南米3ヶ国にしか生育してない植物も! 北アンデスの高地を回る、パラモツアーに参加

ツアー嫌いのぼくらにしては珍しくツアーに参加。行き先は北アンデス山脈の高地。そこではなんと、南米3ヶ国にしか生育しない珍しい見た目の植物が山ほど生えていたのです。


メリダと言えばパラモ

ぼくらがメリダにやってきたのは季候が良くて、比較的治安が良くて、物価が安いから。言い換えれば長居したかったからです。長居しつつ、スペイン語学校に通ったり、小説を書いたりしたかった、というわけ。

でもやっぱり長くいると「少しは観光しなきゃな」という気持ちも湧いてくるようで、その辺の旅行代理店に足を運んでみました。

すると定番はパラモというツアーでした。それがなんなのか、まったく知らなかったので調べてみると

エクアドル、コロンビアと共に南緯3.5度以北の北部アンデスに属し、これは更にカリブアンデスと赤道アンデス(パラモ・アンデス)に分かれます。パラモ・アンデスとは標高3,500m~4,700m、気温は3度~10度の「冷涼な山地」を言います。農耕には適さず荒涼とした不毛の地には、ベネズエラ、コロンビア、エクアドルの3国にしか生息しないフライレホーネスという植物が逞しく生きています。

参照:知られざるベネズエラ・アンデスとオリノコ大湿原ゆったり自然ウォッチングの旅(日本橋トラベラーズクラブ)

平たく言えば北部アンデスの中でも、標高が高くて涼しいエリアのことを言うようです。

そりゃおもしろそうじゃないか、というわけで、ツアーに申し込みました。

料金はたしかひとり500円くらい。

タクシー占領

コロンビアで友だちになった日本人と3人でツアーに申し込んだところ、ツアーとしては最低参加人数に達したようで、ぼくら3人だけのツアーでした。こりゃいい! 団体行動が苦手で、自分たちのペースで移動したいぼくらとしてはありがたい限り! 

出発して早々、お腹が好いたので、通りがかりのカフェで止めてもらうことに(さっそく自由を満喫!)

このツアー、一応見所がいくつもあるらしいのですが、まったく背景などを知らず、スペイン語が貧弱なぼくらは、ガイドが止まってくれても「それがなんなのか分からない」という状況に。

ここもそういう場所のひとつ。何かモニュメントが!

近寄ってみると……

恐らくですね、南米やベネズエラの独立に携わった人たちの記念碑かと。それはともかく周囲の花壇はキレイに管理されていました。周りに人の気配のしない、寂しい場所なのに、だれがこんなにお手入れしているんでしょう。

また少し走り、車は停まります。指差されたのはお城みたいなホテル。どうやら高級ホテルらしいですが、まわりに何にもないので、車とか持っていないと行きづらいですね。でもステキなホテルではあります。

実は、今でこそこうして淡々と写真をアップしていますが、ぼくと妻はふたり揃ってひどい車酔い。ぼくのほうはどうにかこうして写真を撮るくらいの余裕はありましたが、Miaはこのとき車の中でダウン。

すると優しいガイドのおじさんは薬局に止まってくれました。

しかし買ってくれたのは、なぜか消毒用のアルコール。そして「匂いを嗅げ」と言われます。これを嗅ぐと車酔いが治る、みたいなことを言っているのですが、どう考えても逆効果。ありがとうとだけ伝えて、実は持ってきていた酔い止めを飲みます。

(酔い止めを飲むと眠くなるから、ツアーが楽しめないと思って飲めなかったんです。この辺で諦めました)

こういう姿を見ていると、自分もバイクで走りたくなります。ああ、タイでのバイク旅はおもしろかったなァ。

参考:【113日目】世界一周やめて世界一周バイク旅に変わります!

目玉、石の教会

またしばらく走り、止まるとそこには石の教会が!

これは凄い!

本当に石でできています。ここは間違いなく、パラモツアーの見所! ハイライトです。よく見てください。曲線部分も、すべて石。

中ももちろん石造り。

よくもこんなに滑らかな曲線を作れますね。感激です。

壁部分をアップで見ると、結構すきまだらけ。

補足しておくと、よおく見ると石の合間に少量のセメントが入っていて、それが糊のような役割をしているようです。けっして石を積み上げただけの作りではありません。だから押しても倒れません。当たり前か。

「コンドルが見られるぞ」

と言われ、ワクワクして行ったら金網の中に囚われた寂しそうなコンドルが……。

金網の中にある唯一の日陰に身を潜めています。なんか鳥をかごで飼うのって、好きじゃないんですよね。鳥は飛ぶから美しいのに……。少しテンションが下がります。

こういう道端で吠えている犬の方が好きだな。

さて、何にもない荒涼とした大地にそそり立つチャベス(ベネズエラ前大統領)の看板を横目に、最後の目的地にやってきます!

そう、最後の目的地は湖。

定番の観光地なのか、学校の遠足的な団体がいました。ぼくらのカメラを見て大はしゃぎ。

南米3ヶ国にしか生育しない植物!

さて、タイトルにも書いた、南米3ヶ国(ベネズエラ・エクアドル・コロンビア)にしか存在しない植物というのが、この湖の周りには山ほど生えています。

このサボテンのような植物がそれです。いろんな呼び名があるようですが、その中の一つがパラモ・フラワー。いかにも、ここパラモの珍しい植物という名前ですね。

日本語のWikipediaが存在しないのですが、英語だとここに▶Espeletia

The plants live at high altitude in the Páramo ecosystems.

という記述があるので、やはりパラモ(北部アンデスの標高が高いエリア)にしか存在しないのですね。近くで見てみると……

さらにアップ。触ってみると、パサパサ・スカスカ。スポンジのようなやつです。

花より団子

さて、この湖の周りには食堂があり、ガイドに勧められるがままに川魚料理を食べることに。どうやらこのあたりでは川魚が名物のようです。

「名物にうまいものなし」とは旅人の間では常識ですが、ここの食事、感動的にうまいです。ふっくらした実に、ニンニクの効いたソース。火加減といい、しっとりとした口当たりといい、皮の香ばしさといい、焼き魚のツボを押さえていると言えます。

このあと、別の店でも川魚を食べたのですが、ここのレストランにはかないません。

ツアーも悪くない

最初に書いたように、ぼくらはツアーを避けて旅してきました。2年も旅していてツアーらしいツアーは2〜3回程度。それも旅の前半に集中しています。

その理由は「団体行動が苦手」というもの。休みたいときに休み、食べたいときに食べたい。せっかくの旅行なのに、誰かに縛られるなんて! という思いが強かったのですが、こうしてツアーとはいえ、自分たちだけしか参加していないなら、別ですね。むしろ結構充実の1日でした。しかも安い……。

というわけで、「ツアーはそんなに悪くない」という認識を持つと同時に、やっぱり車酔いは辛いということで、結局ツアーに対して消極的になる、ぼくらでした。

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