恒例の旅先で髪を切るベネズエラ編 床屋のおっさんの初めてになりました

恒例の旅先散髪、ベネズエラ編です。旅では1番便利だと思っている “坊主頭” にしているのですが、坊主ってのは少し伸びると気になってきて切りたくなるんですね。なんだか1番気を使う髪型なような気がしてきます。


Before:今こんな感じ

なんか真顔ですいません。でも大体、美容関係の Before 写真って無愛想だったり、わざと悪く映るようにするでしょう? その方が After の写真がよく見えるから……。そういうことです。

床屋に行ってみよう

今回散髪をお願いする床屋はココ。宿から適当に床屋を探しながら歩いて、最初に見つけたところです。ぼくの傾向としておっさんが営む床屋が好きなようです。この年になっても洒落た美容室に緊張する性格のせいかもしれません。

待っている間に、髪型を伝えるためのスペイン語をスマホの辞書で勉強します。

  • 切る = Cortado
  • 短い = Corto
  • おねがいします =Por favor

これで十分。文法は全く理解していませんが、これだけ暗記して、順番が回ってきたらすかさず言います。

「Cortado, corto, Por favor(切る、短い、おねがいします)」
「Si(Yes)」
「Cuanto cuesta?(いくら?)」
「150」

というわけで、ばっちり希望は伝わりました。「言葉なんてどうにでもなるのさ」と声を大にして言いたいですね。

さて、椅子に座らされ、日本と同じように切った毛が服につかないように、マントみたいなのを羽織ります。そして大事なポイントがもうひとつ。それは坊主にもいろいろな長さがあるということです。

ほら「五分刈り」とか言うでしょ? 長めの坊主、短めの坊主、坊主も奥が深いのです。で、ぼくはどうしたいかというと「短ければ短いほどいい」というわけです。その方が気持ちいいから。

その辺に関してはさすが床屋のおっさんはよく分かっていて、まずバリカンを長めにセットして、部分的に剃ります。

「これくらい?」
「mas corto(もっと短く)」

おっさんはバリカンを1段階短くセットして、また少し剃る。

「これくらい?」
「mas corto(もっと短く)」

このやりとりを3回ほど繰り返すと、1番短い設定にしてくれるので、そこでオッケーと伝えれば、あとは勝手にやってくれます。

半分くらいは切り終えたところでしょう。手際よく、かつ優しく剃ってくれます。このおじさん、なかなかの腕前です。

ところが、散髪の途中で落ち着こうとしている。微調整とかが始まる。前から見て「うん、こんな感じかな?」みたいな表情をする。

ここで察しました。

「あ、このおじさん、この髪型にしようとしている。真ん中だけ残そうとしている」

と……。たしかに南米全体で、この坊主の真ん中を残した髪型がすごく流行っているのです。キューバもそうだったし、ペルーもそうだった。きっとベネズエラもそうなんだ、とここで思い至ります。

「mas, mas(もっともっと)」

といいながら頭のてっぺんを指差すと「いいの?」という表情をしてから、察してくれて、全部剃ってくれました。

After:できあがり

さわやか。おまけでヒゲも髪と同じ高さに揃えてくれて、顔中の毛が同じながさに切り揃えられました。

ぎこちないスペイン語で会話をしていると、どうもぼくらのことを中国人か韓国人あたりと勘違いしていたようでした。日本人だと伝えると、すごく驚いてくれて「床屋人生の中で、中国人も韓国人もヨーロッパの人たちも切ってきたけど、日本人は初めてだよ」と言ってくれました。

なんだか誰かの初めてになると、少し嬉しい気持ちになります。

散髪は長旅では避けられないイベントのひとつです。最初は変な髪型にされたら嫌だ、という変な防衛本能が働きますが、考えてみると身体を張ってその国を体験している瞬間とも言えるわけで、できることなら1ヶ国で1回くらい散髪してもいいんじゃないかと思うほどです。

「ちなみに髪を切るのはちょっと……」という人はヒゲだけ剃ってもらうとかも可能なことが多いです。それでもコミュニケーションがとれるから楽しいですよ。

ブログランキング・にほんブログ村へ