旅中に新聞を読むべき4つの理由 しかもニュースアプリじゃない理由

旅に出て新聞を読んでいますか? 旅に出てから日本の新聞をまったく読まない人もいるでしょう。現地の新聞を読むという強者もいるかもしれません。今日は「旅人が日本の新聞を読むべき理由」を書きます。


まず旅に出る理由

旅に出る理由は人それぞれ。世界の絶景を見たい。いろんな文化に触れたい。たくさんの人に出会いたい。自分探し。思い出作り……。とにかくこのでっかい地球を見て回りたい!

——だから日本のニュースなんて見ていられない。

そう思う人もいるでしょう。新聞なんて読む暇があれば、旅を満喫したい。でもあえて新聞を読むことで、旅が充実すると思うのです。その理由を4つ挙げたいと思います。

1. 日本を知れば、旅の刺激も強くなる

人が刺激を受けるのは、自分と違う人を見たときです。そして海外旅行がおもしろいのは、そこが日本と違うから。

“日本人である” という軸があるから、海外旅行はおもしろいのです。そしてその軸によって、世界の見方は変わります。日本人がみるインドと、ドイツ人が見るインドはきっと違うでしょう。

“日本” とひと言で言っても、その形は刻一刻と変化しています。50年前の日本と、今の日本が違うように、1年前の日本と今の日本だって違うはず。数ヶ月も日本を離れれば、その間に多くのことが起こります。

その変化を新聞で追ってはいかがでしょうか? 「今の日本はこうなんだ」とちゃんと認識することで、旅先での感じ方も違ってきます。

2. 海外にいると国際ニュースを実感できる

一度も海外に行ったことがないと「首相がバングラデシュに、インフラ事業の売り込みのために訪問」のような記事を見てもピンときません。でも行ったことがあると、グッと身近なニュースに感じられるでしょう。

「あそこはバスもボロボロで、電車も普及してないなぁ」

とか肌感覚としてイメージできるようになります。例えばぼくらがインドにいたときも安倍首相がインドを訪問しました。そのとき、地元のインド人に

「お前んとこの首相がインドに来てるよ。日本と手を組めるのは嬉しいよ」

などと話題を振ってくれました。こういうニュースを日本から見るのではなく、インド側から見るのは良い経験でした。それができるのは、日本のニュースを読んでいたから。読んでなければ、知らぬ間に通り過ぎてしまいます。

3. 世界の情勢を知れば、旅の視点が増える

新聞には国際欄がありますね。これを見ておくと、自分がその国に行ったときの感じ方が違ってきます。今のその国の世論や風潮。そういったものを知っていると、現地に行ったときに「ああ、だからか」と納得できることがあったりします。

またその国を去ってからでも、新聞記事を通じて行った国を思い出すことができます。しかもかなりリアルに。

最近のニュースで興味深いものと言えば、アメリカ・キューバの国交正常化に向けての動きです。これなんかも「他国と他国の話」だと思って読むとつまらないですが、実際のアメリカとキューバを知っていると、グッとイメージが湧くんですね。実際にキューバに住んでいる人の顔が浮かぶ。そうすると「キューバに何が起こるんだろう?」ではなく、「キューバで友だちになったあの人に何が起こるんだろう?」という想像ができるようになってくる。

ただ旅をするよりも、ずっと深く理解できるようになるし、旅をするときの視点が増えます。

4. 客観的にニュースを読める

物理的に日本の外にいるからか、すごく客観的にニュースを読めるようになりました。

例えば選挙。なんか蚊帳の外で少し悔しい気持ちで見ていたのですが、そのせいか成り行きを冷めた視点で見ることができました。「ふ〜ん、あの人はこんな活動してて、対立候補にこんなのが上がっていて、こりゃ勝てないわなぁ」とか。

また日本国内の記事についても、ある意味で「外国人のような視点」で読むことができます。

「ええ、日本、そんなことしちゃうの? それやったらあの国が怒るよ」

とか。日本にいると頭の中で「日本を主語」にしてしまいがちですが、日本のニュースに対して、他国を主語に考えられるようになりました。

5. 旅を終えたあとについて考える

始まりがあるものには必ず終わりがあります。

旅だっていつかは終わります。旅のあと何をするか決めている人はともかく、多くの人は「何しようかなぁ」という感じだろうと思います。

そういう人は新聞を読んでいると日本に帰ってからも浦島太郎にならずに済むと思います。どの分野が盛り上がっていて、何が注目されていて、どういう需要が伸びているのか。経済は? 政治は? 世論は?

そういうものを知るためには新聞を見るのが、遠回りなようで一番です。

新聞じゃなくてニュースアプリでいいじゃん

ここまで新聞、新聞としつこく書いてきました。しかし今はスマホのアプリで、かなり便利なニュースアプリがありますね。ぼくも旅を始めてしばらくはそういうアプリを使っていました。

しかし結論を言えば、新聞の方が良いです。それも、できれば2紙くらい読む気概が欲しいです。あるいはもっと。

新聞はどれも「公正」を掲げて書いていますが、やっぱり立場があります。原発推進派、原発反対派。首相を応援する新聞社、叩く新聞社。どの新聞もその新聞社なりの「公正」をうたっているわけです。

要するに各社偏りがある。その偏りを理解しつつ、立場の違う2紙を読んでみることが大切だと思います。簡単に言えば右派左派の両方を読む、ということです。

またアプリによっては「人気記事を優先的に表示」という機能がついていたりします。が、これが1番くせ者で、結局「こういうアプリを使う人たちの間での人気記事」という特殊なバイアスがかかるんですね。嫌韓系の記事が上位に上がったり……。

新聞を読みつつ、こういうアプリを併用するのは良いと思うのですが、旅をしていると、ともすると、これだけがニュースソースになってしまう。それが日本の総意のように見えてくる。あくまで補助的に使った方が良いと思います。

海外で新聞?

主要5紙はどこもネットで読めるサービスをやっています。それらについては別記事で詳しく書きたいと思っていますが、気になる人は「<新聞社名> + 電子版」というキーワードで検索してみてください。すぐに見つかると思います。

旅って空き時間も多いものです。ネットがあるときにダウンロードしておいて、バスや電車で読むといいですよ。

新聞のある旅を。

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