ベネズエラで青年海外協力隊に参加している隊員に会ってきました
Twitter経由でベネズエラ在住の女性に会うことになりました。今どきのSNSというやつは便利な物ですね。上手に活用したいな、と改めて思いました。
Twitterも実はやっています
https://twitter.com/ken_takeshige
あんまりブログとかで宣伝していませんが、実はTwitterをやっています。
Twitterの方ではこのブログの新着記事の紹介であったり、旅中の発見やつぶやき(というかぼやき?)だったり、日本のニュースをコメント付きでシェアしたり、まぁ、たぶんTwitter界隈では普通の使い方をしています。
旅をしていてTwitterって実は便利なんじゃないか? と思ったことがあって、それは旅先の地名で検索することなんですね。観光情報でもなく、とにかくリアルタイムの現地のことが分かったりする。それがちょっとおもしろくて、最近も「ベネズエラ メリダ」みたいなキーワードで検索していました。
で、見つけたのがカスミさん。
プロフィールに「ベネズエラで音楽教室」とある。こりゃおもしろい!ってなわけで、さっそく連絡をとってみました。
@Kashtam 初めまして。突然ですが、メリダにいるんですか? ぼくらも1ヶ月以上メリダにいて、日本人に会ったことがなかったので、驚いて連絡してしまいました。
— Ken@Venezuela (@ken_takeshige) April 21, 2015
すると、あれこれ雑談のあとで、会おうという話になりまして、さっそくお会いしてきました。
青年海外協力隊
メリダの中心にある “ボリバル広場” で待ち合わせ。お互い約束の時間よりも少しずつ早く来ます。このあたり日本人ですね。時間をちゃんと守ります。ベネズエラに限らず南米の人たちは時間を守りませんから……。
ぼくらが知っているレストランに入って、カスミさんの話を伺いました。
カスミさんは音大を出て、青年海外協力隊に参加し、最初の任地がここベネズエラだったとのことです。
ベネズエラ人の子どもたちに音楽を教えているカスミさんに、青年海外協力隊について話を伺いました。リアルタイムで参加している人に話を聞くのは初めてで、興味深い話ばかり。
一部抜粋しつつご紹介しましょう。
滞在はどんな感じ?
行く国によるのかもしれませんが、任地での滞在はホームステイになっていて、現地の家庭に滞在するそうです。だから本当に言葉も鍛えられるし、現地の生活様式も見えてくるのでしょう。朝食と夕食も出るとのことです。
聞くと朝と夜はアレパを食べるそうです。小麦粉の全粒粉で作るアレパはここメリダの定番らしいです。ほとんどの南米諸国ではトウモロコシ粉なので、ちょっと違うんですね。ぼくは全粒粉の方が好きだなァ。
(参考)
意外と困る旅先の朝ごはん 例えばこんな自炊はいかがでしょう? 朝アレパの作り方
カスミさんはメリダの中心地ではなく、中心からバスで2時間ほどの田舎町だそうです。音楽を教える場所もそこなので、普段はその町にいるとのこと。
仕事はなにしてるの?
音楽の先生と聞いて、勝手にベネズエラ音楽をイメージしていましたが、教えているのは主にクラシック音楽とのこと。メリダ州でも数少ないピアノの先生ってわけ。
生徒は10歳以下の子どもたちから19歳まで。だけど案の定「時間通りに来てくれない」という悩みがあるようで、グループレッスンのときは教室の戸に鍵をして、後れてきた子が「入れて!」と戸を叩くと、少し焦らしてから開けてあげるそうです。
これを聞いたとき、カスミさん本当に学校の先生みたい! と笑ってしまいました。いや、実際に学校の先生なんですけどね。
一応遅刻してしまう生徒にも理解を示していて「日本と違ってバスも時間通りに来ないし、仕方ないかな、とも思う」と仰っていました。が、しかし、同じ環境下で先生は遅刻しないわけで、結局「時間通り行かなきゃ」と思う気持ちの差なんでしょう。
ぶっちゃけいくらもらえるの?
どこまで書いていいのか分からないので、数字は伏せておきますが、「あれ、それならぼくもやりたいな」と思うくらいはもらっています。もらう金額の大小もそうですが、ベネズエラのような国に来ると、ほとんどお金を使わないわけで、その分、もちろんお金も貯まります。
「世界を旅したいけど、お金がないからとりあえず数年働いて貯金して……」
っていう人は “海外に行きたい欲” と “貯金” という目標を同時に達成できる青年海外協力隊はオススメかもしれません。
ただ、言っておきますが “青年海外協力隊は楽” というわけではなさそうです。
見知らぬ土地で、時に危険な任地で、慣れない文化圏の人と、慣れない仕事をするわけです。決してブラブラしているわけではなく、それこそサラリーマンのように日々働いています。
事件・事故でなくなる人もいるし、辛くて途中で除隊してしまう人もいるそうです。職種も多岐にわたり、カスミさんのように音楽を教えるという仕事もあれば、農業を教えるとか、そういう体力仕事もある。
知らない文化圏の人と、真っ向から向き合い、ボランティア精神で問題解決をしていくという、かなりの “精神的若さ” を求められる職場だと思いました。旅も後半で「落ち着きたいな」という気持ちがあるぼくらは、たぶんムリです(やったらやったで、うまくいくと思っていますが)。
カスミさんありがとうございました
ぼくらよりもずっと若いカスミさんの話に、ぼくらはずっと感心するばかり。ぼくらが2年旅しているとき、彼女は2年もここベネズエラで音楽を教えているわけで、すごく大人に見えました。
Twitterで突然アプローチして、付き合って頂き、カスミさん、ほんとうにありがとうございました。意外とぼくらのブログを見て頂いていて「メリダで買った帽子ですね」と言って頂いたときは笑ってしまいました。
では。よきベネズエラでの滞在を!