旅に慣れて変わった価値観 ホテルのベッドが壊れたら、あなたはどうする?

あなたが泊まっているホテルのベッドが壊れたとしましょう。そしたらどうしますか? 怒ってクレーム? 部屋を変えてくれと提案? それとも?


ある朝ベッドが壊れて……

ぼくらが止まっているのはメリダの中級ホテル。そのホテルの中で最高級の部屋に滞在していました。陽の当たる中庭に面していて、トイレ・シャワー・タオル完備。ドミトリーが1.4ドルに対して、ふたりで3.6ドル。繁忙期はこれが4.5ドルになります。

イメージが湧かないかもしれませんが、コーヒー1杯0.13ドル。ビールが1本0.15ドルという中では、決して安くないホテルです。

掃除も行き届き、頼めば毎日シーツを変えてくれ、室内の掃除までしてくれる。そんなステキなホテルです。今まで節約し続けてきたぼくらは、ここぞとばかりに優雅な滞在を満喫していました。

ところがある朝のことです。

ベッドに座った途端「バキッ!!」と激しい音がして、ベッドが沈みました。音といい、沈んだという事実といい「ああ、壊れた」と確信しました。キューバでホテルに着いているシャワーヘッドを壊してしまい、弁償した経験があったので(もちろん仕方ないのですが……)、今回も弁償か……、とちょっと憂鬱な気持ちになりました。

ベッドのマットを持ち上げて、フレームを見てみると、この通り。木板を支えているレールのような部分がぽっきり折れています。

「あ〜あ」

とがっくりしながらも、このままじゃ寝られないし、黙っているわけにもいかないし、ホテルの従業員を呼んできます。スペイン語があんまりできないので「ちょっと来て」と呼んで、見てもらうと「ふふっ」と笑って、どこかに行ってしまいます。

何が起こるんだろう……、と待つこと数分。おばちゃん、工具を持って帰ってきた!

「直すよ」

言われるがままに、壊れたところを押さえて……

釘を打ち付ける! よく見ると、今までに何度も壊れたことがあるのが分かる。だって、あっちこっちにいかにも後から追加した釘が刺さっているんだもの。

最後、裏から見た写真です。何の問題もなく、寝られるようになりました。

壊れたら直す

弁償とか、怒られるとか、何にもなく「直すよ」と言って、修理が始まったとき「やっぱりそうだ」と確信したことがありました。それは「壊れたら直す」という当たり前のこと。

実は旅を通して気付かされたことのひとつでもあります。

日本にいると、壊れたら、直すのではなく買い直す、というのが、よくある考え方だと思います。とくに都会にいると、不思議とそういうマインドになっていたように思います。

でも、すごく当たり前のことなのですが、いろんな国を旅してきて、なにかが壊れた場面で「じゃ、買い直そう」という発言を聞いたことがありません。ほとんどの場合「どうやって直そうか」という発想になります。

そして、思ったよりも、物は直ります。

この発想、大事なことだと思いますよ。

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