世界一治安が悪いベネズエラでぼくらが身を守るためにやっている10のこと

世界一治安が悪いベネズエラ。それも強盗などの犯罪者もさることながら、警察官自身が腐っていて、悪い警察に金目の物を見つけられると没収(という名目で奪われる)される。そんなベネズエラに入国するに当たり、ぼくらが身を守るためにやっている工夫をご紹介します。


ベネズエラは良い国だけど怖いです

ベネズエラに入るにあたり、とにかく情報を集めました。そこでなんとなく分かったことを羅列すると……

  • 首都カラカスの治安が圧倒的に悪い
  • 町から町への移動では検問が多い
  • 検問で警察に目をつけられると持っている現金を狙われる
  • 検問にいる警察は取り調べと称して、ツーリストを全裸にするなどの嫌がらせも多い
  • 国境付近は警察も強盗も多い

などなど。

ろくな情報は出てきません。

入国にあたり「とにかく注意をしなければ」という決意だけは強く持ちました。そんなぼくらベネズエラで防犯のためにやっていることを挙げていきたいと思います。

1. お金はとにかく分散!

ベネズエラに入国する際に、注意しなければならないことのひとつが「クレジットカードを使うべきではない」ということ。ふたつ理由があって、ひとつはスキミング被害が多いから。もうひとつがクレジットカードをベネズエラ国内で使うと、とんでもない換金レートが適用されるので、大損するというもの。

札束!

 

つまり、ベネズエラ滞在中に必要なお金はすべて現金で持ち込まなくてはならないということです。

一般的にはドルで持ち込むことになりますが、ベネズエラの悪徳警官はとにかくドルが大好物。ドルが見つかると、高確率で没収しようとするそうです。

というわけで、見つからないように隠しまくります。ちなみに「靴の中敷きの下」など定番な隠し場所はすぐ見つかると聞きました。ぼくらが隠した場所の例を挙げると……

  • ギターの中
  • ギターの予備弦の中
  • キューバで勝った葉巻の中
  • 薬箱の中(しかも開けても薬しか見えないように細工)

といった具合。完璧な場所はありませんが、少なくとも全部見つかることはないだろう、と確信を持てるくらいには丁寧に隠しました。ちなみにふたりで合計10カ所くらいには分けました。

中にはポテトチップの袋を開けて、ジップロックに入れた現金を入れ、また熱処理して袋を閉じる、なんてことをしている人もいます。いいアイディアでしょう。

2. 取られてもいい金を用意

全部を用意周到に隠し「1円も持っていない」となると、意地になって探されそうですし、強盗に狙われたときなど、むしろお金を持って去ってほしいわけです。

だから一応、予備サイフに20ドル程度の現金を入れておきました。

これは最悪の場合、取られてもいい現金。そういうエサも必要だと思いました。

3. バスは極力避ける

バスはふたつの理由から、できるだけ避けています。

  1. スリが多そう
  2. 検問が多い

前者は町の中のちょっとしたローカルバスを想定しています。時間帯によってはずいぶん混雑します。スリは避けたいので、できる限り乗らないことに。

また後者は町から町への移動を想定しています。バスは場合によっては1時間に1回くらい検問で止められます。なにもない場合もあれば、裸になるまで荷物チェックをされ、結局賄賂を要求されるケースも……。

どちらもできるだけ避けたいので、全力でタクシーを活用しています(もちろんホテルで呼んでもらう)。

たとえばサンクリストバルという町から、メリダという町まで5時間ほどかかる距離ですが、ぼくらはタクシーを使いました。5時間タクシーなんて、普通の感覚ならあり得ませんが、ベネズエラは物価が安いうえに、闇レートのおかげで、とにかく何でも安い。その5時間のタクシーも6000ボリバル(30ドル弱)です。一緒に行動していた日本人と分割して、ひとり10ドル。安全を考えれば、全然高くありません。

4. 大きな移動は団体行動

できるだけ大きな移動では団体行動を心掛けています。一緒に行動できそうな仲間がいれば、多いに越したことはない。というわけ。ぼくらの場合はふたりで旅しているので、ひとり旅の人に比べればずいぶん楽ですが。

5. 陽が暮れたら出歩かない

時間と関係なく、陽が暮れたら出歩きません。夕食は自炊が基本(どちらにせよ、夜は多くの店が閉まっています)。

どうしても出歩くときは、最短時間で、最短距離、できるだけ人通りのある道を、大人数で歩く。これが鉄則です。

夜になると地元の人も出歩きません。だから「人通りのある道」というのがほとんどない。だから出歩くのはやめましょう。

6. 宿はケチらない

極端に高級ホテルに泊まる必要はありませんが、ある程度の宿には泊まりましょう。

例えばぼくらが滞在している宿は、すごくセキュリティに気を掛けていて、宿の客と従業員の知っている人以外、一歩たりとも他人を敷地に入れません。

これが宿の入り口を内側から見た風景。この鉄格子が開放されていることは「絶対に」ありません。必ず鍵がかかっていて、鍵がないと内側からも開けられないのです。

出入りのたびに従業員を呼んで開けてもらうので、客として面倒ですが安全には変えられない。そのおかげで、敷地内はすごく快適・安全です。

7. 路上では尾行に気をつける

安っぽい探偵物みたいですが、出歩くときはいつも尾行に気をつけます。時々振り向いて、誰かがついてきていないか? 必ず確認します。

また、宿がバレたりするのも気にしています。だから外で知り合った人には、安易に宿の名前を知らせませんし、宿の前で別れることもしない。全員を疑っているわけではありませんが、事件に巻き込まれたくないので……。

8. 外はできるだけ手ぶらで歩く

荷物を持っていると「あいつ旅行者だから、いいものを持っているに違いない」と不用意に人を惹き付けてしまいます。だから、できるだけ手ぶら。

もちろんカメラを持ち歩きたいときなどは、仕方がないのでバッグを持って、そこにカメラをしまって歩きます。

9. アクセサリー類はすべて外した

もともと高いアクセサリーなんて持っていません。旅の途中で買った数百円のものばかり。だけど、ベネズエラ入国前にすべてのアクセサリーを外し、封印しました。

買った人にとっては安い物でも、「あいつ金持ってそう」と思われては、悪い人を惹き付けてしまいます。実際、地元のベネズエラ人もみんな地味な格好です。派手なアクセサリーなどつけていません。

10. パスポートのコピーを持ち歩く

警察に目をつけられることだけは避けたいので、パスポートのコピーは必ず持ち歩いています。どこかで荷物チェックやIDチェックを受けて、パスポートがないと警察署に連れて行かれたり、賄賂を要求されたり、といった余計なトラブルを引き起こします。

いかがでしたか?

考えすぎ、気にしすぎ、と言われそうな部分もありますが、治安が悪い場所にいるのだから当然です。そのおかげか1ヶ月以上の滞在で、トラブルもなく過ごせています。

ベネズエラに限らず、「これは自分もやれそう」というものがあれば、ぜひやることをオススメします。こういう注意を日頃していると、アンテナが立つのか、注意力が高まります。

また、みなさんがやっている防犯対策は他にありますか? 教えてほしいです。

海外旅は楽しいことばかりじゃないのだ!

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