体験レポート 世界一治安が悪いベネズエラにやってきた

こんにちは。謙ちゃんと旅をしているmiaです。今日は謙ちゃんが書いているこちらのブログから筆を拝借。

「南米、アフリカ、ニューヨークの地下鉄」……知りもしないのに治安が悪いイメージを持っている旅行先ってありますよね。そこは本当に治安が悪いのでしょうか? 危ない南米の中でも最も治安が悪いと称されるベネズエラに行ってみて、実際治安がどうだったかをレポートしたいと思います。


調べて分かったこと

外務省が出している「海外安全ホームページ」という情報サイトによると、ベネズエラ全国土に対し注意喚起をしているようですが……

ベネズエラは近年、南米で最も治安の悪い国の一つとされており、年に数回、邦人がけん銃使用の強盗の被害に遭っています。

……2013年には殺人事件が13,569件、強盗事件が64,045件(自動車強盗を除く)発生……

……渡航の是非を含め自らの安全につき真剣に検討を行い、渡航・滞在する場合も、各種犯罪(特に強盗、誘拐及び麻薬関係の犯罪)に巻き込まれることのないよう十分な安全対策を講じることをお勧めします。
出典:海外安全ホームページ

読み進めると、エリアによってその危険度は異なることがわかってきます。

……カラカス首都区では、2011年以降、外国人が被害に遭う誘拐事件が続発しており、今後も外国人が標的とされる可能性があるので、注意が必要です。
出典:海外安全ホームページ

わたしたちが滞在しているのはメリダ。「渡航要検討」対象の首都カラカスや、コロンビアやブラジルとの国境エリアより危険度が一段階低い、「渡航の際は注意」に該当します。だとしても、車で数時間走れば「渡航要検討」対象エリアに着いてしまうわけで、やっぱり怖い!

だから怖い

いくらメリダは比較的安全とは言え、危険なエリアまで距離が近いのは少し心配。そしてもうひとつ、思わず眉間に皺が寄ってしまったのは「本当に怖いのは警察である!」という情報を目にしたときでした。

そして同じく外務省が出している「海外安全ホームページ」によると、

(3)不良警察官
現在ベネズエラにおいては,現職の警察官が勤務中に制服姿のまま犯罪を行うことが増えているといわれます。
出典:海外安全ホームページ

”不良警察官”という言葉のインパクトがすごい。警官に頼れずにして誰に頼れば良いのかという激しい憤りを覚えます。自分の身は自分で守るしかない、食うか食われるかみたいな無法地帯なのでしょうか。

来てみてわかったこと

治安の悪さは首都カラカスほどではないようですが、山沿いの街メリダへやってきていました。治安が良いとは思えませんが、気をつけていれば大概の悪事は防げる印象です。

朝の出勤タイムです。小さい子どもは、しっかり親と歩いています。

朝は、ジョギングしたり筋トレを行う人々もいます。これ、実は発展途上国であればあるほど、見かけない光景です。ベネズエラでは、消費しなければいけない程十分にカロリーを採っていると見受けました。

昼間の中心部近くへやってきました。路上で売られるコーヒーを飲みながら立ち話。リラックスした時間を過ごしているように見受けられます。

大型スーパーの最上階にあるフードコートの様子です。家族ずれやカップルが思い思いに楽しんでいるように見えました。おやおや? 案外平和じゃないですか〜。

地元の人に話を聞いてみると

強盗に遭う危険性があるので特に金製のアクセサリーは絶対につけたくないそうです。また強盗に遭ったときの対応策として、最低限の金額を渡し逃がしてもらうために、現金は各所に分散して持っておくそうです。

また、夜、特に日曜日は地元の人も出歩かない、などルールがあります。まだ陽が暮れぬ日曜日、近所のピザ屋へ買い物しに行こうとすると、ホテルのおばちゃんに「どこいくの? 謙も一緒に連れて行きなさい。日曜日は危ないわよ」と注意されたことがあります。子どもになった気分でしたが、言うことを聞きました。確かに、陽が暮れると一気に雰囲気が悪くなるんですね。しーんとしているのに、酔っ払いだけが道端にいる感じです。

ところで、わたしはベネズエラに増加中の中国人移民に見えるので、欧米諸国の旅行客のように外貨は狙われないんじゃない? と言われたことがあります。

ここで地元の人以上に外国人が狙われる理由に触れたいと思います。数万円程度の外貨を現地通貨ボリバルに両替すると、インフレの影響ですごい量の札束になって返ってきます。外国人が持っているこの外貨の価値が狙われる要因にもなるのです。


ということで外国人である以上、道を歩くだけで気が張ります。使う道はときどき変え、服は地味に、そして帽子を深く被り、存在を消すように歩くときもあります。そして半径1メートルに入ってくる人には常に注意を払っています。怪しい人がいるときはもちろん迂回します。

しかし大概は、すれ違う人にニッコリし、コミュニケーションを取ります。名付けて「警戒しつつもニッコリ作戦」です。無言ですれ違うだけですが、こわばった相手の顔が緩くなります。

メリダの人たちの心情

わたしの散歩コースにある、駐車スペースを利用した喫茶店です。鉄格子がほぼ閉まっており物騒な印象を与えます。

しかし中に入ってみると、逆に守られているような気がして安心できます。コーヒーもほっとする味。なるほど、と思いました。警戒心が剥き出しに見えるけれど、この仕組みのおかげで利用者は安心できます。

こちらメリダには美容院が至るところにあります。どのお店もオープンしていてもこのように鉄格子だけ閉まっています。警戒するベネズエラ人の心情がよく表れていると感じました。

他人に対してオープンにならないなど、ベネズエラ人は工夫して心の居場所をみつけているようです。

まとめ

結局メリダは安全なんだと思います。治安の悪さを避け、カラカスから引っ越してきた30代女性と知り合いました。「メリダはカラカスに比べて安全」、これがベネズエラ人の認識です。

ガイドブックやネットだけの情報に頼らず、実際にベネズエラに足を運んだ人から生の情報を聞き、自分の頭でよく考えて行動することをおすすめします。怖い怖いと思っていたら旅の楽しさも半減してしまします。だからよく現地の様子を観察した上で、大丈夫そうだと思った時間帯を、大丈夫だと判断したエリアのみ行動する。ーーそうやって様子を見ながらちょっとずつ行動範囲を広げていっても良いかもしれません。

そして最後に、ベネズエラの人々が安心して暮らせる日が一刻も早く来ることを祈って止みません。

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