に融合した文化的景観として評価された」ことでユネスコ世界遺産に登録されています(ビニャーレス渓谷 – Wikipedia

カサ・パティクラル天国

そのビニャーレスという町に登録してまず驚くことは、完璧な観光地だということ。以前の記事でも書いたとおり、キューバでは一般の家庭が外国人を泊める「カサ・パティクラル」というしくみがあります。このビニャーレスはほぼすべての家がカサ・パティクラルをやっています。9割9分の家がやっているといっていいでしょう。すべてが正規のカサ・パティクラルか分かりませんが、とにかくすべての家がやっているのです。

本当にここは観光で食ってる町だというのは、バスの停留所を見ると一目瞭然。首都ハバナからここまで毎日2本のバスが来るのですが、そのバスの到着する停留の光景を見てみましょう。

なにやらひな壇のようになっている階段部分に人がたくさん立っているのが分かると思います。向こうにバスが見えますね。それが今、到着しようとしているわけです。

そして到着するとこうなります。そう、この人たちはカサ・パティクラルの客引きです。みんな手に掲げた紙に値段や家の写真などを貼っています。で、バスの中にいる外国人たちに向けて宣伝しているというわけ。

だからここに来る客は宿の心配はしなくていいです。自分が見つけなくても、向こうから見つけてくれます。

ぼくらは事前に宿を紹介してもらっていました。そういう場合も、宿の主人がこの場所に来てぼくらの名前を掲げて待っていてくれます。その宿の主人に案内されて、宿に到着。ひと安心。

観光地化されている、とは言っても周囲はビニャーレス渓谷に囲まれた自然豊かな場所。炭火のようにバチバチと燃えながら沈んでいく夕陽は美しかった。

この町から歩いて行ける範囲の面白スポットはあまりありません。その中で割と興味深いのはタバコ農園。ぼくらは地図もなく、情報も何にもないのですが、闇雲に歩きます。

すると向こうに三角屋根の家が見えてきました。これが葉巻職人が葉巻を巻く場所とのこと。近寄ってみます。中も覗いたのですが、だれもいない。というか誰かが葉巻を作っているような気配はない……。

でも近所の住人に聞くと、近くにタバコ農園があるというのです。住人の指差す方向に歩くこと1分。タバコ農園が見えてきました。

たぶん、まだ小さなタバコの葉。成人男性の腰丈くらいまで伸びてから収穫なので、こいつらはあだ赤ん坊。いつか葉巻になるタバコの赤子というわけです。

この町の見所と言えば、この程度。バスなどに乗ってビニャーレス渓谷などにいくと、美しい景観が見られるらしいのですが、なんだかぼくらは気乗りせず、この町をブラブラして過ごしました。

おもしろいのはすべての家が、同じようなレイアウトになっていると言うこと。中は分かりませんが、外には必ずテラスがあり、そこには必ずロッキングチェアがある。もう100軒の家があれば、97軒くらいはこの体裁を保っている。なんでだろう? まぁ、たしかに居心地いいけど。

ときどき、こういうぶっとんだ人形もあります。

住宅地に疲れて、ひたすら町から離れていくと、こんなハイキングコースのような場所が。機嫌良く歩いていたら、向こうから馬に乗った親子がやってきたりして、この町の生の生活を見ることができたような気がします。

ビニャーレスの町

ビニャーレスの町はこんな感じです。あまりに観光地化されていて「よし! 観光するぞ」と意気込んでいかないと、何もできない場所かもしれません。ただしハバナに比べてはるかに静かなのはたしか。

滞在中、毎日のようにバーでモヒートを飲みながら葉巻を吸っている人がいました。ハバナでいい葉巻でも買っておいて、ここでゆっくり吸うのもいいかもしれませんね。

こんなビニャーレスですが、実はひとつ本当におもしろいこともあったのです。Miaの歯の治療が招いた出会いでした。それは別の記事で。

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