ベネズエラのマクドナルドからポテトが消えた 代わりに何が出てくるの?

ベネズエラのマクドナルドはなぜかポテト不足。そうなるとマクドナルドは何を提供するのでしょうか? しっかり確認してきました!


マクドナルドは高級品!?

ベネズエラのメリダにあるマクドナルド、中央広場の真横という最高の立地にあります。ぼくらも何度も目の前を通り過ぎて「いつかは行かなきゃな」くらいに考えていました。

ある日、店の外に価格表があるのに気が付き覗いてみると、これが結構高い。

  • ビッグマックのアレピタスセット:280ボリバル(≒127円)
  • マックチキンのアレピタスセット:280ボリバル(≒127円)
  • ハンバーガー単品:107ボリバル(≒48円)
  • チーズバーガー単品:115ボリバル(≒52円)

「安いじゃん」という声が聞こえてきそうですが、ぼくらがよく行く洒落たイタリアンのお店なら200も出せば、どんなパスタでも食べられます。200ボリバルというのは、この辺じゃ「ちょっと高い物、少し良い物」という価格帯なのです。

現地の食べ物なら150ボリバル以下で食べられます。それどころかトウモロコシ粉で作った、現地風のサンドウィッチなどは50ボリバルなどで食べられるので、280ボリバルと言えばかなりの価格……。

だから300ボリバル近い価格帯というのは、現地の相場になれてきたぼくらには「高い」のです。

……、で、アレピタスセットってなに?

その答えは少し後で……

マックに行ってみる

さっそくマックに行ってみます。

中の様子は極めて普通のマックですね。ちなみにぼくは10年以上前にマクドナルドで働いていました。元クルーでございます。だからマックの目利きにはうるさいのです。

看板を見てみると、例の “アレピタス” というやつが売られています。ちなみにマックの定番以外のメニューの価格は更に高く380ボリバルとか、435ボリバル、さらに580ボリバルというセットまで見つけました。それが何なのか高すぎて注文する気も起きません。

マックと言えばビッグマック! さっそく注文してみました。注文時に、なんとポテトがないと言われてしまいました。ポテトの代わりに “ユカ” か “アレピタス” のどちらかを選べ、と……。どっちも分からないので、両方注文してみます。

上の写真を見てください。ビッグマックとソフトドリンクとポテト……。ポテト……、じゃない? 分かりますか? 写真だとすごく分かりにくいと思います。

こちらの写真だといかがでしょうか?

なんとなく「あれ、いつも食べるポテトと違う気がする……」という気がしませんか?なんか白いというか、角張っているというか……。いや、これ写真だと分かりづらいのですが、実際に目の前にしてみると全然違うのです。圧倒的な「偽物感」が漂っています。

じつはこれが “ユカ”。キャッサバなのです。

トウダイグサ科の落葉低木。熱帯諸国で広く栽培される。高さ3メートル 内外。地下にサツマイモに似た太い根があり,これからタピオカと呼ぶ食用のデンプンをとる。イモノキ。タピオカの木。
出典:大辞林

試しにGoogleで検索してみると、こんな見た目です。

ちなみにラテンアメリカでは定番の芋の種類で、定食なんかにもこのキャッサバの茹でたやつが出てきたりします。結構うまいんですよ。

で、このフライド・キャッサバの味はと言うと、やっぱりなんか違う。マズいとかじゃないのですが、ポテトとして淡泊さが倍増で、ひと言で言えば味気ない……。別の料理にすれば美味しそうなのに、ポテト風にしちゃったからおかしなことになった印象です。

ぼくらはみんな「ユカはもう頼まないかな」という感想でした。

さて、一方の “アレピタス” はいかがでしょうか?

なんだかナゲット風の見た目ですね。おいしそう。

で、食べてみると、なんとこれアレパです。アレパというのはトウモロコシ粉を水でこねて焼く料理のことですが、それをポテト風にフライにした料理でした。

味はと言えばトウモロコシ粉の味です。個人的にはユカのポテト風よりは、こちらの方が断然うまい。ケチャップをつけて食べるので、ほとんどケチャップの味ですが……。

なんでポテトがないの?

で、そもそもなんでポテトがないんでしょう?

Most of the shortages in Venezuela are driven in part by the country’s tight currency controls, which make it hard to get dollars at a subsidized rate for imports while creating a thriving black market for currency. As a result, the country either has the most expensive Happy Meal in the world ($27 the official exchange rate) or the cheapest (90 cents at the black market rate).
出典:McDonald’s runs out of French fries in Venezuela

詳細が掴めないのですが、どうやら公式レートと闇レートの相場の違いが大きすぎるのが原因のようです。公式レートで輸入しても、とても販売できないでしょうから……。この闇レートについてはぼくも過去に書いています。

参考:1日滞在費は133ドル? それとも3.8ドル? ベネズエラ入国前に知っておくべき闇レートについて

そうそう、ポテトはたまに復活して販売が再開されます。そしてまた品薄になり消えるのを繰り返しているようです。

あ、ちなみに……

そうそう、ポテトがないことに完全に気を取られていましたが、バーガーの方はどうだったのでしょうか?

ご覧の通り、普通のマクドナルドクオリティのようです。味も特に違いは感じられませんでした。いつものマック。美味しかったですよ。

国によってメインメニューが異なるケースは多いですが、こうしてサイドメニューが違うのは珍しいのかな? どうなんでしょうか? マクドナルドさえも国の安定しない為替の影響を受けていると思うと、問題の根深さを感じさせられます。

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