意外と困る旅先の朝ごはん 例えばこんな自炊はいかがでしょう? 朝アレパの作り方
コロンビアからベネズエラにかけて、国民的ソールフードと言ってもいい「アレパ」が、いつのまにかぼくらのソールフードになってしまった。自炊派旅人にお勧めしたい、“朝アレパ”の作り方をご紹介!
アレパを覚えてますか?
このブログを購読してくれている人は、過去にアレパを探す記事を書いているので、ご存じかと思いますが、覚えていない人向けに軽く説明します。
アレパ(西:arepa)とは、すり潰したトウモロコシから作る、コロンビアやベネズエラの伝統的な薄焼きパンである。直径や厚み、調理法は地域によって異なる。
柔らかくなるまで茹でた乾燥トウモロコシを挽いて作った生地を薄い円形に伸ばし、両面を焼くか油で揚げて作る。 〜中略〜 アレパは主に朝食や間食として食べられる。
参考:アレパ – Wikipedia
要するに「トウモロコシ粉を練って焼けばアレパ」というわけ。
良い朝ごはんが見つからない問題!
ベネズエラで滞在していて “良い朝ごはんが見つからない問題” が発生しました。
どういうことかというと、ベネズエラの朝ごはんは98%くらい「エンパナーダ」と呼ばれる、具入りの揚げパン。どこのお店に行ってもこればかり。中身はチーズ・鶏肉・豚肉あたりから選べます。
味は悪くないものの、日本人の朝食としてはやっぱり重い……。これを朝食べてしまうと、丸1日胃が重いのです。さすがに毎日は辛い……。
またこれ以外の「アメリカン・ブレックファースト」みたいなメニューもたまに見かけますが、格段に高い。
朝食は抜きたくないし、あんまり高い金を払いたくないぼくらは自然と自炊への道を辿ることに。何を作るか……?
アレパだ!
アレパにもバリエーション
ベネズエラの滞在中、ある人に全粒粉で作ったアレパを食べさせて頂きました。
※全粒粉=皮ごと粉にした小麦粉。茶色がかっている。栄養豊富で味も真っ白い通常の小麦粉に比べて芳醇!
これがすごくうまいんです。Wikipediaにはアレパはトウモロコシ粉で作ると書いてありますが、現地の人は自由に作っているようですね。
トウモロコシ粉で作るアレパは、なんとなくすぐに飽きてしまうのですが、この全粒粉で作ったアレパは本当にうまくて、毎日食べられる。というわけで、これを朝ごはんにしようと思い立ちました。
アレパ作り!
3分間クッキングの時間です。まずは全粒粉に塩をちょっと、水を適当に混ぜます。水の量は適当です。手でこねていてベトベト手にくっつかなければオッケー。
練って、練って、練ります。ちなみに全粒粉だけでなく、カカオの粉を入れてみたり、味噌を練り込んだりもしてみました。今のところ、なにも入れないプレインなバージョンか、味噌入りが美味しいです。味噌入りは焼きおにぎりの味がします。
あとは適量を丸くして焼くだけです。
ベネズエラのキッチンで欠かせないのが、このフライパン。アレパを焼くためのフライパンです。なければ普通のフライパンでもいいはず。っていうか、
焼きます。置いた瞬間はペトッとフライパンにくっついてしまいますが、火が通ってくると、表面が固くなって簡単に剥がれます。焼き初めは動かさずにソッとしておきましょう。というか、裏返すとき以外は最後まで動かす必要なんてありません。
完成です!
食べてみれば分かりますが、全粒粉を使っているので、凄く芳醇で香ばしい味わいです。シンプルですが、決して飽きないですし、むしろうまい。とはいえ「少しは味に変化がほしい」という人はチーズ・ヨーグルト・バター・ハチミツ・ジャム、などつけても美味しいです。
ぼくらはクリームチーズを見つけたので、それをつけて食べてます。
アレパはすっごく速く作れます。粉を練るのが面倒、と思う人もいるかもしれませんが、やってみるとアッという間に終わります。簡単だし、コンロもひと口しか使わない。
手抜きな朝ごはんの定番だと「シリアル」とかになると思いますが、やっぱり温かいものを食べられるのって幸せです。
というわけで、このアレパ自炊のメリットは……
- 速い
- 簡単
- 温かい
- 美味しい
- 保存がラク(全粒粉だけでつくれるので)
- ヘルシー(油なし、しかも全粒粉は栄養満点)
ぜひ、みなさまの朝ごはんのメニューに加えてあげてください。お子さんがいる人は、お子さんと作ると楽しい朝ごはんになりますよ!